キャンプ生活のために据え置きテントを設営、改良&メンテナンス

2016年9月3日土地探しと入植

山を開拓し、小屋をDIYで建てていく予定のYUです。

建築初心者だと小屋を建てるのにもかなりの日数がかかるので、ひとまずは簡易的な拠点が必要です。
自分の場合、「アウトドア用テント」を最初の寝床&物置にすることにしました。

 

同じ日に基礎と土台も作っております。
その模様は、以下の記事をご参照あれ。

山の中で初めての水汲みもやっていたので、正直この時点でもうへとへとでした…。
その記事は、以下で。

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テント設営始め

メインテント

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2016年9月3日、土台を作って、ようやくテントの設営です!

自分には親からもらったテントが3つもあり、その内一つは2.1m四方ほどあるものでしたので、それを居住用メインテントとすることにしました。

このテントの設営は実家で一度やったことがあったので、難なく土台の上に建てることが出来ました。
まあ予想通り土台からはみ出たけど。
でも、ちゃんと四隅にあるポールは地面に接していたし、フライシートを地面に接しさせることも出来ましたよ。

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テント前面のフライは、閉めることも出来るしタープのように上に張っておくことも出来ました。
テント出入り口に土間のようなスペースがあれば、雨の日でも簡単にカッパを着脱したり料理が出来たりします。
なので、(この時は)閉めずにずっと開けっ放しにすることに決めました。

ポールをフライに差し、張り綱を前方に固定すれば一応完成です!

はあ~、ここまでマジしんどかった…。
この日は体力の使いすぎで、手のふるえと動悸がありましたよ。
他のテントも建てようかと思っていましたが、体力の限界と、雨は次の日の夕方以降に降るという予報から、この日の作業はここまでとすることにしました

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テントの中に入ってみると、やはりスタイロフォームからはみ出た分狭くなってましたが、この段差部分に物を置けることが判明。
スタイロフォーム買い足そうかとも思ってましたが、物の整理がしやすいことが分かったのでこのままに。

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さて、外の蚊も増えてきたことだからチャックを閉めてテント内に籠もろうと思っていたところ、何と!チャックが壊れていました!

何てことだ…これだと密閉できず、虫を防ぎきれない…
と、ここで一気に精神力もほぼ限界。

少しうなだれながらも、虫除けスプレーを持ってきていたことを思い出して使用。

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持ってきた座椅子や布団を入れて、ひとまずの寝床が出来ました。

この後テント出入り口を開けっ放しにしながら、初めての食事を作って、就寝しました。

物置用のサブテント設営

次の日の9月4日、残りのテント等も設営です。
初めての朝ですが、物凄く新鮮さがあった、わけじゃない。
今まで野宿旅行ばかりしていたので。
とりあえずインスタントコーヒーを飲みながら、どう配置していくか考えます。

居住用テント前は現状、3方向に開けていますので、この内2方向を別のテントへの通路とし、1方向を出入り口としよう。
居住用テント右側には鋸で切るには厳しそうな針葉樹があったので、こちら側にテントを張ること現状不可能。
右側を出入り口とすることに。
というわけで、メインテントの前方と左側にサブテント2張り建てよう!

計画が立ったら、邪魔な低木を鋸で切ります。
出来る限り地際で切りましたが、このテント二張りはただの物置として使用するので、ほとんど整地はしませんでした。
まあ石くらいは除けましたけど。

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まずは今まで使っていた古いツーリングテントを組み立てていきますが、何とポールが折れてしまった!
しかも派手に折れてビニールテープの応急処置ではどうしようもないほど。
とりあえず、他の部分は普通に組み立て、折れた部分にはタオルを当ててフライを破かないようにするだけに。
形は大きく歪んでたけど、まあ何とか物くらいは置けるくらいかな…
少しの衝撃で他のポールも折れてしまうんじゃないかと思っていたので、テントを動かしたりするときはヒヤヒヤものでしたよ(・・;)

もう一つの帆布テントは、真っ直ぐのポール2本と張り綱で立てるツェルトタイプのもの。
設営は初めてだったのでなかなか苦闘しました。
どの張り綱にもテンションを調整しやすい自在金具が付いていたものの、何度もポールを倒してしまってなかなか立てることが出来なかった…。

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色々トラブルがあったものの、ようやく基本的な形が完成!

これで持ってきた荷物たちも雨に濡れないはずです。
ツーリングテント内部には濡れたらいけないものを入れ、雨が入り込んできそうなところにはRVボックスやベランダストッカーを配置していきました。

なお当初の計画では帆布テントは雨天時用のトイレに使用するつもりでした。
でも、荷物とゴミが増えてくるのに伴って、この布テントも物置として使用することに。

テントとテントの間にツェルトを張る

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今のままではテントとテントの間に隙間があり、雨が降りこんでしまって、荷物を濡らしてしまいます。
その対策として、自分は所有していた登山用ツェルトを張りました。

以下の物です。

ツェルトはそこそこ高級品ですので、張りすぎて破かないように充分注意しました。
特に、ポールが折れた部分と接する箇所!

ツェルトの端には多くの結べる箇所がありますから、自分の工夫次第でいろんな方向に張ることが出来ました。
また、スマホで忘れていた自在結びの方法も調べ、ロープだけでテンションの調整も楽々出来るようになりましたよ。
始点はキングオブノットとも呼ばれる、『もやい結び』を用いていました。

まあ普通は、ツエルトよりも以下のようなシートを使うのが安くて良いでしょう。
今回は持っていたから使っただけです。

蚊帳を張る

この時は居住用テントのチャックが壊れっぱなしでしたので、虫の侵入を遮るものが何もありませんでした。
そこで家から持ってきた蚊帳をテント前方の土間部分に張って、虫対策をすることに。

この蚊帳は天井からでも張ることの出来る、高さ方向にはかなり大きなものです。
普通に張ると、地面に接しすぎて邪魔になります。

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そこで、余った部分はフライの上に置いたりロープを使って調整していきました。

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中から見るとこんな感じです。
完璧には虫は防げないけど、大部分が防げれば良いかな…

 

これでテント、蚊帳、ツェルトの設営が一応完了てす!

