枯れ松除去、大鎌で草刈り、つる絡みの木を伐採 (2016年9月下旬)
相変わらず雨が多かった2016年9月下旬ですが、開拓伐採を進めています。
進入路造成のための伐採もひと段落してきたし、つる絡みの木も伐採して経験値を積んでいます。
まだもう少ししなければいけない伐採作業はありますが、ちょっとずつ終わりに近づいてきています。
前回の9月中旬の分はこちらから↓
枯れマツの片付け、鍬の破損
9月21日、この日は買い物もしていたので作業自体は短め。
路上にある邪魔な枯れマツを少々処理するくらい。
移住前に枯れて倒れたであろう枯れマツが道をふさぎ、邪魔になっています。
しかし水分を多く含んでいるのでかなり重いし、キノコとか生えてたり中からムカデが出てきたりして、気持ち悪いから触りたくない!
というわけで伐採を進めているときでもしばらく無視してました。
でも、やっぱり撤去した方がこれからの伐採現場への出勤(徒歩30秒)も楽になるだろうし…
腹をくくって、撤去作業を行いました。
まずは鍬で打って、出来る限り分解して軽くします。
鍬一つで全てバラバラになってくれればいいのですが、やはりまだ腐りきっていない箇所も多くあるので、チェーンソーも使用。
もろいのでチェーンソーの刃はすんなり入っていきますが、木屑がネチャネチャして重く、自分の方にかかってきたりして汚い…
「チェーンソーはこまめに木くずの掃除をしないと熱がこもったりしてしまう」
というのは知っていたので、この日は頻繁に掃除しました。
やはり水分を多く含んだ木屑は、すぐに固着してしまいますね。
何度掃除してもすぐに汚れてしまうけど、やっぱり掃除しないと何だか危なそうな感じがあったので、諦めて続けました。
ああっと!
10年近く苦楽を共にしてきた(?)大事な鍬が折れちまった!
てこのように使って、切った丸太を動かしたりするのは、やっぱり鍬にも負荷がかかるんでしょうか。
まあこの鍬の柄も10年近く使われたものだから、寿命なんでしょうかね。
とりあえず代替品として、そこらへんにあった棒をてことして使いました。
やはり鍬と違って引っかかり部分が無いので、使いづらいです。
でもまあそれなりに動いてくれて、何とか丸太の大部分を道際に移動させられました。
たまにはロープも使って引っ張ってみました。
写真では何だか凄そうな結びを使っているように見えます。
でもこれは単に、絡んでいるロープを面倒くさいからそのまま解かずに使っているだけですw
道を塞いでいた枯れマツを道際に寄せることで、何とか支障なく歩いていけるようになりました。
ちゃんと作業車が通れるようにするには完全撤去をする必要がありますが、まあそれはもう少し丸太が乾燥する冬場くらいにやるということで…。
今は雨で湿りすぎてますからね。
鍬はとりあえずビニールテープを巻いて応急処置しました。
そして試しにふるってみると、数回振っただけでまた折れました( ;∀;)
先端の抜けを修理したことはあるのですが、柄の修理は初めてだなあ。
ホームセンターで新しい柄を買うか、そこらへんにある幹で作るか…
樹林帯から草地へ
雨が降りまくってなかなか伐採作業が出来ませんでしたが、9月24日にようやく性根を入れた作業が出来るようになりました。
写真では少しわかりづらいですが、今までのほぼ100%の樹林帯とは違って、谷に近づくにつれてカヤとつるが多くなってきています。
おかげでチェーンソーと鉈を交互に使う羽目になって効率が悪いし、つるが多くの植物に絡んでいたりするため、伐採速度減少。
やはりつるは山林にとって有害なものだと思えます。
植物の生存戦略としては正しいのですが、うねうねしたものが宙に浮いている様子は景観的にも悪いです。
伐採の邪魔にもなるし、人間様に見つかったら撤去、撤去。
草を刈るため、大鎌をで刈れるだけ刈りました。
やはり大鎌は良いですね…
軽いし、刃物!っていう感じがあって好きなのです。
というか私は刃物全般好きです。
研ぎなどの維持管理は上手くもなんともないのですが、何かロマンを感じるのですよ。
大鎌をふるうのが何だか楽しくなってきたので、チェーンソーは使わずに刈って刈って刈りまくってやりました。
おかげで道路からの見晴らしがかなり良くなり、永遠に終わらないのではないかと思われた伐採作業の終わりを感じられるように。
夕方近くだったのでこの日は適当な草刈りとなりましたが、次の日以降はもっと綺麗にして草刈りの仕上げをしてやろうと思います。
将来的に取水地としたい、排水溝も見られるようになりました。
やはり水は濁っており、このまま汲んで使用するには汚いので、どうにかして沈殿槽や濾過槽を作って浄化し、風呂水や飲み水として使えるようにしたいものです。
この日は朝から夕方までたっぷり作業しました。
体力的には普通の仕事よりもつらいものですが、やはり達成感は抜群です。
大鎌での草刈り終わり
9月25日、この日も晴れてくれたので、前日同様草刈りを進めていくことにしました。
カヤとつると格闘していたら、多くの不法投棄物を見つけました。
でもこれらは恐らく別の人の土地上にあるようです。いや、ほんと…
草刈りをする前はわからなかったのですが、谷水が流れるところは段差になっており、そこは今は杉林となっています。
おそらく昔はここにも水田があったのでしょう。
そしてこの段差よりも上の、道路のり面となっている場所が自分の土地のようだ、というのが契約書に載っていた図面と現地を見比べて分かったこと。
まあ実際は隣の土地の人と測量士も読んでちゃん境界杭を打たないと、山林の境界なんて曖昧なものなんですがね。
ひたすら無心に、大鎌と鉈鎌だけで草を刈っていきました。
HUMAN POWER!
