南面下屋づくり 材加工から完成

2017年5月22日下屋

前回

 

材の加工

2017年4月7日、雨。北面下屋内で作業。
ボルト穴開ける時は貫通させる前に裏側から穴少し開けるとさかむけみたいなのが無くなる?
仮組して桁側方杖用のボルト穴開けたりの地味作業。

この日に全ての柱や方杖の加工が完了しました。
後は組立だけですが最近雨が多くて作業できません。
早く建てて問題点見つけて安心してから出稼ぎに行きたいですね。
組み立てずに行くのも良いけど…。

8日も午後から雨の予報。
恐らく出稼ぎ前ラストの買い出しと温泉に行きました。
明日からの南面下屋組立時に部品不足がないように買い出し。
結局ボルトはかなり色んな長さのものを買ってしまいました。
ボルトなどは安いけど、余る。
北面の長すぎたボルトをちょうど良いものに交換したり細々。

 

建前

4月9日、一日中曇り。
花粉症で鼻水とくしゃみばかりで辛い。
出稼ぎ遅れて結果的に良かったかも?
作業中に花粉症の症状出るのは嫌だなあ。

写真では少しわかりづらいですが、手前の沓石が盛り土の関係でちょっと不安定なので、建前の前にまずは安定化作業。

土を綺麗に削って、土のう袋で土留めしておきました。
土が削れて砕石がむき出しになってきたら沓石がずれてしまいますかね。
ものすごく仮設っぽいので、もう少しどうにかしたいですが、今のところはこのまま…。

建前は忙しい作業なので準備を整えます。
散らかっているように見えますが、自分の中では準備のつもりなのですよ…

まずは中央の柱を立てます。
ダブル羽子板のおかげで自立します。
一応自作下げ振りのセットだけしておきます。
下げ振りは、柱側面と糸との距離が上部と下部一緒になるように柱を傾けることで、垂直を調整する道具です。

北面と違って南面は小屋から近いので、小屋床束と繋ぐ仮筋交い(30×40×2000 2本)を設置しておきました。
下げ振りで柱の垂直を調整してから、ビスで固定するだけです。
これだけで結構しっかりするので、北面の時と違って心配なく組立に移れましたよ。

建前の順番は、中央柱、仮筋交い、桁、羽子板ボルト、他二本の柱、羽子板ボルト、端の垂木二本を桁と接合、中央方杖と一本通しのボルト、桁側ボルト、他二本の方杖とボルトとしました。

ここまでのボルトは全部緩めです。
ぐらぐらの方がほかの部分が入りやすいですからね。
中央の一本通しのボルトが最も面倒なので、他の方杖やボルトよりも前に入れた方が良いかも。

垂木を桁と結合するときは、ちゃんと下げ振り使って柱を垂直にしました。
自作下げ振りでもそれなりの精度出そうかな?
ただし市販のものより重りが止まるのが遅い、のかも?

やっぱり中央方杖の一本通しのボルトがなかなか入りませんでした。
金槌で頭を叩いて、無理やり。

柱の下部、沓石側は接合してないので、方杖が入らないときはショックレスハンマーで叩いて柱を外側に開いたりしました。
方杖入れ終わったらもう一度柱下部を叩いて、沓石中央に位置するように微調整。

全ての方杖とボルトが入ったら、沓石のボルトも含めて全部締めていきます。
これでバンバン柱たたいてもほとんど揺れなくなりましたし、南面下屋の外面が出来上がりました。
…やっぱり軒の出少なかったか。

垂木と桁をハリケーンタイで接合していきますが、その前に窓がちゃんと開くか確認。
これならいけそうですね。
クリア波板にするから採光性もそんなに下がりそうにはないかな~。

ハリケーンタイH4で取り付けていく単純作業。
これで南面下屋構造部完成!

そのまま横桟の取り付けに移ります。
垂木の長さは1820mmくらいなので5列、ピッチ455くらいとしました。
今回は屋根長さが短いので垂木の上に乗ることはせずに、梯子を小屋や桁にひっかけるだけとしました。
梯子のほうが脚立よりも接地点が少ないですから、整地があまりされてない場所では梯子のほうが楽です。

ついでに小屋の屋根の点検。
流石に錆びは見られません。

安心して波板張りに移ります。

波板を全て張る前に、小屋の雨樋をもう少ししょぼい集水枡に変えて、縦継ぎ手、竪樋、曲がりをつけて、下屋屋根の上に小屋屋根の雨水を流すようにしました。
集水桝は穴開けて、ボルトとワッシャとナットで鼻隠し板と固定。
南面下屋側に大きめの集水枡取り付ける予定です。
普通の家なら竪樋をもう少し伸ばして、竪樋の水どうしを集水するみたいな(説明下手)のが基本ですが、面倒くs(ry

南面下屋取り付けると小屋の屋根に上がりにくくなるのではないかと思っていましが、このくらいの高低差なら普通に上がれそうです。
南面下屋の屋根に梯子で上ってよっこいしょと小屋の屋根に上れるので、点検もしやすくなって良いですね。

暗くなってきましたが、そのまま波板をいくらか取り付け。
手順は北面と同じです。
面倒ですが現場合わせで印付けて、降ろして穴開けて、もう一度上げて傘釘打ち。

今日は波板三枚取り付けて終わりとしました。
明日波板と雨樋取り付けて完成になりそうです。
小さな家でも愛着有るし壊れないでいてほしいから、点検等はしっかり行ってから出稼ぎに行きたいものですね。

 

完成

4月10日、朝は曇りでちょっと寒い。

昨日やり残していた波板を貼って、屋根作業終わり!
傘釘は北面と南面合わせて、2箱弱使用。

おお…遠目で見たら翼を広げているように見えます。
龍は銀翼を広げる(中二病)

雨樋の取付に移ります。
北面同様雨樋金具を取り付けていきますが、足場が悪いので脚立や梯子を設置するのに苦労しました。
全ての垂木に、7mmずつ下げながら取り付け。

集水桝はちょっと大きめのものを使用して、こちらは穴開けてビスで垂木小口と接合。

端材軒樋あるから足りるだろうと思っていたら、10cmほど足りなくなりました。
ま、まあ足りない部分は端だから、これくらいなら雨水の跳ね返りも少ないような…また来シーズンの買い出し時に忘れずに買うことにします。

竪樋は柱に沿わせるように取り付けようかと思いましたが、曲がりが2つ足りないことに気づきました。
ああ、なんか足りなさそうだと思ったんだよな~
買い出し行くのも面倒なので、北面同様杭打って取付金具付けて竪樋を固定。

作業が終わってからは小屋じまい作業に移りました。
まだまだ整地とかあるから完全に完成とは言えませんが、もう資材代はほとんどかからなさそうなので、北面・南面下屋はこの日で完成ということにしましょう。

 

まとめ記事に続きますー。

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