クサビとチルホールを使った伐採 (2016年10月1~5日)

2016年10月22日伐採

山に移住し、テント生活をしながら開拓を続けて1か月。

伐採の経験値も溜まってきたので、少しずつ太い木に挑んでいきました。
初心者が安全に木を伐るなら、細くて低い木から伐り始めたほうが良さそうです。

 

前回の9月下旬の様子はこちら↓

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クサビとロープで中木伐採

2016年10月1日、小屋建築候補地周辺の中ぐらいの木を切りました。
伐採の最終兵器であるチルホールは注文しましたがまだ届かないので、チェーンソー・クサビ・ロープだけで伐採していきます。

天気は、小雨が降ったりやんだり。
降ってきたら作業を中断してチェーンソーを物置テントに避難させて、やんだら作業再開。
忙しかったです。

この日の相手は今まで伐っていたものよりも直径が太いものばかりですが、つるが絡んでいるものは無いので、純粋な自分の伐採技術が試される、良い相手達でした。
これらを伐ることが出来なかったら、チルホールを用いても大木の伐採は難しい、かな?

 

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↑の写真の薪棚周辺のものを伐ります。

周辺にはもっと大きな木が生えていて伐りたいです。
しかしそれらの木を安全に伐採するには、中木も伐らないとかかり木になったり変な方向に倒れたりしますからね。
というわけで、大木を伐採する場合は、まず低木を伐り、次に中木を伐り終わってようやく作業に移れるわけです。

 

ヤマザクラを伐採

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まずは1本目、ヤマザクラを伐採。
樹高はなかなか高いものでしたが、つるなどはかかっておらず。
オーソドックスに、受け口と追い口切りのみだけで倒しました。

まあなかなか綺麗に倒れたし自分の技術の進歩も体感していたのですが、切り株を見ると切り口が傾いてました…
切れ込みを入れる時、ガイドバーを下げ気味にしてしまう癖が自分にはあるようです。
これからは上げ気味で切ることを意識せねば!

 

コシアブラを伐採

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2本目は隣のコシアブラ。
やはりこいつもなかなかの大きさですが、重心が空き地の方に向いているだろうと見極めてオーソドックスに伐ると、予想通りの方向に倒れてくれました。

ここまで綺麗に倒れ続けてくれていると、自分の伐採技術も上がってきたな!と自画自賛してしまいます。

だがしかし!

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同じくコシアブラを伐りますが、垂直に立っているだろうからこれも普通に伐れるだろうと考えました。
しかし重心が倒そうとした方向とは逆だったようで、チェーンソーが挟まれてしまいました。

こういう場合はクサビとハンマーで切れ込みを広げると良いようですが、かなりきつく締まっているのでクサビが入っていきません。
鋸を使っても駄目でした。

さてどうするか…と久しぶりに考えて、結局いつものようにフック付きロープで引っ張ることにしました。
しかしかけるところがかなり上方で、ロープを何度も投げることになって苦労するだろう…

と思ってたら何と一発で成功!
何てこった…チェーンソーの伐採技術だけでなくロープ投げ技術も上達していたとは…

 

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ロープをかけたことで傾かせることが出来るようになり、チェーンソーも救出完了。
しかし思いのほか上方の枝が頑丈で、かかり木になりました。

ロープを色んな方向から引っ張ってもなかなか倒れてくれません。
そこで、9月の進入路伐採時に上手くいった、棒を使っててこの原理で根元を動かすという方法を取りました。
やってみると、かかり木がずりずりと動いて、綺麗に倒れてくれましたよ。

 

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その後いくつか伐採してましたが、問題点はありませんでした。
これなら大木に挑戦できるぞ!
待っておれコナラやアカマツ共!

 

(2回目の怪我)鉈で指を切る

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10月4日、まだチルホールが届かないので、小屋建築予定地の南側の低木を伐採していました。
チェーンソーである程度伐採し、鉈で枝葉を払って片付けていくただのルーチンワーク。

と、油断していたら鉈で左手の中指を切ってしまった!
ちゃんと軍手していたけどちょっと力強くふるってしまったから布を貫通してしまって、皮膚を1㎜ほど深く切ってしまった…。
血がたらたらと流れましたが、前回の怪我の後にちゃんと消毒用ウェットティッシュと絆創膏を購入していたので、処置もすぐに行えました。

最近鉈はほとんど研いでないのに、結構な切れ味です。
というか何だか使うにつれて切れ味が増しているような…?
切っている時に勝手に尖っていくのか、それとも切り方が上手くなってきたのか?