チェーンソーが届いたら邪魔な木を切ってもっと自由な配置に出来るのですが、とりあえずそれまではこれで我慢。

 


伐採後のテント配置改良

9月9日、Amazonで注文したチェーンソーが届きました。
そこで次の日の10日に、一番最初に出入りの邪魔になっていたネズミサシ(ヒノキっぽい針葉樹)2本をぶった切りました。
その様子は以下の記事で。

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また、伐採を行うことで杭も得られるようになりました。
これでロープを張るための雑木を切らずに置いておく必要も無し。
遠慮なくテント周りの小・中木を、全て切っていきました。

さて無事に伐採が完了しても、そのままでは根株が邪魔でテントを動かしたり荷物を置いたりが出来ません。
人力では完全に除去できないので、穴を掘って切りました。
その様子は、前回の記事の後日談で。

伐採も整地も無事に終わり、邪魔なものはもう何もない!
自由にテントを配置する事が出来ます。
コンパクトで雨に強く、出入りしやすい配置は何か…とよく考えてみる。

とりあえずサブテント2つは幾何学的に美しく(?)なるように、居住用テントの点と線を意識して配置していきました。
配置が終わったら固定していきますが、布テントはどうしても高さのある固定出来る点が必要となるため、杭を2本作ってハンマーで打ち、ロープを張っていきました。
蚊帳は今まで同様の配置です。
ツェルトもロープを使って適当に配置。

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これで完成!

だけど一度雨に降られないと、これが完璧なのかは分かりません。
水が流れていく方向を見定めなければ、雨水が溜まって浸水する恐れがありますからね。

 

テントの維持補修

大雨時に雨漏り

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9月12日、遠くの台風の影響で夜にかなりの大雨が降りました。
大丈夫かな、と思ってテントやツェルトを点検すると、ツェルトに雨水が溜まって位置がずれ、ツーリングテントの内部を濡らしているではないか!(゜Д゜)

ヤバす!と思ってすぐに合羽と長靴を掃き、雨水が順調に流れていくような配置に替えました。
また、大雨により地盤が弛んでペグが抜けてしまっていたので、近くにあった重い石で抜け防止策をとりました。
その日の真夜中の調整は3回ほど行い、ようやくどれだけ雨に降られても大丈夫な配置にする事が出来ました。

やはり屋根としてシートを張った場合、雨水の行き先を常に意識するのが大事ですね~。
もしそのことを怠ってしまえば、雨水の重みで色んなものが倒壊しかねませんから。

その点、テントは元々水が溜まらないような構造になってるから便利。
屋根にシートを使うと安いけど、大雨に弱いのかな?

 

テント継ぎ目にシーリング

居住用テントは古いものだからか、フライシートのシーリングテープが剥がれまくりました。

そのせいか、一部から雨漏りが起きて、テント内部も少なからず濡れてしまっていました。

もっと早くやれば良かったのですが、10月2日にようやく防水処理を施してみることにしました。
使用したものは、登山用テントのエアライズを購入したときの余りと、買い足したシームグリップです。
買い足したもののほうが粘りがあって、塗布後もずっとツヤツヤしていました。

継ぎ目にペタペタ塗っていって終了です。

なおこの作業の結果、確かに多少水滴が落ちるのは少なくなりましたが、雨漏りをゼロにすることは出来ませんでした…。

雨の多い時期は、テント内が暗くなる覚悟でテント上にブルーシートなどを張るほうが確実なのかも。

チャックの修理

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9月16日、朝晩は寒くなってきたのでええ加減入口のチャック直さないとな~と思ってネットサーフィンすると、youtubeに直し方があるではないか!
動画を見ると、チャックが閉まらないのは緩んでしまっているからのようで、ペンチで締めれば直るようです。

というわけで早速試す。
横を締めてみる…う~ん、閉まらない。
高さ方向(?)を締めてみる、う~…ん?お?閉まったではないか!
2つチャックがあるので両方締めてみてみると、両方ともどのような方向からで、もちゃんと閉められるようになった!

やったぜ!これでもうムカデやカマドウマがテント内に浸入してこないぜ!
(今まで浸入してきたんすよ…カマドウマはまだしもムカデは嫌なんす…マジで)

 

テント生活は定期的なメンテナンスが必須

テント生活しているときはほぼ毎日、テントの外観のチェックを行っています。

張り綱やペグが緩んでいたら直し、落ち葉を見かけたら落としています。
晴れの日は、全てのチャックを開けて風通しを良くしてカビの防止。
雨が降ったら、チャックを閉めて浸水箇所は無いかのチェックです。

テント暮らしは普通の建物内で暮らすよりもはるかに心配事は多いです。
でもこういう習慣こそが、これから行う山小屋暮らしにも役立って来るんじゃないかと、思ったのです。

 

ただ、今回は古いアウトドアテントばかり使いましたが、新しく開拓テント生活するなら、以下のような「ロッジテント」が良かったかも。
少々高価ですが、天井が高くて広いし、雨にも強そうです。
物も多く置けて過ごしやすいので、据え置きテント生活では役に立つことでしょうね。

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