コナラ伐採4日目 17年11月17日 第2ステージクリア

伐採

前回

 

2017年11月17日、今季一番の冷え込みとなり初霜を観測。
そろそろ冬だねぇ…
人手が足りないとか言われてる年末くらいはバイトしてもええかいなとか考えてたり。

 

あーあ、また面倒なやつから始まるのか…
というわけで体力と集中力がある朝一に、そこそこ太くて根元が曲がったコナラを伐採します。
重心はおそらく斜面下側+写真左側。
しかし重心方向には敷地外の木々があるので、写真右側に倒したいのです。

 

こういう根元が曲がった木は、まっすぐになったところに受け口と追い口を切るのが基本ですが、斜面に立ってるのであまり高い場所で切ることが出来ない。
結局斜面下側に立っての限界高さの、根元が斜めな場所に受け口作ることに。
チルホール使えばこれでも大丈夫なんじゃないの…?(しかし恐るべき事態に)

なおチルホールセットは手抜きして、前回切った大木のコナラの倒木にかけましたw
本職の人が見たら怒りそうだけど、楽なんす!

急傾斜で太いので、斜面下側の追い口が大変切りづらかったです。
それに重心方向に立って切り進めていくのは怖いので、受け口逆側から突っ込み切りみたいな感じで斜面下側を切りましたが…

伐倒方向から90度ずれて斜面下へ…( ;∀;)

思っている以上に斜面下への重心があった、つる植物は全部伐ったと思ったけど残っていて引っ張られた、斜面下側の追い口切るのが難しくてつるが多めに残ってしまったのが原因かも。
斜面斜め上方向くらいに控えロープも使うのがベストだったかもしれまへんねぇ…。

切り株直径は50cmくらいでした。
「このまま乾燥させちまえ」ということでつるは切らずにそのまま。

これ以降はあまり太いものは無いので、チルホールは無しで伐っていきます。
前回の伐採で「ドミノ倒しのように倒したら葉枯らし中でも邪魔になりにくい」とわかったので、別のコナラに当てまくりました。

おらっ!おらっ!
…ちょっと待って、これどうやって片付けるの。

かなり斜めに立っているものは裂け防止にロープとか巻くのが基本ですが、サボるとこうなりますw
…この後慎重に残りを切って倒しました。
こうやって裂けちゃうと原木としては使え無さそうなんだよねえ。

傾斜が急なのでどうしても木々の重心は斜面下方向となります。
でもそのまま倒してしまうと本体への衝撃が大きくなって裂けて、材木やきのこ原木として使えなくなってしまいます。

なので極力斜面横に倒れるように受け口は斜面下から45度くらいずらし、追い口は倒したい方向のつるを残して出来るだけ調整しました。
真横に倒したいからって真横に受け口とか作ると、結局意味なくなってそのまま斜面下側に倒れたりすることがあるので、斜めに調整です。
チルホール使えばどの方向にも高確率で倒せますが、一本一本に使ってたらいつまでたっても作業終らないし。
後、どうにもコナラはクサビでの方向調整がしにくい気がしますねぇ。
最後の一押しくらいにしか使ってません。

作業速度と質の維持の両立は、コナラ伐採のプロでも悩む問題な気がします。

 

第二ステージのラスト一本!
一本だけ残ると、何かかなり綺麗に見えます。
こういう真っ直ぐの木を残しておくと、自分の心までが真っ直ぐになっていきそうな気もしてきますわぁ…

 

でもやっぱり倒しましたが!

しかしこいつ、重心は中央にあるのでどの方向でも倒せそうだと思いきや、追い口をかなり切るまで倒れなかったのがちょっと怖かったです。
追い口ちょっと切って遠目で見てどちらに傾いているかを何度も確認しました。
最後はクサビを打っておいてから追い口切りましたが、つるがほとんど残ってなかったです。

まあ結果的には思っていた方向ピッタリに倒れてくれました。

ということで第2ステージクリアー
もうガイドバー長さ以上の、直径30cm超えのコナラを切るとか普通ですわ。
俺を苦しめたいなら50cmになってから出直してこいや!

ようやく遠くの山々を見渡すことが出来るようになってきました。
ああ、自分はやっぱり山の上にいるんだ、ということが実感できます。
西方を切り開いていけばもっと美しい景色になっていくでしょう。

第三ステージは杉林横
本数は少ないですが、全ての木につるがかかっており、杉林にかかり木しないようにもしないといけないので、チルホールの多用が予想されます。
なお第四ステージは今月初めに低木伐採していた東方敷地。
年末までに切れればいいかと思っていましたが、何とかうまくやれそう?

 

まだ時間と体力あるので、チルホール使わずとも伐れるものは伐っておきました。
今までの経験上裂けそうなやつがいたのでワイヤーの台付を巻いてみましたが、長さが足りなくて裂けた瞬間外れたよw

捻じれながらズバーッと裂けていったので、初めてエンジン掛けたままのチェーンソー置いて逃げました。
これからは重心や伐倒方向だけでなく、ちゃんと裂けにも気をつけにゃあ…

今日の作業は終了です。
山暮らしでは他にも色々家事もしないといけないから、6時間労働くらいがちょうど良いっすね。
遠くから伐採地を見たら、山小屋で暮らしている感が更に出てきた気もする。

大分コナラの切り方にも慣れてきた気もしています。
相変わらずソーチェーンは少し引っかかりますが、引っかかる場所ではバー先端1/4~1/5だけ使うとか、高回転させてもあまり意味ないので中回転くらいでバーの傾きや進行方向に注意したほうが燃費も良い、などのコツを掴んできました。
感覚的には樹皮近くが最も引っかかるので、最初は先端で引っかくような感じで切れ込みを深くしていき、元回し切りしたりするのがポイント。
ただしこのようなガイドバー全体を使わない切り方は、どうしても両側から切ることが多くなり、切れ込みを綺麗に合わせるのが難しいです。
木の周りを歩き回るから疲れやすいし…。

しかしまあ、目立てガイドはかなり役立っていると思います。
古いソーチェーン、フリーハンド目立てのときのあの切れなささに比べたら楽々です。
プロ用チェーンソーなら作業はもっと速いのでしょうが、しかしまだまだチェーンソーの性能以外にも作業を上手くこなすために向上させるべき自分の能力はあります。
チェーンソーの性能だけが作業の早さを左右するようになったら、プロ用のものを買おうかな。

 

 

この日の後、落葉しきるまでは枝払いが出来ないので、水道パイプを引いてみることに。
出ないなーと思ったら取水桶自体に水がちゃんと入ってない。
ひとまず水タンクとやかんに水を補給して、取水口の整備。
ガルバ板を切って土に差し込んで不透水層にしてみようと思いましたが、石があって入らない。
以前石を組んでみたけど水が通りまくって意味無いし、取水は難しいですね。
水の浄化作戦はまだまだ先か…。

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