山小屋建築と進入路造成のための開拓伐採、終了(16年10月6~8日)

2016年10月25日伐採

開拓伐採コナラ

山に移住し、伐採を始めてから約1か月。

今回で山小屋建築と進入路造成のための、伐採作業が終わります。
低い木から中くらいの木と、伐採経験値を溜めていく毎にゆっくり伐る木のサイズを上げています。

今回は建築予定地内にある最大の木、直径40cm超えのものを遂に伐採します。

 

前回は初めてチルホールを使用しました。

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山小屋建築予定地の大径木を伐採

2016年10月6日、チルホールと梯子が揃って、遂に個人が所有する伐採道具のほとんどが揃うことになりました。
もう私を阻む樹木はありません。

今日は大ボスに挑むことにします。

 

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作業前写真です。
テント近くのカキノキ2本と、左側にある大きなコナラと、アカマツを伐ろうと思います。

まずは梯子での木登り練習として、小さめのカキノキを伐採することに。
こいつらはいくらかの果実をつけてくれますし完熟になると渋も無くなるのですが、いかんせん高木になりすぎて収穫が出来ないし…というわけで伐採。

もうちょい低いものなら残しておいて、柿の収穫しようかと思うのですが。
また萌芽することを期待するか、植えなおすかしましょう。

 

はしごで木登り、カキノキ前哨戦

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注文したのは押上式2連はしごですが、取扱説明書を見ると「樹木にかけないでください」と書いてあるじゃないか!
そりゃまあ、木は丸いから普通にかけるとはしごが横に回転してしまいますからね。

というわけで、梯子の中央部と先端部に短いロープを取り付けて、梯子と木をロープで固定しました。
こういう使い方も原則してはいけないようですが、まあ気をつければいいんじゃね?

で登ってみると、たった4mだけどかなり怖ひ!
手で梯子を震わしても動かないほど強めに固定したはずなんですが、足を踏み外しそうで怖いです。
また、スリングベルトをかけるときはどうしても両手を使うことになりますので三点支持が出来ず、腰が引けてあまり上の方にかけることができませんでした…。
こりゃあ、安全帯が必要だったな

 

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まあ何とか上部にスリングベルトをかけて、チルホールのセッティングも出来ました。
テントのすぐ近くの木なので、少しテントを分解して伐採時の邪魔にならないようにしました。

そしてチェーンソーで受け口と追い口を入れて伐採。
一本目は上手く終わりました。

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2本目は梯子をかけるのが面倒だったし重心はあまりテント側に傾いているものではなかったので、前回の記事のようにロープを台付。

そしていつもどおり受け口と追い口入れます。
何だか最近、一発で受け口を作ることが出来ています。
なんだかんだで伐採経験値が溜まってきているのでしょう。

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2本のカキノキは無事に倒れてくれました。
テントにかすりもしませんでした。

最近は「ベチャ…ベチャ…」とテント近くに完熟の柿を落としていたやつらですが、この日からはそれも無くなります。
柿は好きなんだけど、高木になりすぎて収穫が出来なかったら、今回はどうしようもない、のだ。

まだまだ青いものや熟したものが付いており、そのまま放っておくのは忍びないので、見かけたら一か所に集めてみたりしていました。

 

直径40cm超え、盟主コナラ

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次伐採するのは、このテント近くでも一二を争う巨木のコナラです。
かなり広範囲に枝を張り出しているため、こいつを伐りさえすればかなりの日当たりを期待できます。
ものすごい大きさですが重心が空き地の方角にあるように見えるため、案外楽に切れるような気がしていました。
というか、この木を伐るために今まで空き地を作っていたのです!

まずはカキノキ同様に、梯子をかけてスリングベルトをかけます。
上の方に登っても手が回らないので、ベルトの片側を少し下に落としてそれを拾ってもう片側のベルトの輪にかけるなどして、何とかセットが出来ました。

…やっぱり安全帯があったほうが良いですね。
足を滑らせて落ちてしまったら、たとえ4mでも大怪我しかねません。

ワイヤー、滑車、チルホールのセットを行いましたが、20mワイヤーでは長さがギリギリでした。
結局滑車の近くにチルホールをセットすることにしたのですが、安全面を考えれば不適応な行動ですね。
とりあえず強めに荷重をかけておいて、遂にチェーンソーで切れ込みを入れていきます。

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やはり太い木ですので、根張もしっかりしています。
基本的に根張がある方向に木は強度を持ちますので、伐採方向以外の根張を伐っておきました。

コナラという樹種特性により少し固いので、根張伐りだけでも結構苦労しましたよ…

 

※追記

根張り切りについては、以下の記事でまとめています。

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大木を伐るので受け口も慎重に、かつ大胆に作りました。
私の使用しているチェーンソーはハスクバーナの135eでガイドバーの長さは35㎝ですが、このコナラを伐る時は片側から刃を入れるだけでは伐り切れず、両側から切れ込みを入れることになりました。
両側から切れ込みをいれるのは、この開拓伐採では初めてです。
やはりこいつは今までで一番大きい、強敵!

