北面下屋作り 波板と雨樋と外壁と完成と

2017年5月18日下屋

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波板張り

2017年4月5日、曇り。
今日の夜くらいから雨が降るらしい。作業を急ぐのだ!
ん?ということは出稼ぎ出発前にちゃんと雨漏りしないか確認できるということ?
運が、いい…??

取り出したるはクリアポリカ波板用の傘釘(一箱498円)
普通の安物傘釘とどう違うんだろう…傘の部分がスポンジ状になっているのが相違点?
北面だけでなく南面でも使うので二箱買っておきました。

ポリカは熱で膨張収縮しやすいからなのか、傘釘径よりも1~2mmほど大きなドリルで下穴開けた方が良いらしいです。(参考:ポリカ波板標準施工資料)
というわけで、3.5mmのドリルで下穴開けることにしました。

遂に波板を取り付けますが、今までのビス・ボルト接合と違って失敗すると面倒なので、丁寧な施工手順とすることにしました。
ポリカ波板にドリルで穴を開けようとすると滑るらしいので、裏返しにして穴を開けた方が良いらしいです。(参考:DIY 日曜大工で家をつくる)
波板を重ねて一気に穴を開けたりしてもいいんですけど、今回用いた横桟は結構曲がっているので、やっぱり現場合わせしたほうが良いのかなあと思ったり。
というわけで、一枚一枚仮置きして、穴を開ける場所を油性ペンで印を付けて、降ろして、裏返して穴を開けて、再度上げて傘釘を打つ、ということにしました。
小屋のガルバ波板のように、両端の波板は全て3山おき、それ以外の波板は南北端のみ3山、中央部は5山おきで傘釘を打つこととしました。これで風にも強くなるぞ!

 

いちいち地面に降ろしてから下穴開けます。
面倒ですが確実だし、作業は案外早いです。
パスっ、パスっ、という感じで一瞬で穴開けられますよ。

とりあえずいつも懸案モノの一枚目完了です。
一枚目の方向や位置が狂っていると全て狂っていきますからね…。
やりかたも決まったのでどんどんいくんだどんどん!(意味不明)

今回は小屋の波板張りの時とは違って下地合板を張ったりしていませんから、幅が細い垂木や横桟に乗ることになりました。
怖くて疲れます。
常に三点支持の状態で作業を進めていきますが、ポケットからドリルを出してインパンクトドライバーに付け替えたりするようなときはどうしても両手を使うことになったりするので、そういうときはいちいち脚立や桁に足を置いた状態に戻してからとしました。
やっぱり、材に危なげなく乗りたいなら幅90mmくらいは欲しいですね。
材に乗るという観点では正角材は使いやすいかと。

節が近いと固くなるのか、下穴無しで打とうとすると傘釘が曲がったことがありました…。
クリア波板では下地の節の位置が分かりやすいので、下穴必要そうなところのみ2mmドリルで下穴を開けときました。
これで節があってもすっきり打てるようになりました。

ポリカ波板はガルバ波板よりも脆そうな気がしたので、最後の波板張る時は余っていた12mm厚野地板を足場板としました。
普通に乗ると板ごと滑っていきそうだったので、打ち終わった傘釘にひっかけたりして固定。
また、足場板と垂木と横桟が交差するところにのみ足を乗せることにしました。
こうすれば波板に加わる負荷が最小になって、乗ってはいけないポリカ波板の上に乗れるのではないでしょうか。

ラストは出来るだけ端のほうに傘釘打って、傘釘打ち終了です。
横桟が波板よりもちょっとはみ出たらどうしよう、切ろうか?と思っていましたが何とかいけたようです。
施工前にちゃんと仮置きしておいて良かった!

というわけで、波板張り終了です!
一応傘釘打ち不足が無いか点検しておきました。
多分大丈夫、かな?

