アラサーの男が引っ越しバイトをしてみた体験談。どんな人が向いているか?

出稼ぎ・バイト

バケツリレーをする人

は~い、YU(@YU_inakalib)だよ!

私はアラサーの男なのですが、2018年の11,12月に短期で引っ越しバイトをやってみました!

体力の衰えを若干感じ始めるアラサー、しかも協調性ゼロの陰キャが、体育会系バリバリの引っ越しバイトを出来るものなのか!?

結果やいかに!

 

 

 

…あっ、どうでもいいですね。
いつもどおりの感想を書いていきます。

始めた動機や面接時のことなどは、前回の記事をご参照あれ。

 

 

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仕事内容

一日の基本的な流れ

基本的に引っ越しバイト(ドライバーアシスタント)では、以下のような流れで一日の仕事を行います。

  1. 朝に事務所集合、打刻、着替え。
  2. 朝礼・車両点検等を行い、一つのトラックに2,3人乗って出発
  3. 現場到着、仕事開始
  4. 一仕事完了後、ドライバーが事務所に連絡。追加の仕事、応援あれば別の現場へそのまま行く。
  5. (たまにコンビニ等に寄って、トイレや食事)
  6. 仕事がなくなれば、事務所に帰還。バイトはすぐに打刻して、退勤。(ドライバーは居残って書類仕事)

まれに事務所の倉庫に荷物を降ろしたりトラックに積んだり、トラックからトラックへ積み替えることもあります。

 

勤務時間

引っ越しバイトで大事なことは、始業時間と終業時間が決まってないことです。

始業時間は自分の場合7:00~7:30くらいだったのですが、終業時間は本当に毎回毎回異なっていましたね。
終業時間は、早くて15時、遅くて22時でした!
しかも3月の繁忙期では、日を跨ぐこともあるようです!

終業時間は遅くなってもその分の残業代は満額支払ってくれるので、その点は安心です。
しかし、帰りたい時間に帰ることは基本無理です。
最初から強く「何時までに帰らなければならない!」と言っておけば何とか対処してくれるのかもしれませんが、現場毎で仕事のスピードが異なるし現場へ行く時間も異なりますから、そういう人は最初から雇われないかもしれません。

残業代でたっぷり稼ぎたい人にとっては良いでしょうが、短時間・定刻労働をしたい人には向いてない勤務スタイルです。

 

基本的な現場仕事

トラックに乗って現場へ行って仕事をするのですが、現場に着いてからの基本的な流れを紹介します。

 

積み込み時

  1. トラック内の梱包材などを全てトラック外へ出す。
  2. 養生プラダンを壁に貼り、玄関等にはマットを敷く。
  3. 担当者はお客さんと荷物やスケジュール確認、金の受け取りを行う。
  4. 準備完了後、積み込み開始。
  5. 部屋内で家具をクッション材で梱包、分解できる家具は分解する。
  6. バケツリレー方式で、部屋からトラックへ積み込んでいく。(大物は2人で)
  7. 積み込み終了後、養生等を片付けて出発。

 

荷降ろし時

  1. 余っている資材はトラック外へ出す。
  2. 部屋内を綺麗に養生していく。(新築が多く、傷つけないようにするため)
  3. 養生完了後、荷降ろし開始。
  4. バケツリレー方式でトラックから降ろしていく。場所はその都度お客さんに聞く。
  5. 家具の組立、養生の片付け。
  6. 挨拶して、終了。資材を片付けて次の現場へ。

 

という感じでしたね。

 

バイトの仕事は、基本的にバケツリレーの中間で荷物を運ぶこと(中持ち)です。
梱包の手伝い、トラックの積み込みの手伝いももちろんしますが、それらは基本的に社員さんの指示に従って行います。
中持ちは移動距離が最も多くなるので、まともにやるとバイトが一番疲れますw