材が少し固いこともあって、チェーンソーもフルスロットルで長時間動作させました。
ここまでエンジンに負荷をかけたことは無かったのでチェーンソーの健康状態が不安でしたが、「こいつを伐り終わるまでは持ってくれ!」と願いながらエンジンを吹かせていました。

追い口切りではつっこみ切りを用いた追いつる切りをやってみようと思いましたが、つっこみ切りを両側からやってみようとしたらやり方を間違えて全く合わなかったので、結局普通の切り方にしました。
追い口の高さ、受け口の位置、残すべきつるの長さを慎重に確認しながら、木の両側から追い口を入れていきます。

 

そして「パキン」という音がしたので、急いでチェーンソーを抜いて伐採方向とは逆の方向に退避。

「パキン、パキン、パキパキ…」とつるが切り離されていく音のテンポが徐々に上がっていき、「遂に倒れるぞ」とドキドキ。
徐々に、徐々に傾きが大きくなり、倒れるスピードも上がっていき、上方に大きく張った枝葉が空気を切り裂く音を上げ、幹が地面に着いたとき、地鳴りがしました。

 

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とても、とても綺麗に倒れてくれました。

倒れ終わったらさっさとその処理をしていくべきなのですが、この時はただただ茫然としていました。
伐採なんてただの作業の一つだと思っていたのですが、この時は何だか崇高さを感じ取り、自然にこの大木に対して頭を下げていました。

この巨木は私なんかよりずっと年上で、長年に渡ってこの地に鎮座していたのでしょう。
そのような木をちっぽけな私が伐採したということに対して、達成感とか取り返しのつかなさとか、色々なものが混ざった感情の渦に襲われました。

「やってやった、やってしまった…」

この成功に対して喜ぶべきことなんでしょうが、寂しさと悲しさも若干感じました。

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直径は約43㎝。
もちろんこれは、私が今まで伐採してきた中で最大の大きさです。
両側から切れ込みを入れないといけなくなると、伐採の難易度も一段階上がる感じがします。

両側からのつっこみ切りは、流石に何の印も無くやるとまっっったく合いませんね。
まずは薄く全周に切れ込みを入れてからつっこんで行くと良かったのでしょうかね?
まあ無理に追いつる切りなんてしなくても良かったのでしょうが。

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次はアカマツの大木を同じような場所に倒すため、とりあえずコナラをある程度片付けます。
かなり枝葉が張っているので大変です。

一本一本の枝が私が今まで「中木」と呼んでいた木と同じくらい太さですから、片付けも慎重に行いました。
基本的に枝と枝の分岐点のところを伐っていきましたが、なかなか綺麗な感じになったのはないでしょうか。

 

天を貫く樹高25mのアカマツ

何だかもう満足したので今日は伐採やめよう。

と思いましたが、巨木を倒しきるのが今日の目標なのでもう少しやりました。

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次は南側にあるアカマツの巨木です。
さっきのコナラよりも体積的には小さいのですが、真っ直ぐに伸びているので樹高が高くて圧倒的な存在感があります。

しばらく切らないだろう、と思ってアカマツの周辺を枝葉の処理場としていたので、かなり散らかっていました。
準備を良くすればするほど成功率が上がることを経験的に知ってるので、邪魔な枝葉は綺麗に除けておきました。

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これも梯子をかけてスリングベルトをかけます。
このアカマツは傾斜地に立っているので、梯子の下部を地面に綺麗に置くのに苦労。
スコップではしごの足の土を掘ったりして、何とか設置完了。

樹高が高くて20mワイヤーだけでは長さが足りなかったので、台付にした3mスリングベルトに4mスリングベルトを繋げてみました。
こういうのはあまりやってはいけなさそうな気がしますが、まあもし壊れてしまっても、amazonで買ったら安いし?

