山小屋暮らし3rdシーズン、事業と出稼ぎについて
2018年10月から2019年3月まで、3年目の山小屋暮らしを営んでいました。
毎年恒例の、出稼ぎに行く時期になりました。
今季は山小屋暮らしが半年未満だったので、今までで一番短い。
半年間出稼ぎに行くため、半年間行けることが分かったから、こうなりました。
では3rdシーズンに何やったかを振り返ります。
3rdシーズン何したか
日常生活
2ndシーズンとほとんど変わりませんでした。
これと言って困ったことも無かったです。
今季は暖冬だったので毎日水道は使えましたし、真冬でも道が凍結せずバイクで下山出来てましたし。
いつも通り、下界で食材買って、風呂に入って、資材を買ったり、の日々。
3rdシーズンでは調理場デッキ上に据え置き型ロケットストーブを作りました。
そこで調理と、食事と、身体拭き(清拭)をし始めたのが、変化と言えば変化だろうか。
他には12月に引っ越しバイトをやってみたり、年末年始に帰省がてら洗い物の住み込みバイトしたり。
孤独な山暮らしらしからぬこともしました。
でもおかげで、3rdシーズン開始時と終了時では貯金額が大きくは変わらず。
年金生活者、セミリタイア者じゃなくても、山暮らしを新たに始めることは可能っぽいですよ。
キノコ栽培
最も重労働となる、伐採、玉切り、搬出、駒打ち、仮伏せ、本伏せは2ndシーズンにやりました。
3rdシーズンは簡単な管理のみ。
シイタケは思いのほか順調なのかな?
合掌伏せを終えたものを見ると、やっとここまで来れたなあと実感。
クリタケは、ちょっと微妙か…
まあ誰の師事も仰がず、経験が無く、本の知識だけでやってるんだから、ある程度の失敗は許容します。
いや実は、最初は「クソ―!」と思ってたけど、時間が経つと「まあいいか」と変わっただけだったり。
失敗すること自体は悪くなく、反省しないことが悪いこと。
地道にKAIZEN!します。
予定では来シーズンに発生して、出荷できるようになります。
直売所に出品してみたりもしますが、まず最初にお世話になった人達に渡したいなと思ってます。
薪作り
3rdシーズンメインの作業。
2ndシーズンに伐採したコナラ・クヌギの幹の部分を片付けていくため。
山暮らしを始めた時は薪を作って売る、だなんて発想ありませんでした。
でも伐採後のものをそのまま放置して腐らせていくのはしのびない…と思って始めたのです。
薪作りには色々な道具が必要ですが、自分はプロ用チェンソーと重量級斧でやってます。
斧で割るのは体力が必要ですが、環境を整備したりすると結構良い効率になると思う。
丸一日ぶっ続け+何日も連続でやるってのは、流石に出来ませんけど!
半日作業して、残り半日は山暮らしを楽しむ、みたいなライフスタイルでした。
薪割り機を買う予定は、今のところありません。
高価だし、山の中を移動するのが面倒なので。
麓の平地で暮らし、丸太をユニックなどで搬出・搬入するなら有っても良いです。
でも自分のようなローコスト+山の中での薪作りでは、斧でも良いんじゃないかな?
薪の出荷は早くて4thシーズン、遅ければ5thシーズンです。
キノコ原木栽培も薪も、普通の農業より時間がかかります。
でも、気長で気楽な山の複業には、良いんじゃないかな。
計画性がそれなりに必要ですけれど。
狩猟
山暮らし当初はくくり罠猟をやろうと思ってました。
でも囲い罠だと免許や登録が必要なく、無駄な金や手間が必要なさそうなので、始めてみました。
電気止めさし機や槍も作ってそこそこ準備はしましたが、結局今季は一頭も獲れませんでした…
でも、近所の人の紹介で解体が出来たのは、かなり有意義な経験となりました。
山の中のものを食べて、生きていく。
そうしていくことでようやく、僕はこの土地で生きる人間になっていくと思うんだ。
薪ストーブ式乾燥室
片付けるために薪を作っていますが、商品にならないものも出てきます。
そういうのを更に片付けたいのです。
そこで、「薪ストーブを導入しよう!」と思い立って、作り始めました。
小屋内に入れても良いけど、暑い時期でも稼働しないといけないのはなあ…
いやでも、ローコストで仕上げるなら小屋内のほうが良かったか…
とか何とか、今でもベストが分からず悩んでますw
流石にこういう薪ストーブ+木造乾燥室を自作している人はネット上で見たことなく、手探りでやってます。
狭いミニミニ小屋ですから火事に気をつけながら、しかも高温にしないといけません。
出来れば、乾燥だけでなくて、〇〇〇も出来れば良いなと企んでますw
山暮らしと事業
普通のサラリーマンの中には「自営業=当てれば儲かる」と思っている人も多いようです。
実際、自分も何度かそういうことを聞かれました。
しかし自分にとっての事業はちょっとニュアンスが異なりますね。
もっと原始的な、「価値の交換」という意味で、山仕事をしていきたい。
自分の山では自給できないものもあるので、山の物を他人に供給して、価値を交換していきたいのです。
分業化が進んだ現代では「自給できるもの」が極少なく、「自給できないもの」ばかりになりました。
今の自分に何があって、何が足りないか。
自分の山仕事はそれを再認識させてくれそうです。
山暮らし3年目が終わります。
裸一貫腕一本でやってきましたが、最初はほとんど持ち物も能力もありませんでした。
自慢は出来ませんが、今となってはそこそこの能力や知識が備わってきたように思います。
行動してなかったら、それらは身に付かなかったことでしょう。
そうせざるを得ない状況を作れば、凡人でも何かを持てるようになるんだろうか。
出稼ぎへ
山でやることは色々ありますが、それではまた、毎年恒例の出稼ぎです。
金を貯めること、ついでに当地の観光することが目的。
こういう定期的に雇われる期間雇用の人間が増えれば、雇用の流動化が促進されて賃金上昇の要因にもなっていく。
僕は社会的にも正しいことを行っているんだ、ということにしておこう、な!
職種は2017年同様、「自動車期間工」です。
今季は新たにキノコ原木栽培の駒打ちをしないと決めたので、半年行けることが分かりました。
半年間たっぷり行っておけば貯金も貯まって、後顧の憂いなくこれからも山暮らしを続けられそうです。
半年以上など、中期で働くならやっぱり期間工が一番稼げるんじゃないかな。
短期ならリゾバとかでも良いんですが。
2017年はホンダの埼玉で働いてましたが、今回は別の会社、別の地方です。
その暮らしの様子はまたちまちまと記事として書いていきます。
新たな地方だからそこの言葉を勉強しておかねば!
あーあ、出稼ぎはぶちたいぎいじゃのう!
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