水道をDIYで作っていく―初めての山水引水記録

2017年4月11日水道

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ポリエチレンパイプの注文と距離の測定

山の中に入植して約5か月後の2017年2月4日、遂に山水を引いてみることにしました。
小屋の建築場所から少し離れたところ、自分の敷地内に小さな谷があります。
そこは安定的な水量があるようなので、そこから山水を引いてみようかと思っていました。
この取水地があるから、この土地を買ったのです。

基本的な原理は山に来てからよくお世話になっている本、「山で暮らす愉しみと基本の技術」を参考にしています。

山で暮らす愉しみと基本の技術

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基本的に山水は、メートル単価の安いポリエチレンパイプ(通称、黒パイプ)で引くことになります。
しかし、水源からの距離がわからなければ何mのものを買えばいいのか分かりません。

そこでまずは、小屋から水源までの距離を測ってみることにしました。

長いメジャーが無いし距離は適当でいいので、20mロープで簡単に測ってみることにしました。
ロープの端を杭などで固定して、水源への方向に伸ばし、ロープが足りなくなったらまた端を杭で固定して伸ばしていく、という感じです。
その結果小屋から水源までの距離は、大体100mくらいでした。

ホムセンには塩ビパイプなどの固いパイプなどは多く置いてありますが、ポリエチレンパイプのような柔らかくて安いものは売って無さそうだったので、ネットで買うことにしました。

ポリエチレンパイプを取り扱っているネットショップはいくらかあるのですが、自分なりに調査してみたら意外にAmazonがお高め&品薄。
楽天などで調べると、規格は基本的に60、90、120mくらいのものが売られていたので長さ120m内径16mmのものを注文しました。

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補足
たまにホムセンにも売られているようです。
ただし長さは短いものが多いかも。

取水口の整備

取水桶はプラスチック製

2月10日、昨晩は大雪でした。
ポリエチレンパイプはまだ届かないので山水を引くことは出来ないのですが、とりあえず今のうちに取水口を整備することに。

まずはホムセンで購入しておいた「ジャブタブ 60L」という、桶(たらい)を水道の起点とすることにしました。

桶の中に水が溜まっても安定するように、整地しておきました。
小さな沢なので石が多くあり、それをちょっと組むだけで整地完了です。

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取水用のパイプを桶に設置させるため、ノコギリで桶にV字カットしました。
これでパイプが転がることは少なくなります。
ただしプラスチックの桶は変形しないように端を補強しているので、その補強部を切ってしまうと強度が下がります…

もしかして、接着剤でクサビのような転び止め付けた方が良かったか!?

使用するパイプは、塩ビパイプの呼び径50のものです。

地中から水が湧き出ているので、土にさして集水出来るように、先端を半割してみました。

最も集水出来そうな場所に塩ビパイプをハンマーで打ちこんで、桶に乗せれば、一応取水だけは出来るようになりました。
当初はパイプと桶を針金か何かで結んでみようかと思っていましたが、大丈夫そうなのでこのままに。

 


ポリエチレンパイプの継ぎ方・繋ぎ方

2月13日にポリエチレンパイプが届いたので、購入しておいた塩ビパイプのソケットを繋いでみましたが、両方とも呼び径16らしいのにポリエチレンパイプと塩ビパイプでは規格が違うからか合いませんでした!
どうしたものか…、ネットとかで変換用の継ぎ手買わないといけないのか?


2月14日、ハロワに行かないと行けませんが道路に雪が少し残っていたので、試しに折り畳み自転車で下山。
ポリエチレンパイプを継ぐことが出来るものは無いかと思って、10㎝ほど切ってホムセンに寄ってみることにしました。

色々探してみたところ、PCユニオン(名称色々?)というものならポリエチレンパイプと塩ビパイプを継げそうだということが判明!
一つ400円前後ですが、ネット上にあるちゃんとしたものよりはかなり安いです。
おそらくこれでは強力な水圧に耐えられないのかもしれませんが、ポンプなどで圧力を高めたりする予定は無いので大丈夫でしょう。

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無事に継げることが判明したので、安心して塩ビ系のソケットを使用できます。
なおソケットの使い方とかは「山籠りクロスグレード」さんを参考にしてました。
あっちの記事のほうが面白いし詳しいよね(泣&嫉妬&崇拝)

穴を開ける時は、ステップドリルを用いました。
バルブソケットの先っちょがギリギリ入るくらいの穴を開けます。
大きくしすぎると水が漏れそうなので慎重にやりました。
高さはまあ適当ですが、基本的に取水高さは桶内のパイプで調整しようかと思って穴はちょっと低め。
節約のため(今のところ)桶にはドレンを付けません
泥が溜まったら桶ひっくり返して洗う予定。

桶にパイプを通すときは、給水栓ソケットとバルブソケット、そしてパッキンを使うことになります。
パッキンの大きさは色々あって悩みましたが、バルブソケットをパッキンコーナーに持っていって実際に合わせてみることにしました。

