チェンソー135eでコナラの玉切り、メイン作業を小屋建築と土木工事に移行(16年10月9~17日)
今回の記事では、伐採を終えた後の丸太や枝を地道に片付けていきます。
地味な作業風景なので、消費体力量と時間の割には記述は少なめ。
でもこの作業のおかげで、開拓伐採の全てが終わりました。
前回までで、山小屋建築予定地のテント周辺と進入路造成予定地の伐採(切り倒し)が終わりました。
山小屋建築予定地の片付け
チェンソー135eでコナラの玉切り
10月9日、この日は昼から来客があったので、朝のみ片付け作業。
まずはそこらへんに転がりまくっている丸太を片付けます。
コナラはかなり重いし曲がったものが多いので、長さ150cmの資材にするのではなく全て『薪』にすることにしました。
薪にする場合は約40cmに切ることにしていますので、約40cmの小枝を定尺棒として、チェーンソーで玉切りしていきました。
丸太を地面に置いて上から切り込みをいれると、チェーンソーが挟まれそうになることがかなり多かったです。
かと言って下から切り上げするのには地面が近すぎて出来ないし…
というわけで、まずは上から出来るだけ切り込みを入れて、切り離せるものはそのまま切り離し、切り離せない場合は丸太を転がして向きを変えて切り直したり。
このような太い幹は斧で割って細くして乾燥させるべきなのですが、まだ斧持ってないのですよ。
ヤフオクで古くて良い感じのものが出品されたら、落札してみようかと思います。
この後はチェーンソーを念入りに整備。
来客が使いたいと言ったら使えるように。
…結局誰も使わなかったんですけどね。
10月11日、今日も今日とて片付けです。
切り倒すよりも、片付けのほうがはるかに時間がかかるとは…
直径43㎝のコナラの玉切りに挑戦!
これも長さ40㎝の薪にするために40cm間隔で切れ込みを入れていきますが、いかんせん太くて長いのでチェーンソーの切削時間が物凄いことになりました。
ずーっと切っていたら、やけにチェーンソーの切れ味が悪くなってきました。
ちょっとソーチェーンの様子を見てみると、
何だかよくわからない状態になっていました。
うむむ、どうしてこんなに細かな木くずがびっしりと刃に付着しているんだろう?
目立て不足か?と思って目立てを行ってもう一度切るとまたこのような姿になります。
あっ、もしかしてデプスの調整が必要になってきたのか。
でもデプスゲージ持ってないんだよなぁ。
デプスは0.6mmに高さ調整する必要がありますが、流石に目では出来ないのでamazonで購入することにしました。
デプスゲージを使用してちゃんと切れ味が良くなるまでは、大木の玉切りはひとまずお休み。
デプスゲージが届くまでは細い木を伐ったり鉈で片付けをしていくことにしました。
※追記
デプス調整は確かに大事だし写真の遠因ともなってますが、直接的な原因は『チェーンの熱の持ち過ぎ』です。
機械を冷やしながら、もっとゆっくりやったほうが良いでしょう。
ただ小さなチェンソーでは冷やす時間が長くなりすぎるので、もっと大きなチェンソーで玉切りするのがベストですね。
ソーチェーンの刃がおかしくても細い木なら切れますので、ガンガン切っていきました。
切った木はとりあえず斧で割って細くしないと薪棚に入れてもどうせ取り出すことになりますから、数か所に集めて置いて乾燥させておくことにしました。
何だか物凄い光景だ。
アカマツの片付け、鉈の不調
10月12日、後片付けなんて一日で終わる!と舐めていたらこんなに時間が…。
アカマツの片付けなどもまだ終わっていなかったので切っていこうとしましたが、枝が少しかかり木のようにしなっていたりして大変でした。
チェーンソーもよく挟まれたし…。
伐採時に挟まれるのはまだ許せますが片付けのときに挟まれると何だかいらつきます。
「片付け如きに苦労してられっか!」という思いがあったからなのでしょうか?
鉈を振り回していたらちょっとがたつきが出てきました。
応急処置としてリベット部分をハンマーで打ってみましたが、すぐにまたがたついてきました。
うむむ、こういうときはどうするのがベストなんだろう。
そう言えば最近は鉈を使用しているときは、ホームセンターで購入した安物の革手袋を使用しています。
独特な臭いがあるしブカブカしていて細かな作業は出来ないのですが、軍手よりも頑丈そうなので安心して枝払いが出来ます。
価格は300円くらいだったかな?amazonよりも安いよー
以前収穫した柿ですが、ずっとビニール袋に入れていたら熟しすぎて底の方はカビが生えていました。
でも上の方のものは柔らかく、試しに食べてみたら結構おいしかったです。
と言ってもやっぱり野外に放置していたものだから食べすぎると流石に腹壊しそうかな…と思って大半のものは捨ててしまいました。
将来はやっぱりカキノキを植えよう。
薪割りする必要があるものは40cmくらいに玉切りして集め、それ以外の細いものはまとめて40cmの薪にしていくのでそれらも集めました。
いやはや、やっぱりコナラの巨木を1本倒しただけでもかなりの量の薪になりますね。
大きめのコナラ2,3本切れば、薪ストーブユーザーでも1シーズン持つんじゃないか?