ただ、2人で運ぶ大物は筋力やコツが必要ですから、難しいものは社員さんたちが運んでいました。
自分は短期のバイトでしたから、軽いものをメインに運んでましたね。
長期のバイトの人だと、大物運んだり荷物の積み込みもやってました。

他には、資材整理や片付けなどの雑用も、バイトのメインの仕事でした。
まあ雑用は簡単なのですが、指示をパッと聞いてパッとやる素早さを持ってたり、言われる前に先手を打ってやっておくような、気が回る人が喜ばれますね。

 

なお、このような具体的な仕事の流れは、ちゃんと教わることはありませんでした…
何回かやって、ようやく把握出来ましたよ…
最初に基本を教えてくれれば、どの現場に行っても指示なしでササっと働けるんだけどなあ。

 

休憩・食事

休憩時間らしい休憩時間は、原則ありません。

ただ、トラックに乗車中の時間をバイトの休憩時間に充てられています。
乗っている間は食事などが出来ますし、高速道路などを走る場合は眠っても大丈夫です。(担当にもよるが)

一日の予定でトラックに乗っている時間も大きく異なりますが、現場が遠い場合などでは勤務時間の2/3~3/4が車に乗っているだけ、ということもありました。
その場合は体力もあまり使わないし、乗っているだけで給料が発生するので、「割りの良いバイトだなあ」と思ったこともありましたねw

 

食事は、基本的にコンビニ飯です。
お客さんの家のトイレを使わないために、大抵のドライバーは現場直前のコンビニに寄ってトイレ休憩を行います。
この時に飯や飲み物を買うことが出来ます。
社員さんの食事も、大抵はコンビニで済ましています。

 

シフト

自分のところでは、入れる日、入れない日をかなり自由に決めることが出来ました。

自分は「12月下旬まで毎日出れます」と言ってたので、「明日出れますか~?」という電話がかかってくることがよくありましたよ。勤務が終了してから、「明日も、出れますか?」と聞かれたりもしました。
出れるときは出れると言って、予定が入って出れない時は出れないとはっきり言ってました。
勤務を断っても、嫌味などを言われることもありませんでしたよ。

シフトの決定はかなり直前で行うものらしく、数週間前に決まることはほぼありません。
ですから、2,3日前に「〇日は出れますが、シフト入れてもらえますか?」と聞けば簡単に入れそうです。

 

職場の雰囲気

年齢・性別

社員・バイト共に、20代前半の男がメインのようでした。
特に、高校卒業して1年目の人、2年目の人が多いように感じました。

30代前半の人(転職組)が最も上の現場長となっており、勤務年数10年以上の現場作業員はいませんでした。
勤務年数5年目で『ベテラン』と呼ばれるほどです。
ゆえに、全体的に職場の雰囲気はかなり「若い」です。

 

やはり引っ越し作業は体力をかなり使うのか、若いうちにしかやれないものなのか、離職率は高いと推測できます。
高卒1年目をそこそこ見かけるのに、5年以上勤務している人がほとんどいないだなんて…

5年目の人が月給30万円くらい、2年目の人が月給25万くらいらしいので、高卒・地元で働く割りには給料は良い方?かもですが、肉体的・精神的ストレスはかなり溜まるほうの業種なのでしょう。
金に惹かれて入社して、きついから数年で辞める人が多数ってこと?

 

趣味等

タバコを吸う人が多かったですね。
トラックにはドライブレコーダーが取り付けられているので、停車時に一服してたり。
しかし、レコーダーを、こう、あれして、車内で…ゲフンゲフン

車が趣味の人も多かったです。
バイク通勤してたのは自分だけ。(そりゃ冬だし)
仕事で貯金して何百万の車をキャッシュで買ったりする人もいるようでした。

 

全体的に、やっぱり趣味も若い感じ。

 


女性は多い?少ない?