そこそこ広くて面倒な部分をこのアナログな道具だけでやってやったぜ!
草刈り機なんていらんかったんや!偉い人にはそれがわからんのです!
※追記
草刈機?買いました。
やはり小さな木でも伐採は面倒でなかなか進みませんでした。
しかし、草刈りでは同じ面積なら伐採の数倍の早さで進めていくことが出来ました。
「林業の下刈りなら6,7人日で1ha出来る」ということを知っていたので伐採時は自分の作業の遅さに辟易していたのですが、別にものすごく遅かったわけでもないんじゃないか?と思えて安心。
マイペースな田舎暮らしだから、そんなに他との作業速度を比較しなくてもいいんだけどね!
つる絡みの中木伐採
9月30日、雨が降ったりしたのでまたもや作業が空いちゃいました。
でもこの日は少々難しいつるが絡みまくった木をいくつか切ったし、進入路造成予定地はほぼほぼ伐採終了となったので、良しとしましょう。
今日はこの道路わきの二又の木を切ります。
上方はつるが絡んでいますし、重心がわかりづらい二又です。
かつては二又の木には山の神(女性)が宿っている…と言われてあまり進んで切られることはなかったようです。
その理由は、「二又の木は重心がわかりづらくて伐採時に事故が多かったから」とも言われているようです。
まあ邪魔すぎるから切るんすけどね!
やはりまずはロープをかけます。
又の部分にかければ簡単にかかるので楽ではありますが、やはり重心とつるがわかりづらくて伐採時に不安が残ります…。
チェーンソーで受け口を作り、追い口は浅めに作りました。
そしてロープで引っ張ってみてびくともしなかったら追い口をもう少し切り、またロープを引っ張って…と繰り返します。
そうしていくと、倒れそうになってきました!
やはりかかり木になりましたが、又の部分にチェーンソーが届くようになったので切ってみたところ、
つるが絡みすぎて宙ぶらりん、笑えますw
いや、笑えないよ!どうするんだこれ?
とりあえずこんな状態ではチェーンソーが使えないので、引っ張りながら出来る限り上の方で鉈をふるってつるを切り、徐々に降ろしていきました。
葉の部分はものすごくつるが絡んでおり、イヤホンコードが絡みまくったような、しっちゃかめっちゃかな状態です。
ほどいていくのは難しいので、やはり鉈でザクザクと。
はあ…ようやく処理が終わり。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、この枝の塊の下は土の地面だったのです。
つるが絡んだ一本を切っただけでこの状態です。
また片付けなにゃあ~!
お次はこいつ。
こいつも二又ですが、重心がわかりやすいので多少は楽です。
ただ斜面に立っているので、伐採時の姿勢に注意でしょうか。
また、やはりつるが多く絡んでいるのでかかり木にならないように他の木が無い方に引っ張らなければなりません。
ロープで引っ張る時、切り株を利用してトラックのロープ掛けの時によく使う滑車の結び(土佐結びとかトラッカーズヒッチとか万力とか名前は色々)で掛けてみました。
約2倍(摩擦があるからもっと少ないけど)の力で引っ張れるから強力なんですけど…
もうちょい固定点にこだわったほうが良かったな!
まあ何とか良い感じに倒れてくれました。
こいつはコシアブラのようですが、材が軽くてもろくて切れやすいです。
同じ太さの他の木と比較すると楽に切れるのですが、高木になりやすいのが面倒。
こういう知識や経験は、広葉樹伐採を始めてからわかったことです。
自分で行う作業はただその作業結果が得られるだけでなく、その過程で色んな技術や知識も得られる。
だから、私はそういうのが好きなのですね。
こんな戦利品も手に入れられるぜ!
この写真では口が空いていますが、鉈で切り裂く前は口が閉じていました。
口が開くのがアケビ、口が閉じているのがムベ、ということなのでおそらくこれはムベでしょう。
このようなつる植物なら歓迎だし残してあげたいのですが、邪魔な木に宿っていたから、しょうがない。
この後は夕方まで他の低木を伐採していました。
つるが絡んでいたのものが多くて大変でした。
チェーンソーよりもはるかに鉈を持っていた時間の方が多かったです。やはり鉈は小回りが利いて良い!
邪魔なつるや枝葉は、隣の杉林との境界付近に置いていき、自分の敷地を綺麗にしていきました。
そしてその結果!
いやはや、大分綺麗になりました!
最初はカヤやつる、低木が生い茂ってどのような地形なのかすらよくわからないものでしたが、今なら綺麗なのり面であるということがわかります。
私の敷地は図面上、左にある杉林と右側の道路の間ののり面です。
こののり面を造成し、進入路を作っていこうかと思っています。
少し木が残っているため伐採がもう少し必要ですが、つるが絡んだ高木ですのでチルホールが届いてから切ろうかと思います。
意を決してようやくチルホールでの伐採道具一式(本体、スリングベルト、滑車、はしご)をamazonで注文しました。
合計3万円近くしましたが、これらがあればほとんど全ての木を安全に伐ることが出来るでしょう。
※追記
伐採道具は以下の記事にまとめました。
9月の伐採はこれで終わりです。
チェーンソーとロープだけでの伐採としては、なかなかよくやったんじゃないでしょうか。
大きな怪我や事故も無く。
鉈や鋸からチェーンソーまでの道具の使い方、切った後の資材化や片付け方法、この山林で優占する樹種とその材質の違いなどなど、多くのことをこの9月に学ぶことが出来ました。
伐採はもう少し続きます。
10月になると道具が揃いますが、伐ろうとする木の難易度も上がっていきます。
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