鉈を振るう時は、枝を持つ自分の左手に注意。
また、分厚い革手袋をするのも効果的でしょう。

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そして今日の夕方にチルホールセットが届きました。

「チルホール」と言ってもカツヤマキカイの正式なものではなく、中国製の安価なものです。
しかし耐荷重はちゃんと800kgありますし、チルホールと操作方法はあまり変わらないものでした。

購入したものは以下。

  • チルホール(20mワイヤー付)
  • スリングベルト(耐荷重800kg 2m)
  • スリングベルト(耐荷重1200kg 3m)
  • スリングベルト(耐荷重1200kg 4m)
  • 滑車(耐荷重500kg)

 

※追記

このセットについては以下の記事でまとめています。

 


チルホール初めての使用とコナラ伐採

宙に浮いた木を牽引する

10月5日、今日の天気は小雨ですが、チルホールが届いてうずうずしているので、早速使ってみることに。

つるが絡んで切っても倒れてくれない細いネズミサシ(9月14日作業)を、チルホールの練習相手にしてみる
ロープで引っ張ってもブランコのようになるだけだったこいつを、チルホールで引っ張ってみるとどうなるのか?
ちゃんとつるから引き離してくれるのか?

まずはネズミサシに2mスリングベルトをかけ、近くの木に3mスリングベルトをかけます。
そしてチルホールと20mワイヤーをセットし、カリカリ…とワイヤーを牽引していくと!

簡単に引き離してくれました。

ロープだと両手で思いっきり引っ張っても駄目だったのに、チルホールだと片手の操作だけで大丈夫でしたよ。
いやはや、やはりすごい道具です。
こういう牽引具は伐採に欠かせないものだ、ということを実感しました。

 

梯子無しで牽引伐採するには?

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チルホールの効果がわかったので安心して伐採が出来ます。
次伐るのはヤマザクラです。

基本的に、スリングベルトは上方にかけないと大きな力で牽引出来ません。
しかしまだ梯子が届いていないので、上の方にかけられません。

そこで面白いことを考えました。
とりあえずフック付きロープを取り出してフックを投げて枝にかけます。

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フックを地面まで降ろし、スリングベルトの輪にフックをかけます。
そしてフックとは逆側のロープをスリングベルトの逆側の輪に通し、そのロープを引っ張ると、はしごをかけずとも大丈夫なんじゃないか?

ということを考えてやってみたところ、枝の又まで引っ張れたもののそこで引っかかって上手くいきませんでしたw
やっぱりこんな変な自己流では駄目ですね。

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駄目元でロープにもやい結びで輪を作り、そこにワイヤーのフックを掛けて牽引してみることにしました。
4mmほどの径のロープですからいつちぎれるかわからないようなものでしたが、いざやってみるとそこそこ荷重がかかりました。

そして受け口と追い口を作ると、綺麗に倒れてくれました。

この方法なら、わざわざはしごを使わなくても大丈夫です。
木にロープをかけやすい場所があるなら、こういう方法も良いんじゃなかろうか。

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いつも洗濯物を干すときに使っていた、テント近くのヤマザクラ。
上記と同じ方法で、ロープを台付にして牽引して伐採しました。
うむ、これも綺麗に倒れてくれました。

ロープを台付にする方法、これはいけるんやないですか!?