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チルホールのセッティングが完了したので、受け口を作ります。
やはり松は松の芳香があり、伐っているとちょっといい気分になりました。
これも片側だけでは刃が届かなかったので、反対側からも切れ込みをいれていきました。
両側から切ると受け口の作成に失敗しやすくなるものだろうけど、なぜかこの日は順調。
前回のコナラで懲りたので追いつる切りには挑戦せずに、普通の追い口切りで切っていきました。

「…パキ」と若干音がしたので、すぐに退避場所に退避しました。
「このアカマツもゆっくり倒れていくのか?」と思いましたが、なかなか事態が進行しません。

その時少し上方で風が吹き、周辺の樹木が少し揺れる。
アカマツも少し揺れ、「パキ」と音がし始め、その音のテンポが速まり、倒伏が始まる。
結局退避してから倒れるまで、2分もの時間がかかりました。

 

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「ヒュウーーーーッ、ドゴン!!」というような効果音だったと思いますが、これも凄い迫力でした。
やはり樹高は高く、スリングベルトを継いだにもかかわらずセッティングしておいたチルホールにぶつかりそうになっていました。

これも上手い具合に倒れてくれましたよ。
元々このアカマツには太いつるが絡んでましたが、悪させずに素直に倒れてくれました。
一つ間違えれば大事故につながる伐採作業ですが、私は今、無事に生きています。

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直径は約40cm

コナラよりも少し細いですが、これも立派な大木の一つだったと思います。
この地域も昔はアカマツ林が広がっており、多くの松茸が取れたようですが、松くい虫の影響でアカマツの数もどんどん少なくなっているようです。
私の敷地内にも多くの大木のアカマツがあり、このような生きている大木のアカマツは珍しいものだったと思います。

そんなアカマツを伐ってしまったことに関しては少し引け目がありますが、しかしこの木を伐らなければ南側の日差しが地上に届きにくいから…

結局、自己本位で私は木の命を奪っているわけです。

 

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コナラとアカマツの伐採が完了し、この日の作業前から大きく景観が変わりました。
日差しは十分に林床に届き、湿った地面がカラカラと乾いていく様子が肌で感じられるほどになりました。
今までは「森の中で暮らしていた」という感じがありましたが、今はもうそのような印象を受けません。

開拓している、そんな気分です。

 

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今までは100wソーラーパネルでも正午の電流量が0.0Aだったのですが、伐採が終わって確認したら0.3Aになっていました。
0.0Aにしかならないときはパネルが壊れているんじゃないか?と心配していたのですが、ちゃんと発電していることがわかって一安心。
やはり伐採で日射量が変わるということは、パネルの発電量を見てもはっきりとわかることです。

しかもこの日は快晴だったので伐採後は暑くなり、何と10月なのに蝉が鳴いていました。

 

枯れ松切り

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隣の山林との境界付近にあったので切らないでおこうと思っていたアカマツですが、枯れていることがわかったので切ることに。
重心は隣の山林側にあるようだったので、チルホールは使わずに切ってみました。
大きな木だから、他の木をなぎ倒していってくれるだろうと思っていたのですが…

かかり木になってしまいました!
うむむ、枯れているから軽いのだろうか。
近くのコナラやコシアブラにふんわりと乗っかってしまい、回してもびくともしません。
試しに根元をチルホールで引っ張ってみることもしましたが、いくら荷重をかけてもびくともしませんでしたので、諦めることにしました。
季節が移ろってさらに乾燥したら根元を引っ張ることも出来るでしょう、多分。

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樹皮をよく見てみると小さな穴があります。
松くい虫(マツノマダラカミキリ)が卵を産み付けた跡でしょうか?
それだとまた来年の5月頃からカミキリムシが飛散してしまうことになります。
それまでに薪などにして処理したいのですが、間に合うかな?

今日の伐採はこれで終わりとし、後片付けにかかります。
道具が多くなったので、準備にも片付けにも時間がかかりますし、伐採する木も大きいのでその枝払いなどにも多大な時間がかかります。

 

作業の終わり・片付け

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お疲れ様、チルホール。

20mワイヤーは丸めて元の段ボール箱に入れようとしましたが、大きさを見誤って入らなくなったので裸のまま保存することにしました。
やはり布テントを雨天時用トイレにせずに物置にして良かったです。
物置が大きければ大きいほど片付けも楽ですから。

チルホールはワイヤーを通したり抜いたりするときはレバーを上げてロックすることが必要なのですが、見た感じちょっとロック部分の角がすり減っているような気がする。
まだ使用して2日目だからもう壊れることは無いでしょうが、これからはロックしたり解除したりするときは、角をすり減らさないように注意せねばなりません。

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滑車もちょっと使用しただけで錆びのようなものが見えてくるようになりました。
まあこのような塗装は間に合わせのものであり、本来はこの錆の色であるべき、なのかな?
錆びないはずの道具なら、もう少し湿気の少ないところで保管して使用後はすぐに油を塗った方が良いのだろうか…。

