山林内で初めてのチェーンソー伐採(2016年9月上旬)
テントを設営して、水を確保して、何とか生きてはいけるようになりました。
しかしこのままではいけません。
ソーラーパネルを置いて電気の自給自足したいし、山小屋も建てたい。
利用のために5,000坪の山林を購入しましたが、ひとまずは生活環境を整えるため、慣れない手つきで木の伐採を始めていきました。
チェーンソーが届く前に、鉈とノコギリで伐採
出来ることからやっていく
2016年9月7日、チェーンソーはamazonで注文しましたが、届くまでは本格的な伐採が出来ません。
ソーラーパネルも注文してるのでとりあえず日当たりが良くなるよう、南側の木を鉈で切っていくことにしました。
とりあえずビフォー&アフター撮ってみました。
葉が付いている木の上の方を鉈で切っていくだけでも、かなり開けた感じがしますね。
低木を切って歩きやすくするだけなら、鉈一本でも大丈夫かも。
鉈で木を切るときは鋸のように真横に切るのでなく、手で曲げて木の縦の繊維を裂いていく感じにするとあっさり切れます。
ただし、切り口が尖っているので注意!
テントの南側も調子に乗ってどんどん切っていきました。
確かに日当たりはさらに良くなりましたが、根元から切ってないので何だか白骨林のような不気味な感じがしますw
根元を切るのはチェーンソーが届いてからです。
どうせチェーンソーで切っても、その後の片付けで木の上部を鉈で枝払いしないといけないしね。
この日のお昼頃、チェーンソーが届きました!
燃料などはまだ無いのでこの日から使用することは出来ません。
初めてのチェーンソーの組み立てや整備に関しては、以下の別記事に書いておきました。
チェーンソーの使用準備前に、鉈で出来る分は先にやっておきます。
午後からは東側の接道部分、将来的に進入路とするための場所の草木を切っていきました。
もう一度、ビフォー&アフター写真。
鉈とノコギリだけで、メダケ(数mの高さになる笹)をメインに切っていきました。
道の両脇は藪ですので、切ったものが邪魔です…。
「そう言えばこういうササ・カヤは屋根を葺くのに使えそうだな…」と考えて、道のど真ん中に置いて後で回収しようとしてました。
切ったものを余すところ無く利用するには、片付けのシステム化を図らなければならず、効率よくやるには案外頭を使いそうだな、と実感した日でした。
伐採した木は何かに利用できる?
9月8日、この日は先日切ったものを片付けることにしました。
鉈で切りっぱなしで葉が付いたままだと、枝がバーッと広がって体積が大きくなるので非常に邪魔です。
前日と同じく鉈を使い、幹から小さな枝葉を払い、枝葉と幹をそれぞれ分けて集めました。
先日切り開いた場所に平坦で木の少ないところがあったので、そこに集めることに。
自然の中で暮らす、ということで薪を利用した生活を送りたいと思っています。
「幹の部分は薪としての体裁を整えて、薪棚に保管しよう」と考えました。
しかし薪棚に製材した高価な材を使いたくありません。
お金と手間をかけたくないので。
なのでローコストな薪棚、薪の保管方法を具体的に考えねばなりません。
だけど薪を作る前に、ひとまずは片付けだ。
曲がった低木は何にも使いづらいから薪にしましょう。
でも、細くても真っ直ぐな木は何かの資材に使えそう。
何に使うかはまだ分かりませんが。
「使いやすい資材とは、何cmくらいのものなんだろう?」と少し長く考えました。
材木は2mから4mくらいまであるけど、建築に使う材木じゃないからなあ~。
う~ん、まあ持ち運びやすいし、150cmくらいで良いか!
