『小屋DIY』ロフトの吹き抜け側に、野地板と枕木で内壁を作った!
山の中にロフト付き6畳の小屋を建てて、一人暮らししています。
ずっとロフトの吹き抜け側には、壁を設けていませんでした。
しかしやはり壁があったほうが物が落ちなくなって棚などを据え付けることが出来、収納力が上がります。
また、壁で仕切ったほうが空気が混ざりにくくなり、寒い冬でもロフト内が体温で暖かくなりそうです。
というわけで、ロフトに内壁を追加することにしました。
今回のコンセプトは、出来るだけ安く仕上げること。
直近の小屋内装作業は以下。
ロフトの内装についての関連記事は、以下となります。
ユニット畳の隙間に野地板の床を追加
まずは内壁づくりの準備を兼ねて、合板が剥き出しになった床の部分を野地板で埋めることにしました。
ロフトの広さは合板3枚分(2,730×1,820mm)ですが、敷いているユニット畳3枚の広さは2,460×1,640mm。
ユニット畳だけだとちょっと足りないのです。
「やっぱり、床の高さは統一したほうが物も置きやすいよな~」
ということで、厚さ12mmのユニット畳に合うように、12mm厚の野地板を使うことにしました。
おさらいですが、野地板とはホームセンターなどで売られている、安い板材です。
12mm厚の物が多く、長さは1,820~2,000mmほど。
幅は色々あります。
1畳分で約1,000円程度、安いです。
ただ、表面がザラザラしてるので、手足で触る可能性があるなら、やすり掛けしておく必要があります。
メジャーで必要な幅と長さを測り、野地板を電動サンダーでやすりがけして、必要な長さにカットして、インパクトドライバーで野地板をロフト根太にビス打ちして終了。
野地板は一応無垢材なので、合板より見栄えも良いです。
ツルツルにやすり掛けして、ピカピカに磨いたり塗装すれば、一般住宅でも十分使える素材だと思いますよ。
ロフト内壁追加
それでは内壁作りに取り掛かります。
コンセプトとしては、廃材で柱を作って、天井や床と繋いで下地を作り、野地板を貼って壁とする。
廃材で柱を作る
昔働いていた時に、長さ1m程度の枕木(別名:輪木『りんぎ』)をもらって実家で保存していました。
これも何かの役に立つかなと思って、荷物搬入時に山小屋に持ってきていました。
今回必要となる柱の長さは0.6~1.4m程度の短いもので十分です。
幅などは適当です。
というわけで、ようやくこの廃材にも活躍の時期が来ましたよ!
この枕木は製材所などで出てくる端材で作られたものなので、皮むきがされてない面もあります。
ひとまずうなぎ鉈で剥いていきますが、屋外に保存していたので虫が入り込んでいた形跡が…
でも腐りきってはおらず、ちゃんと平滑な面もあります。
1面だけでも平滑になっていれば、板材は貼れます。
枕木だけでは長さが足りない箇所があったので、
「しょうがねえ、市販の角材使うか」
と考えましたが、ふと、
「チェンソーで製材した背板(製材したときに出る片面に丸みのある板)、使えるんじゃないの?」
と思って、使ってみることに。
自家製材品、初めての建築材への使用です!
平滑な面があるので、丸鋸で切断出来ました。
捨てるかもしれない背板だから皮を剥いてなかったですが、ちゃんと剥くことに。
キクイムシが産卵しにきていたようで、剥いていくと幼虫が出てきました。
幼虫は食べられるようなので、今夜の食材に…
野地板を貼る面は、ある程度平滑にしないと綺麗に貼れません。
リサイクルショップで購入した2枚刃カンナ(800円)を使ってみましたが、なかなか完璧には出来ませんね。
まあ気密性とかは重視してないので、それなりでいいや。
壁の下地となる、柱材の製材が完了しました。
勾配天井と接する上端は、勾配に合うように斜めカットしています。
ここまでの材料費は0円ですよ!
どっか近くの製材所と仲良くなって、こういう背板とか端材とかもらえるようになったら、廃材だけで建築出来そうなのになあ…
天井や床と、柱を繋ぐ
それでは組み立てに移ります。
今回の作業で悩ましいのは、各柱材をどうやって小屋の天井や床と繋げるか。
柱材の下端は、野地板を使って、ロフト根太(床根太)側面と共に覆いかぶせて、繋いでいくことにしました。
野地板の幅の半分を柱材に打ち付け、もう半分を根太の側面に打ち付けます。
根太側面と柱表面が面一(ツライチ)になっていれば出来る方法です。
面一になっていない場合は、アングルなどの金具を使ったほうが良いでしょう。
自分も金物を使っても良かったですが、こうしたほうが安上がりだったので。
柱上端は、長さ90mmのビスで垂木に斜め打ちして固定しました。
もっと別の留め方を考えていたのですが、いざ組み立て始めると意外に柱と垂木の位置が近かったので、ビスの斜め打ちだけで大丈夫でした。
天井石膏ボードを貼るときにいろいろミスってビスの位置が丸わかりになってしまいましたが、こうやって増築するときはそれはそれで垂木の位置が分かりやすくて便利なのよね…
そんなこんなで、壁下地となる廃材柱の固定完了!
柱材のピッチは、ありがちな455mm(1.5尺)としました。
長さ1,820mm(6尺)の野地板を留めるなら、端のもの含めて柱が5本必要。
壁際のものはツーバイフォー端材(幅89mm)を使ってます。
上端・下端は簡単な留め方なので蹴り飛ばすと外れてしまいそうです。
でもまあ、物を立てかけるくらいしか荷重はかからなさそうだし?
子供の遊び場とするなら、金具を使いまくって強度上げたほうが良いかも。
なお、最も端で最も長いアカマツの柱だけは、金具で補強しておきました。
端は強度が必要ですからねえ。
野地板で内壁を作る
下地が出来上がっちまえば後は簡単です。
ホームセンターに売られていた最も幅の広い野地板、幅180mmで長さ1,820mmのものをメインに使うことにしました。
両面を電動サンダーでやすり掛けして、勾配天井に合うように墨付け+カットして、柱にビス留め。
今回は小屋の野地板内壁のような、斜め切りして各野地板を繋ぐことは無し。
どうせ斜め切りで斜め継ぎしたって気密性は無いし、多少隙間が出来て向かい側が見えても別に問題は無いので。
そんなこんなで、ロフト野地板内壁完成!
これで吹き抜け側に物を置いても落ちなくなったぞ!
ロフトで寝てても、布団を蹴っ飛ばして1階に落とすことも無くなったぞ!
ロフトの布団で寝ころびながら見てみると、すんごい野性味感じました。
鉈で剥いたでこぼこの表面、微妙に残ったまだらな薄皮、節、チェーンソー製材で出来たささくれ…
ロフトは和室にするはずでしたが、ちょっと家畜小屋感が出てきたような気が…
なお今回の材料費は、野地板代の1,000円くらいです。
廃材・端材を工夫して使うのは、面白いしお金の節約にもなるので、おススメです!
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