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もっと太いロープを台付にする場合、ロープ投げが大変になります。
そこで、分銅を繋いだ麻紐を投げて木にかけ、それを手繰って太いロープ引っ張り上げていこうとしました。

で、実際に試してみたところ、麻紐を引っ張っているときに紐と樹皮がこすれてちぎれてしまった!
しかも分銅が藪の中に落ちて行方不明…まあこれはただの趣味というかおまけで手に入れたものだから別に良いんですが…

 

初めてのコナラ伐採

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次はちょっと太めのコナラです。
コナラは私の山林では多くありますが、どれも曲がっていて重心がわかりづらくて怖いんですね。
というわけでチルホールが届いて初めて伐採することになります。

ヤマザクラ同様にロープを投げてもやい結びで輪を作り、ワイヤーをかけました。
ちょっと大きいので、ここはセオリーどおり滑車をかけて安全を確保しました。
これなら伐採方向と牽引方向が一緒にならないので、安全に牽引出来ます。

そして受け口と追い口切りをして牽引すると、かかり木になってしまいました。
コナラを初めて切ってみたのですが、結構固くて重い感じがしました。
ですのでかかり木になっても思いっきり引っ張っていれば、他の木をなぎ倒していくんじゃないかと思って強めに牽引してみたところ、

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ロープが千切れてしまった…。
まあ流石に4mm径ロープですからね。
800kg耐荷重のチルホールとセットで扱うには貧弱すぎたわけですね。
後で調べてみたら、4mmロープの耐荷重は160kg前後だそうな。

ワイヤーロープとは違って軽い化学繊維ロープでしたので、千切れた瞬間に飛んで何かを破壊することもありませんでした。
ワイヤーロープだと重さがあるので、千切れたときに人に当たると大怪我になったりすることもあるようで…。

とりあえず、かかり木のまま放っておくのは危ないので、コナラの根元を切り離してみたところ…

 

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案外すんなり倒れてくれました。

結構な重量感のあるなかなかの相手でしたが、切り株直径は28cmほど。
コナラは重量があるので、他の樹種よりも伐採時は要注意かもしれません。
コシアブラなんて結構太くてもヒョイっと持ち上げられるほど軽いですからね。
樹種毎に戦略を変えていくことが出来れば、私も立派なフォレスターになれますかね。

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とりあえず千切れたロープの調査。
おそらく千切れたのは、樹皮と接している部分だったと思われます。
牽引したときに大きな摩擦がかかったことが大きな原因だったのでしょう。

なお、もやい結びで輪を作った部分は問題なしです。
やはりもやい結びはキングオブノット、強力です。

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千切れたロープはまずナイフで綺麗に切り口を作り、ライターで末端をあぶってまとめます。
その後ビニールテープで末端をぐるぐる巻きにし、再度もやい結びで輪を作ってフックを装着すると、多少短くなっただけであっという間に修理完了!

ロープはこういう管理の楽さも良いものです。
やはりロープはどのようにも使える万能選手です。

 

段切りでかかり木コナラを処理

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千切れたロープが簡単に修理できたので、この細いロープをもう一度台付として使用しました。
今度は荷重をかけすぎないように、チルホールの操作が片手で出来なくなるほど重くなったら操作をやめて、追口を深くすることに。

で、テント近くのコナラを切っていたら思いのほか傾いていて、牽引方向から7,80度近くもずれてかかり木になってしまいました。
とりあえずこれも根元を切り離してみてからさらに牽引してみましたが、なかなか倒れてくれません。
そこで、腰の高さくらいで段切りを行っていくことにしました。
やはりそれでも先端の方はかかり木になりっぱなしになりましたが、根本から4,5mほどは無事に地面に落ちてくれました。

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双子のように同じ太さのもう一本のコナラも伐採しました。
これで今まで私が洗濯物を干していた木が消えました。
テントのすぐ近くだったので邪魔と言えば邪魔なのですが、寂しいと言えば寂しい…。

今日の伐採はこれでおしまいです。

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夕方ごろに梯子が届きました。

4mの押上型アルミ製の2連梯子で、これもamazonで買いました。

これでロープをかけられるような枝が無いところにでも、台付をかけられるようになりました。
今の私が考えうる、ほぼ全ての伐採道具がここに揃いました。

 

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大きな木を伐採したので、今までほとんど青空なんて見られなかったのに、この日からは夕焼けで色づく雲が見られるように。
青空って、こんなに綺麗なものなのか。
近くの大木を伐ればさらに視界が開けるでしょう。
西のほうの自分の敷地内の木を伐っていくと、沈みゆく夕日も見えるかもしれない。

この日の夜は快晴。
森の中から見上げると、満点の星空が見えました。

 

山小屋建築のための開拓伐採、次の記事が最終戦です。

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