塩ビ呼び径16のバルブソケットのパッキンは、内径20mmくらいのもののようです。

パッキンは桶側につけて、パイプを繋いでいくと、一応取水口が完成です。

先端には網とか付けるとゴミが入りにくくなって良い感じになるかもしれませんが、そこらへんはその都度試行錯誤して、ベストな方法を見つけようかと思います。

外側には短い塩ビパイプをいったんとりつけてから、PCユニオンでポリエチレンパイプと接合!
桶に水を溜めて短いポリエチレンパイプを繋いでみると、無事に水が出てきました。
バルブソケットのところからも水漏れはありません。

 

パイプを伸ばす

「こりゃあ上手く行きそうだ」と思って水源地からパイプを伸ばそうとしていきましたが、巻いているものをそのまま引っ張っていくとものすごく捻じれまくって失敗です。
巻かれているものはドラムリールのように回してほどいていくのが基本のようですね。
とりあえず捻じれまくっているものをもう一度巻き戻すことも出来ないし伸ばすことも出来ないので、近くの公道上に持って行っていってほぐすことにしました。

たわみをとるのには、かなり苦労しました…。
ひたすら回してみたり、捻じれを先端まで移動させたり…。

ポリエチレンパイプは案外折れに弱いのか、捻じれた状態で少し引っ張るとすぐに折れてしまいます。
捻じれを取っても折れが取れなくなりましたので、仕方なくラジオペンチで逆方向に潰してみました。
ラジオペンチである程度は元通りになるのですが、折れた箇所に傷がついて水漏れしそうになって不安です。
ポリエチレンパイプはm単価が安くて曲げやすいから長距離の引水には良いでしょうが、強度的にはそんなに良くないかも…。

根株などに何度も引っかかりながら何とか小屋まで伸ばしました。
しかし、余ったものがかなり邪魔です。
PCユニオンという安い継手が見つかったので切ってもいいですが、まだ配管が完璧に設計されてないので、あまり切りたくはありません。
何かドラム的なものがあれば…。

 

水が出るまで

水源から小屋までは下りの勾配となっていますが、パイプ自体には小さな高低差があったりするので、パイプの中で空気が引っかかって水の導通が妨げられます。
パイプの中に水が満たされれば、サイフォンの原理によって水が安定して流れるようになります。
ではどうやって引っかかった空気を抜くかということですが、やはり原始的な方法、「末端からひたすら口で吸う」ことにしました。

深呼吸して、空気を吸い込みまくります。
パイプ内の空気圧が低下して唇がパイプに吸い付いて痛いです…。
でもいつかは報われるはず!と思って吸って吸って吸い続けましたが、一向に出てきません。
「パイプの折れを見逃していたのだろうか?」と思って水源地までパイプを見回ってみましたが、折れは無いしパイプの中を水が通ったような雰囲気もありません。

2回ほど吸いまくってみましたが、この日は水が出てきませんでした。う~ん、何でだ。
取水口付近は少し上りになっているから空気が溜まりすぎて駄目なのだでしょうか。
もっと下り一直線になるように配管して、それでも駄目なら半分くらいの長さのところで切って、そこで空気抜きしてみようか。

2月15日、晴れ。
まずは水源から小屋まで下り一辺倒になるように、パイプの経路を修正してみることに。

切り株にパイプが引っかかりまくってイラついたので、引っかかった切り株は片っ端からノコギリで根本から切ってやりました。

アプローチがしやすくて半分くらいの距離のところを点検用の中継点として、パイプを切断してpcユニオンで繋ぎなおしました。

ここで空気抜きしたりする予定。

パイプを綺麗に伸ばして中継点で空気抜きを行って、とりあえずそこまで水が流れるようにして、さらに末端から空気抜き。

一応末端から水が出ましたが、少し出て。すぐに止まってしまいます。
取水口を見に行ってみたら、取水桶にあまり水が入っていません。

「取水量不足ですぐに水が流れてパイプ内に空気が入ってしまう?工夫する必要ありか、しかしちょろちょろで良いから水が出てほしい」

という感じで日誌を書いていると、何もせずとも少しずつ水が出てきました!

しかしちょろちょろとしか出てこないので、中継点のPCユニオンのネジを緩めて空気抜きをすると、末端から水が勢い良く出てきました。
ひとまずは引水成功です!
取水桶の水が無くなってきたら、末端から水と一緒に空気も出てくるようになりました。
もう空気が詰まることは無さそうです。
ポリエチレンパイプの継ぎ手・空気抜きとしては、入手のしやすいPCユニオンは大いに活躍しそうです。

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自分以外動くものが一切なかった小屋周辺で、唯一動きがあるのがこの山水です。
天気も良かったしパイプから水が出てくる様子が面白かったので、1時間くらいスマホいじりながらボーっとしていました。
水道配管はなかなか奥が深いし難しいところもありますが、面白い!

 

なおこのままでは水が濁っているので、沈殿槽や濾過槽などが必要となります。
でも面倒なので、そのまま飲んでますw
3年以上使用してますが、今のところこの水のおかげで身体に不調をきたしたことはありません。

 

(と思いたい。蟯虫飼ってたらどうしよ…)

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