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暗くなるまで、伐採したカキノキやコナラの枝払いを行っていました。
チェーンソーをずっと使用した後に鉈を使用すると、身体の筋肉全体をバランスよく使っている感じ。

カキノキには多くの果実が生っており捨てるのももったいなかったので、とりあえずビニール袋に入れて集めてみました。
試しに食べてみたら、う~ん…ちょっと渋い。
このまま熟させて甘くしたほうが良いのか、干した方が良いのか。
柿渋作るには熟しすぎているし…というか今はもう疲れた…。

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広くなった場所で夕闇を望みます。
地面が木ばかりになっていますねw
今日この一日で切った材積量は、9月に伐採したものの合計と同じくらいっだったんじゃなかろうか?
そのくらいたくさんの木が散乱しています。

コナラは何だかすぐに腐りやすそうな印象がありますから、基本的に全部薪にします。
原木キノコ栽培のほだ木にも出来ますが、このシーズンではそんなことまでやる余裕は無いのです。

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夕方になって太陽光発電のバッテリーのインジケーターを見てみると、赤(50%以下)から黒(50~70%)になっていました。
9月中旬からずっと赤のままだったので心配していましたが、この日からは電気の心配も無くなりそうです。

今までずっとじめじめとした環境ですが、この日の昼以降はカラッと乾いてきました。
9月は本当につらかったです。
あらゆるものにカビや錆が発生しまるで地獄のようにも思えましたが、今日はこの地が楽園になりそうだということを実感しました。

 

この日の晩御飯はシンプルに、糠漬けと卵焼きです。

今、生きていることに感謝して、いただきます。

 

 

2016年10月6日、忘れぬであろう一日の日誌より。

 


進入路予定地の木をチルホールで伐採

10月7日、午前は昨日の夜の放射冷却で涼しく快晴、午後は曇りでした。

前日にどでかい者どもを倒しましたが、まだ進入路造成予定地に邪魔なものがあるので伐採します。

ヤマザクラを伐る

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まずは進入路予定地ど真ん中にある、ヤマザクラを切り倒します。
こいつはそこそこの太さで、恐らくつるが巻いていて他の木にかかっているかもしれなかったので、チルホールを用いて伐採しようと決めていました。

前日に43cmのコナラを伐ったからか、今までは太いと思っていたこのヤマザクラが、まるでちっぽけな木のように思えます。
まあ余裕しゃくしゃくでやると怪我するかもしれないので、ちゃんと根張を切ってはしごをかけてチルホールをかけたりしましたが。

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今回は滑車を使いませんでしたが、遠くにチルホール本体をかけたと思ってもいざ倒してみたら案外近くなりましたね。
もちろん倒れる寸前にはチルホールよりも遠くの場所に退避しました。

切り倒してみるとやはり思惑通り、つるが巻いていました。
前日の成功経験からそのままチルホール無しで切ったろうかと思ったこともありましたが、ちゃんとやっておいてよかったです。
道のど真ん中にあるので根株が邪魔になりましたが、まあこれはまた気が向いたときに処理するということで!

 

つる絡みのコシアブラ

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次は道際にあるコシアブラ2本です。

こいつらは伐らなくても軽トラくらいなら通れるのですが、やはりつるが巻きまくっていて景観的にも悪いし、道の方に傾いているから車の天井が擦ってしまうかもしれないし…ということで伐採します。
なおコシアブラは新芽が食べられそうなので、今回は幹の下の方から萌芽することを期待して腰の高さで伐ることにしました。
このくらいの高さにしておくと車が通るのに邪魔にならないし、ガードレールの役目にもなる?

まずはチルホールをセット。
何だか慣れてきたのか、自覚出来るほどてきぱきと作業を進められました。

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でもつるがかかっていたら、やはりその処理に時間がかかることになります。

つるというのは、どうしてこうも伐採の邪魔をしてくれるのか!
結局2本の内1本は隣のコナラとつるで強力に絡んでいましたから、ある程度段切りして放っておくことにしました。
つるは根本で切り離しておきましたから、まあいつかはその力も弱まって処理することも出来るでしょう(という希望)。

 

道路脇の2本の木

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この日の最後は、のり面にあるコナラと二又の木(樹種がよくわからない…)です。

やはりこいつらもしっかりとつるが絡んでおり、危険なのでチルホールを使用しました。
脇にある道路はほとんど通行人なんていませんがあまり遠慮なく道路に倒すのもマナー違反な気がするので、奥の木の方向に牽引することにしました。

まずはコナラを伐採。
セオリーどおりつるを多めに残し、チルホールで牽引していきます。

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どうしてこうなった!