テント周辺片付け終了
よーーーーーーやく、テント近く、山小屋建築予定地の片付けがほぼほぼ終わりました!
まだアカマツはほったらかしにしていますが、これはかなり通直なので木工材料とか柱にしようかと思っています。
使い道が決まって加工道具が揃ったら加工するということで。
巨木のコナラはまだ切りきれていませんが、デプスゲージが届くまではお預け。
※追記
アカマツはチルホールで集材して、チェンソー製材に挑戦しました。
一番最初の、入植当初の風景写真をもう一度張ってみましょう。
どうです!
もう全く違いますね!
大体上の写真と同じような方向です。中央部の太めのコナラ2本はテントのすぐ奥側に位置していました。
最初は雑木が大量に生えていて、「一体ここはどのような山林なのか」ということすらほとんど理解できていませんでした。
「人が手を加えない自然こそが美しい」と言う人はいますが、私個人としてはこのような低地の山林では人が手を加えたもののほうが美しいと思います。
同じような木が秩序なく生え、人や他の生物の侵入を阻むかのように行く手を遮るようなものなどは、私は美しいとは思えません。
人と自然が触れ合い、調和した風景こそが私の理想とするものです。
進入路上の木は伐ってもその周辺のものは伐っていませんので、テント周辺だけがポツンと切り開かれているような感じになっています。
所有者が別のお隣の山林の木はほとんど切っていないので、つるが絡んだ木がそのまま立っています。隣の森林密度は大きいので、この開けた場所から見ると、「まるで壁だ」とも見えます。
孤独な生活のように見えますし実際そうなのですが、毎日達成感を味わいながら生きていけるので楽しいのです。
進入路予定地の片付け
10月13日、この日はずっとほったらかしていた進入路上の伐採木を片付けていきました。
進入路と道路の接続を行う時は、のり面を盛って道を造成しようかと思います。
その盛り土の留め方には「四万十式丸太組工法」という方法を使用します。
詳細は別の記事に書きますが、基本的に現地で発生する丸太を多く使用することになります。
というわけで進入路上の伐採木は丸太組工法に使用するため、1.5mに切って持ち運びがぎりぎり可能なものはその資材として保管、太すぎるものは薪に、曲がったものは丸太組工法のアンカー用の資材として保管、という感じで分別をしました。
今まで伐採した木を1.5mに玉切りしていたのは、こういう理由もあったからなのですね!(後付け設定)
薪にするものは短く切って一輪車で運びました。
やはり一輪車は良いですね。
土の道でも難なく通れるし小回り効くし、重いものを運べるし。
もう一度、コナラの玉切り
10月17日、前日にデプスゲージが届いたので、デプスの調整を行ってちゃんとチェーンソーの整備も行い、43cm直径のコナラの玉切りに挑みました!
上からの切り下げだけではガイドバーが挟まれるので、何とか切り下げだけで切り離すことの出来る部分を探して切り離し、渾身の力で転がして丸太の向きを変えました。
そして切れ込みにそってもう一度切り下げを行いましたが、
全く一周できてないやんけ!
おそらく丸太に対して垂直に切れ込みを入れられなかったから、林檎の皮むきみたいな切り方になったのでしょう!
切り直すのは面倒なので、試しに大型ハンマーでどつくとパカンと割れてくれました!
どついた跡が何とも痛々しいというか。
こりゃいいぞと思って、切れ込みが合わなかった物にはクサビやハンマーも併用して何とか切り離していきました。切り口はもちろん汚いものになりましたが、まあどうせ薪にするしねぇ…
40cmほどの長さにしたものはやはり重いので、転がして少し移動させるだけにしました。
斧を手に入れたら割ることにしていきます。
これにて、開拓伐採と片付けは全て終わりました。
開拓期の伐採日誌もひとまず終わりです。
命の危険も少しあった大変な作業でしたが、しばらくはそんな危険も無さそうです。
これからは「進入路造成日誌」、「小屋のセルフビルド日誌」が始まることになります。
忙しい日々はまだまだ続くYO!
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