女性の現場バイトは滅多に見かけませんでした。

「梱包」ならば筋力はあまり使わないので女性が行うこともありますが、梱包手伝いも荷運びも両方やるドライバーアシスタントバイトに比べたら仕事は少ないようでした。
それに、勤務終了時間も早いようで、給料もあまり多く出来ないようでしたね。

梱包作業だけやるくらいなら、別のバイトしたほうが効率よく稼げると思います。

 

感想

アラサーの肉体労働

ほぼ毎日薪割りをしている自分ですが、やはり肉体的にきつかったです。
持ちやすい段ボールを持つだけなら耐えられるんですよ。
階段を登ったり下りたり、持ちにくいものをいくつも持って壁に当てないように気を付けながら素早く動くなどが、難しい!
たまに大物を持つこともありましたが、持ち方に慣れてないこともあって、無駄に筋肉に負担をかけてしまったりしてましたね。
単純な筋力と持久力だけでなく、疲れない持ち方を身に着ける必要があるようです。

ただ、11,12月は繁忙期ではないため、長時間身体を動かすことはほとんどありませんでした。
積み込み、荷降ろし場所はそれなりに離れているので、車の中でゆっくり休憩できたりします。
現場が遠いと帰ってくるのが遅い時間になってしまいますが、疲労はあまり溜まらない日も結構ありましたよ。
バイトの次の日に薪割りやったりしましたし。

引っ越しバイトはかなり体力が必要な業種ですが、アラサーだからといって出来ないわけでは無さそうです。
特に、アラサーくらいからは日常的に身体を使う使わないで個人の体力差が出てくる時期ですから、こうやって身体を動かしていると体力の維持が出来ます。
休日にジム行くなんかより、引っ越しバイトしたほうが金も溜まりやすくて良いかも?

 

誰とやるかが大きい

誰の補助になるかで、やりやすさは全く違います。
「引っ越しバイトは〇ソだ」と言っている人は、外れの人に当たったのでしょう。

指示と段取りが上手い人だと初心者バイトでもトラブルなくやれますが、指示が下手・不親切だとかなり苦労します。
階段で大物運ぶときに一挙手一投足確認しながらゆっくり運んでくれる人もいれば、禄な指示をしないやつもいます。
バケツリレーで運ぶとき「滑りやすいぞ」とか「重いぞ」とか注意点言う人もいれば、言わない人もいます。

自分の場合、きつい現場よりもきつい社員に当たる方が遥かに嫌ですね。
引っ越しを辞めたいと思う人は、「仕事がきつい」より「人間関係が嫌」のほうが多いと思います。
実際、2年目の社員さんも「〇〇がほんま嫌。転職を考えている」と言ってましたからね。
確かにきつい現場だと疲れが残ったりしますが、良い人と働くとストレスは溜まらず、辞めようとは思わないんですよね。

自分の職場では、中堅クラスにアレな人が固まってました。
ベテランの人も1,2年目の人も優しかったです。
中堅ほどプライドの高さと余裕の無さで、無暗に細かいこと指摘したりバイトにきつく当たったりするんすかね?
他人を怒らせるような言動だけしても、バイトの動きが改善されるわけがない。
粛々とコツを教えたほうが自分も楽になるのにね。
ベテランの人はバイトの無知さもよく分かっていて、気持ちのいい指示をしてくれましたが。

誰とやるかは、当日にならないと分かりませんでした。
ですから、前日の夜には「あいつとはやりたくねえな~」と不安に思いながら就寝してましたね。
そういう、毎日何が起こるのか分からない不安さは、個人的に嫌なものでした。
1日の仕事が最初から大体分かっている方が、自分には向いているかもね。

 

早さより、丁寧さを重視しよう

初心者の内は早さより、丁寧さを重視したほうが良いです。
口が悪いやつは「早くやれ!」と言ってくるかもしれません。
でも聞き流して「(うっせー!物損起こしてえのかバッキャロー!)」と思って、マイペースにやりましょう。