思いっきり道路に倒れてしまいましたねえ。
とりあえずすぐに片付けるため道路に乗って枝払い開始。

と思ったら燃料切れです。
こんな時にか!そういえば作業前に燃料チェックしてなかった…

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コナラをある程度処理して道路を通れるようにしてから、そのまま二又の木を伐ります。
二又の木は重心がわかりづらいので危険なので、もちろんこれもチルホールをセットしました。

そしてまたもや道路に倒れてしまう、というね!
ええ加減にせんかい!と一人でツッコミましたが寂しすぎるのでいそいそと片付けを行いました。

 

これで作業は終了。
片付けを行ってテントに戻りました。
道具が増えてきたから、片付けも大変です。
要所要所でロープ台付を使用した方が早く、楽に作業が終わったかな?
そこらへんの判断を間違えずに行えるようになれば、私もプロになれるのでしょうかね。

この日を伐採最終日にしようと思ってましたが…

 

結局もう1本だけ伐採

10月7日、さてさて、ソーラーパネルの追加分(100w×2枚)が届いたので設置場所を考えてました。
うむむ、小屋を建てたら結局その屋根に載せることになるのでしょうが、それまではどこに置こうか。
やはり小屋建築の邪魔にならない場所でかつ、テントに近いところが良い。

ということでテント南側に置こうかと思ったら、大きくて曲がったコシアブラが邪魔して光を遮ることが分かりました。
前日に「伐採はこれで終わりだ!」という気分になっていたのであまり伐る気分ではなかったです。
しかしどう考えてもこのコシアブラが邪魔!ということで、片付けたチルホールを引っ張り出して伐ることとしました。

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ぐねぐねと曲がった木なので重心が分からず、梯子の固定も難しそう。
上の方に又があるのでそこにロープをかけようと考えましたが、結構な高さです。
しかもこのような大きくて曲がった木を牽引するなら、今まで使用していた4mmロープだと危なそう。
そこで、最近購入しておいた20mの6mmロープ(引っ張り強度約750kg)にフックを付けて、投げてみることに。

しかしこれが何とも難しい!
やはり太いロープだと重くなってコントロールが難しく、思うようにフックが投げられません。
「上手くいくか!?」と思ったときにロープを踏んでしまっていて、結局届かなかった時は地団太を踏みましたねw

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さて何とかかかってもやい結びを作り、チルホールをセットして牽引しようかと思ったらいきなり外れました。
何事かと思って点検してみると、フックのロック部分が歪んでいました。
おそらく木に巻き付ける時にロック部分に荷重がかかるような位置にしてしまったので外れてしまったのでしょう。

何十回も投げてようやくかけたのに…かなりうんざりしたのでひとまずコーヒーを沸かして飲み、もう一度投擲を始めました。

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すると何と一発で成功!
つらいことがあったときは良いことも起こるもんだね。

上方を見ながらロープを操作してフックをちゃんとかけました。
6,7m上のものをロープ一本で操作していく様子、まるで名人のよう?(自画自賛か!)

さて受け口を作ろうかと思って切ってみると、何か上手くいきませんでした。
昨日までは一発で綺麗に作れていたのに…気を抜きすぎていたということかな。

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チルホールで十分牽引していたので追い口を伐ると傾いては行きましたが、最後まで倒れてくれなかったのでクサビとハンマーで最後の一押しを行って、伐採完了です。
これが本当の、最後の最後の伐採だ!

切り株を見ると、ちょっとつるを切り過ぎている感じがあるかな…。
やっぱりまだまだ伐採技術は未熟で、鍛錬を積んでいく必要があります。

 

結局伐採最後の日だというのに、変な感じで終わってしまいました。
やっぱりコナラを伐った時のほうがラストボス戦、ってな感じがあって達成感もあって良かったです。
…作業順ちゃんと考えたほうが良かったか。

 

伐採の終わりに

私の伐採技術も、この山林に来た当初に比べて大分上達した気がします。
受け口は三角に切る必要があるのですが、最初は斜め切りと横切りがなかなか合わなかったりしました。
今はまともに切り口を見なくても一発で成功するなど、自分で自分に感動してしまうことがありました(笑)

また、木の伐採というのはかなり危険な行為ですが、チェーンソーやそれに起因した怪我というものは1回もせずに終れました。(鉈での怪我はあったけど)
…そう言えば買おう買おうと思っていた防護ズボン、買わないままだった。

まあこれらの伐採は開拓作業の中の一つでしかないので、あまり感慨にふけっている場合ではありません。
開拓作業はまだまだ続きますし、伐採木の片付けもまだまだ終わっていません。
これからも忙しいぞ!

続く!

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