 


外壁

柱の位置と桁の隅を一致させるようにしてしまったので、雨降ったときに柱のけらば側が多少濡れそうだと思われました。
というわけで、小屋の野地板外壁と同じような方法で柱の保護をしてみることにしました。

 

使用する材料は、余っていた90mm幅野地板。
とりあえずいつもどおり、カンナで面取り、サンダーでやすりがけ、下側を45°カットして水切り。

横桟端材の24×48mm角材を下地にして野地板をスリムビス55mm、ピッチ500mmくらいで取り付けました。
小屋外壁なら塗装してましたが、今回は塗装無しにしてみます。
腐朽速度の比較をしてみたいし…。

 

雨樋取付

雨樋受け金具も取り付けます。
今回は鼻隠し板が無いので、普通に鵜の首金具を垂木側面に、スリムビス35mmで接合。
傾きの微調整方法に悩みましたが、面倒なので垂木上端・下端の勾配(2.87寸勾配)に合わせることにしました。
これで垂木端からさしがねなどで長さ測るだけで調整出来そうです。
計算上、2%勾配くらいになりそうです。

コンクリブロックを足場にしてさしがねで勾配作っていってちまちまとスリムビスで金具を取り付けて、雨樋受け金具取付終了です!
簡単そうに見えますが、一人だと金具抑えながらインパクトドライバー使ったりするのは案外面倒なんですよ…結構時間かかりました。

さてさて、北面の雨水は南面のように下水と合流させるなんてことは考えず、適当に土中に浸透させるつもりです。
目に付きやすい場所だと思われるので出来れば美しくしたい。
そう言えば四国遍路中、雨の時にたどり着いたお寺の鎖樋に流れる水が美しかったなあ。
鎖樋とはこんなのです↓(瀬尾製作所様より)

これがあれば雨水が落下する衝撃を減らせて、しかも縦樋よりはるかに美しい!
土中浸透させるならこれが良い!
でもやっぱり中古で安いものにしたい…というわけで購入は安くて良いもの見つかるまで保留です。
それまでは普通の縦樋にしましょう。

普通の縦樋にしろ鎖樋にしろ、端に集水枡取り付けたいですが、端専用の枡ってホムセンに売ってなかったかな?売ってたとしたらそれ取り付けた方が良いんじゃないか?と考えて、今日中に仕上げは無理。
また買い出しいったときに足りないもの買って完成させることにしましょう。

まあ一応、今日で北面下屋(構造部分)完成、ということで。
屋根はクリア波板だし、筋交いや小屋側の柱もないので遠くから見るとかなりすっきりしてますね。
すっきりしすぎて建物感はありませんが、でも雨と紫外線を遮る場所さえあれば作業道具置き場として使えるんじゃないかな。

北面下屋はこれから、物置兼玄関兼通路兼車庫になると思います。
細々と整備していってさらに使いやすくするつもりです。

今日の夜に早速下屋内でロケスト使用。
もうこれで雨に悩まされることも無いぞ!
炎を吹き上げすぎるとポリカが変色したり最悪燃えてしまうような気もしたので、火力調整は慎重に行いました。


4月6日、これから雨がふるというのでとりあえず雨樋仮置き。
水が落ちるところにバケツ置いて、土が衝撃で流れないように。

ロケストはしばらくこの位置にいてもらいましょう。
この日以降は南面下屋づくりに本腰入れました。


4月10日、端専用の集水桝とかはホムセンに売ってないようだったので、普通のT型枡にちょっとだけのき樋つけて、止まりつけてみることにしました。
…接着剤塗布面間違えた。

取り付けるとこんな感じ。
雨樋受け金具よりはみ出るような位置にあるので、豪雨時に水量増えて重くなったらちょっと不安定になるかもです。
まあ壊れてもそんなに大きな支障は無いですが…。

縦樋仮置きはどんな感じにしようかと考えて、一発目は高さを適当に合わせて丸太に乗っけてみる。
…不安。

「杭打って、たて樋取付金具つけたほうが安定するんじゃね」と考えてやってみると、なかなか良い感じになりました。
このままほったらかしにすると杭が腐りそうですが、所詮杭ですので別に良いです。
鎖樋見つけるまでこんな感じで雨水処理しておきましょう。

 

南面下屋も作りました。

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