運搬車修理記録 フロート式キャブレター分解&清掃(オーバーホール)

2017年12月25日機械

2017年11月28日、野暮用のためじゃなくて、キャブレターの修理のために実家へ。
さてこれでETC代は事業費の「旅費交通費」となったか…
冗談ですよ(棒)

昼寝してから作業開始です。

とりあえず分解前に4面の写真撮影です。
ほうほう、これはこれは…全然わからん!

親父に「何かキャブのオーバーホールに役立つ資料ないかえ?」と聞いたら、バイクのサービスマニュアル貸してくれました。
基本構造はわかるのですが、やはり構造が少し違っているのでなかなか難しい。
うむむこれで出来るかなあ?と不安に思って少しネットで調べてみたら、やっぱりバイクのキャブレターオーバーホール事例が多かったですが、農機具など汎用エンジン用のキャブレターオーバーホール事例がありました。(→農業機械の簡単メンテナンス)
まさにそのものでしたよ!
農機具はバイクや車と違ってエンジンを載せるスペースが色々自由のようだから、汎用的なガソリンエンジンやキャブレターとかが使われているのでしょうね。
ですので検索するときは「運搬車 キャブレター」とするより、「農機具 フロート式 キャブレター」とかで検索したほうが修理事例が出やすいのかもしれません。

まずは先のサイトと同じように、下側のフロートチャンバから分解を始めます。
もうこの時点で汚れが付着しまくってます。
一番下の六角ボルトを回せばとれるはずなのですが固着してたので、ケースをコツコツと金づちで叩いて外しました。

錆びや汚れがこびりついた金属部品は、ポリ袋に入れた状態でキャブクリーナーを吹いて、漬け置きすることに。
漬け置きは金属トレイなんかでも出来ますが、ポリ袋使ったほうがケミカルの節約になるんじゃないかな?
ちなみにゴム等をキャブクリーナーに漬けると溶けるので要注意!
ちゃんと外しましょう。

 

細かな部品を外しながら分解を進めます。
キャブレターの部品は小さいのが多いので、なくさないように注意!

プラスチックのフロートはただのピンで留められているようですが、微妙に外しにくかったです。
ピン裏側に六角レンチ押し当てて、軽く金槌で叩いたら外れてくれました。
フロートに付いているニードルバルブも一応外します。

キャブレター全体も一気に洗うことになりますから、外せるパッキン等は全て外します。
これも微妙に固着していましたが、かぎ針でゆっくりやれば破れずに外すことが出来ました。

忘れそうでしたが、穴にマイナスドライバー突っ込んでメインノズルも外します。
こいつには結構な錆が詰まっていて、キャブレターオーバーホールのメインでもあるように思えました。
パッと見あるのかないのかわかりにくいやつですので、要注意!

とりあえずこれでフロート式キャブレターの下側、フロートチャンバー部分の分解が完了です。
金属部品は全てキャブクリーナーで漬け置きして頑固な錆や汚れを洗浄、そのほかのゴムやプラスチックは適当に指か何かでふき取っておきます。

上側で外すべきもの、というか外せるものは少ないらしく、ドライバーでいくつかのネジを外していくだけです。
これらにも小さな穴が開いておりただのネジではないので、ちゃんとキャブクリーナーで綺麗に洗浄します。
アイドリングの回転数などはここらへんのネジで調整するらしいです。
お恥ずかしながらそういうのは全然知りませんでした…。

キャブレターってもっとパッカリ割れるくらい分解出来るものかと思ってましたが、これ以上は出来ないようでした。
見える穴にはキャブクリーナーを吹きかけまくって汚れを取り除き、外側はパーツクリーナーとブラシ使って洗浄しました。
本体はほかの部品より大きいものなので、実家で余っていたペイント薄め液に漬け置きしてしておきました。

 


 

次の日の11月29日、ピンセットで漬け置きから各部品を取り出し、エアーガンで吹いて仕上げです。
小さなものが多いので吹っ飛ばさないように注意…まあこの辺はスプレー缶のエアダスターで十分でしょうが。
キャブクリーナーでの漬け置き、エアーガンで吹いてもなおまだ本体のネジ山に細かな錆があったので、かぎ針でちまちま削り取りました。

 

汚れが全て無くなったら、分解時に撮影した写真などを参考に組み立てです。

最初に比べたら大分綺麗になりましたが、流石に光輝くレベルに綺麗には出来ず。
まあ外側はすぐに汚れるもんだからこれで十分か…

キャブレターのオーバーホールってもっと難しいものだと思ってましたが、素晴らしいサイトに出会えたおかげで結構簡単に終えることが出来ました。
ありがたいもんですよ。
こういうような、情報をまとめることで困った人を助けられるようなサイトを作れたらいいなと思います。

 

今回の実家の滞在は3日間のみ。
まだコナラ伐採終わってないからさっさと山に帰って伐らねばならぬ…
真冬は実家に帰って短期のバイトするなんてのも十分アリな選択肢なのですがね。
さてどうするか。

余談ですが今回は冠婚葬祭的なことでの帰省でしたが、まあ親父も人生の節目に達したからなのか、「おかんも田舎暮らし的なことしたいらしいから、自分が死んだら山小屋に住まわせてやってくれ」と言われました。なので
僕「いや流石にあそこはきついぜ。実家近くかあの山小屋近くに何か古民家とかあったら教えるわ」
と言ってしまいました。

今のところ一人暮らしだと小屋での生活は普通に出来るものですが、家族と住むならちと微妙かもしれません。
まあ何にせよ、いつかはどこかの古民家手に入れちゃう?
ああその前に嫁でも探すか。家族連れなら信頼されやすいからね(そっちがメインかよ)

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