社員の中にはセカセカしている人もいますが、バイトがそれを真似してセカセカすると、手が滑ったりして物や壁を傷つける「物損事故」や、階段で足を踏み外したりして「労災」が発生することもあります。
バイトがゆっくりやろうが終了時間が大幅に変わるわけでもありませんし。

まあ正直、自分は1回物損起こしましたけどね。
しかも起こした時の担当がネチネチ系のうぜえやつだったんですよ。
自分も確かに悪いけど、梱包方法も改善点あっただろうと思ったんですけど、案の定自分だけが悪いことになったんですよね。
以降、自分は物を持ってるときは極力ゆっくり、どこにも当てない、物に衝撃の無いように降ろすなど、気を付けるようにしました。

なお、物損事故は社員さんもたまにやります。
調子に乗って段ボールを4つ持って、ドバーっと…

引っ越しバイトは肉体労働だから、という先入観を持ち過ぎてスピード重視で動いてしまうかもしれません。
しかし、事故を起こさないよう、スピードよりも丁寧さを重視して作業しましょう。

 

チームワークについて

引っ越しバイトは、かなりのチームワークです。
他人が何をしようとして何を求めているかを常に把握しておく必要があります。

山で一人暮らし、自営業をやっている人間ならご多分に漏れないのか、自分の場合はチームワークも大変でしたね。
個人なら仕事の流れやコツを覚えれば良いだけですが、チームだと相手の考えていることを察したり人によって異なる方法を覚えたりしないといけないですからね。
常に他人の言動に注意を払わないといけませんから、個人で出来る仕事をやっているときよりも、色々消耗しましたw

やっぱり、私は決められたポジションで働くような、皿洗いとか宅配とかライン工とかのほうが向いているのかなあ。

 

まとめ

引っ越しバイトの特徴

  • 残業はほぼ毎回あり、おかげで日当は高くなる
  • 全業種の中でもトップクラスの肉体労働(筋力・持久力共に)
  • トラックに乗っている時間が長い
  • 物を壁などに当てないよう、繊細さも必要
  • 体育会系的なチームワーク必要
  • しっかりした研修が無い
  • 入れる日、入れない日は自由に設定できる
  • 誰と一緒に仕事するかでやりやすさが違う
  • 平均よりも荒い人が多め(優しい人も多い)
  • 現場毎で運ぶ荷物や運ぶ環境が大きく異なる
  • タバコを吸う人が多い
  • 若い人が多い(20代前半がメイン)

 

おススメする人

  • 丸一日の時間を取れる人
  • 一日の給料を多くしたい人
  • 身体を鍛えたい人
  • 丁寧な作業も出来る人
  • チームワークが得意な人
  • 他人のやり方を見て自分で学べる人
  • いつが休みか分からない人
  • 飽きやすい人
  • 荒い言動も流せる人

 

向いてない人

  • 〇時まで、という風に1日の中で働ける時間が決まっている人
  • 体力が少なすぎる人
  • 体力を使わなければならない別の習慣がある人
  • ゆっくり丁寧な作業が苦手な人
  • チームワークが苦手な人
  • 教わらないと良い方法を発見しにくい人
  • そこそこの給料で良いから、そこそこの負担で働きたい人
  • 毎回同じような作業だけしていたい人
  • タバコに抵抗がある人
  • 荒い言動に抵抗がある人

 

という感じですね!

 

正直、総合的に考えると、自分にはあまり合わない仕事だったかなあと思います。
自分は、荒い言動が嫌、薪割りなど他に体力使う作業がある、チームワーク苦手(疲れる)、せめて夜7時までには帰りたいような人間です。
最初から1か月程度の短期だから最後まで我慢しましたが、長期間働くつもりだったら逆に1週間程度で辞めてたかもw
辞める日に「3月は本当に忙しいので、来てくださいよ~」と言われたのでそれほど厄介者ではなかったかもしれませんが、今のところはやる気出ないな…

引っ越しは体育会系なら割りの良いバイトだと思います。
自分のような陰キャでも出来なくは無いですが、消耗が激しいかもかも。

 

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