という感じで簡単に資材とする木の長さを決めてしまいましたが、後から考えるとあながち間違っちゃいない選択だったかも。
実際、多少太くとも150cmだと運びやすいです。
建築資材でないなら、200cm以下でも大丈夫かも。
まあ何にせよ、この山には大量の木があり木材には困りませんから、まず片付けていくのが先決です。
エイヤで決めてさっさと作業をしていきます。
他にも、150cm資材を使って薪棚一号を作るなどの作業しました。
この日は、ただの木が資材になっていく過程や考え方を学べた日のように感じました。
初めてのチェーンソー伐採
9月9日に燃料等を調達し、その次の日の9月10日からチェーンソーを用いての伐採を始めました!
一番最初に伐採するのは、テントの出入り口にあって邪魔なネズミサシ(ヒノキのような針葉樹)とヒサカキ(常緑広葉樹)!
こいつらは本当にテント近くなので、邪魔なんです。
しかしノコギリで伐るには太かったので、チェーンソーが届くまでは我慢していました。
さて、まずは切れ込みを入れる前に、状況確認です。
上空の方を見ると、ネズミサシにいくらかのつる植物が絡んでいます。
「初伐採なのにつる絡みとは…」
と思いましたが、それらのつるはテントと反対側へ繋がってたし、木自体の重心もテントと反対側。
普通に倒しても、テントの方には倒れようとしないだろう、と判断しました。
一応装備の確認です。
防護装備はもらい物のヘルメットとスパイク地下足袋だけか…
チェーンソー作業での怪我をする部位は下半身が8割だそうなので、防護ズボンもあったほうが良いです。
しかしヤフオクなどで安いものが出てくるまでは、我慢することにしています。
安全のためになら多少の金と手間を惜しむべきでは無いですが…さて、この選択が吉と出るか凶と出るか。
※追記
伐採装備をまとめました。
安全な作業をしたい場合はちゃんと装備を整えましょう。
色々不安ありましたが、まあ、林業系の仕事をしていたから伐採の基本は知ってましたがね!
受け口の大きさや追い口の深さ、木の中心のつるを直径の1割残しておくことも。
というわけで、最初の伐採は上手くいきました。
テントの近くでしたが木がテントに触れることも無く、自分の身の危険も感じることも無く。
ヒヤリハットも無かったので、安全面では問題無かったと思います。
伐採の上手さというものは、切り株を見るとわかるものです。
私の初伐採の切り株は、受け口を作る時に斜め切りを深くしすぎたのか、つるの近くが段差になっちゃっていますね…。
ちゃんと確認して受け口を作り直すべきでした。
反省、反省。
次は2本目のネズミサシ!
こいつも普通に受け口、追い口を切ったのですが、ちょっと重心がテント側だったのか、倒れてくれませんでした。
中央のツルが効いているので、追い口側へ倒れはしませんが。
受け口側へ倒したいので、フック付きロープを使いました。
ロープを出来るだけ木の上の方にかけてフックで固定し、グッと引っ張る。
イエーイ!
とまあ誰もいないのに、綺麗に2本とも倒してやったので一人で喜びました。
初めてのチェーンソーでの伐採だからどうなるんだろうかと不安で、昨日の夜からこの2本のためだけに頭の中でシミュレーションしてましたからね。
「受け口の大きさは~で、追い口の大きさは~で、退避場所はちゃんと確保して…」
ネズミサシはやはり針葉樹だからか材が通直で、今まで伐っていた広葉樹のヒサカキよりも資材として使いやすそうです。
長さを間違えることなくちゃんと1.5mにメジャーで測って、綺麗な資材にしました。
しかし思いのほかつるが絡んでたので、片付けるのが大変でした。
チェーンソーだけだと疲れるし危ないので、鉈にも十分活躍してもらいました。
しっかしまあ、つるは邪魔ですね。
木にかかっているときは重心を大きく変えてしまうし、木本植物だから腐りにくいし、グネグネ曲がって薪としても使いづらいし…。
伐採・開拓の大敵だ!
山林開拓の伐採は、9月中旬に続きます。
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