『Lenovo G565』起動しないのでCMOSクリア(BIOS初期化)を試す

機械

2011年4月から使い続けていたLenovo製ノートパソコン『G565』ですが、2018年12月に起動しなくなりました。

原因はよく分かりませんでしたが、タイミング的にWindows10アップデートを疑いました。

この問題はPC業界のニュースにもなり、以下のような特徴を持つものがアップデートにより一斉に起動しなくなりました。

  • Lenovo製のラップトップ(ノート)パソコン
  • OSのバージョンが「Windows 10 バージョン 1607」と「Windows Server 2016」
  • メインメモリが8GB未満
  • UEFIを利用

 

自分の場合、OSのバージョンは確認していませんでした。
Windows10の最新のバージョンは「1809」のようだったのですが、もしかしたら自分のパソコンはこの時「1607」だったのかもしれません。
たまに「設定」を開いて、更新出来るものは全てやっていたと思ったんだけどな…

メモリは元々2GBのみで、空きがあったので2GB追加して4GBで運用していました。

『UEFI』という言葉はこの問題を調べる時に初めて知った言葉ですが、BIOSの後継のものだそうです。
G565は元々UEFIを利用していたのか、Windows7からWindows10にアップデートしたときに利用するようになったのかは、よく分かりません。

 

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症状と試行

BIOSに入ろうとする

前日まではごく普通に使用できていました。
しかしWindows10の更新をしてシャットダウンし、再度電源を入れると、起動しなくなりました。

電源ボタンを押すと電源が付くようですが、画面が真っ暗でOSの起動はおろかBIOSにすら入れません。
SSDが動いている様子もありません。

起動するときに「F1」や「F2」などを押し続けたりするとBIOSに入れるものですが、何度試しても無理でした。
BIOSの設定がおかしくなってOSの起動ができなくなる場合もありますが、BIOSに入れなければ設定の変更すら出来ません。

 

放電を試してみる

起動しない時は『放電』をすると改善する場合があります。

ノートパソコンなら、裏の電池パックを抜き、電源ボタンを押し続けたり何回か押したりして、内部に溜まっていた電気を抜きます。
この放電作業によって起動を妨げる何かがクリアーされて、起動する場合があります。

 

で、自分もやってみましたが、駄目でした…
電池を抜いた状態で色々やって、再度起動しても、症状は全く同じ。

 

最小構成起動

パソコンはマザーボードとCPUとメモリさえ付いていれば、BIOSの起動だけは出来ます。

HDD・SSDなどの記憶メディアが無いとOSの起動が出来ませんが、BIOSまではいけるんですね。
記憶メディアの中にいるWindowsなどが悪さしてBIOSに入れなくしているなら、いったん外してしまえば良い!

というわけで、プラスドライバーでネジを外していって、背面カバーを開け、SSDを抜きます。

この最小構成で起動!

…駄目でした。

 


CMOSクリア

HDD・SSDなどの記憶媒体にはWindowsなどのOSが入っていますが、それを取り外しても起動できないということはマザーボードのBIOSがおかしい可能性があります。
BIOSが不調の場合、『CMOSクリア』と言う方法で設定が変わったBIOSをリセットすることで、起動が出来るようになる場合があります。

というわけで、CMOSクリアを試してみます。

CMOSクリアはマザーボードに付いているボタン電池を取り外したりショートすることで、一時的にマザーボード内の設定を記憶しているものを物理的(?)に外してリセットすることで行うことが出来ます。
とりあえずCMOSクリアはPCを分解しないと出来ないので、G565を分解していきます。

 

G565を分解

LenovoG565のマザーボード表面は、背面ではなくてキーボード下部にあります。

G565は背面カバーをプラスドライバーで開けるだけで、HDD・SSD、メモリ、CPUの交換が出来るのですが、電池が見えないのでCMOSクリアが出来ません。
というわけで、CMOSクリアを行うべくG565を出来るだけ分解していきます。

背面カバーを外したところ。
基本的なパーツ交換ならここだけで出来るように設計されていますが、CMOSクリアだけは更に分解を進めていかなければならないようです。

背面からキーボードに繋がっているネジを外していきます。

御親切に、ネジ近くにキーボードマークが付けられています。
ドライバー+1で全て取り外していけます。
外し過ぎると組み立てが面倒なので、ほどほどに。

他にも表面カバーと裏面カバーを繋いでいる多数のネジも地道に外しておきます。

ネジをある程度外せたら、キーボードを外します。
マイナスドライバー突っ込んでテコで外せますが、強引にやると爪が壊れそうです。
コツは、分かりません…

キーボードを外せたら、コードも外します。
コードの固定方法は色々ありますが、G565の場合は留め具の両端を前後に動かすことで固定・離脱が可能なタイプ。

 

3本ほどのコードを外し、表面・裏面カバーを繋ぐネジ全てを外していれば、上手く表面カバーを持ち上げられます。
マザーボードはプラスチックフィルムで保護されています。

 

マザーボードの電池

G565のマザーボードの電池は、はんだ付けされているタイプでした。

デスクトップPC用のマザーボードだと市販されているボタン電池だったりするので、交換も簡単ですが、このようなはんだ付けタイプは購入が難しいです。
ネットで調べるとebayなどで販売はされているようですが、あまり一般的に購入できるものではありません。

CMOSクリアは、一時的に電池をショートさせることでも可能なようです。
そこで、ドライバーの先端を使って電池のプラスマイナスを繋いで数秒間ショートさせてみました。
そして電源を入れると、…やっぱり駄目でした。

 

最後の手段として、電池を引きはがして、はんだ付けし直してもみました。
これならちゃんとリセットされるだろう!

…と思っていましたが、電池を剥がした時も、はんだ付けした後も、症状は全く同じ。

 

諦めた

しょうがないので、別のノートパソコンを中古で購入しました。
スペックは1ランク上のものです。
SSDの付け替えも上手くいき、今は満足しながらノートPCライフを営んでいます。

 

そろそろ買い換えようと思っていたのでG565が壊れたこと自体に大きな不満は無いのですが、原因が分からなかったのが少々心残りです。
タイミング的にWindowsアップデートが疑わしかったですが、CMOSクリアを試してみても治らないほどの重大な不具合だったのか?
もしくは、マザーボードの物理的故障だったのか?

 

消化不良のまま、この記事も終わりです。

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