南面下屋づくり 構想~基礎
前回
構想
北面下屋と同じ材料で、柱、桁、方杖を作る。
基礎も同じように自作ダブル羽子板沓石。
異なる点は、屋根の垂木の長さと波板くらい。
南側には浸食跡のような段差があるので、沓石の設置は小屋から1500mmくらいが限界。
よって屋根の長さは6尺(1800mm)とする。
波板は6尺、垂木の長さは6fとする。
補足
屋根は1800mmで足りるわーと思ってたけど、やっぱり8尺・8fくらいにしたほうが軒の出多くなって雨の降込み少なくできた気がする…
遣り方・穴掘り
2017年3月25日、北面下屋の沓石製作&設置と並行して、南面下屋の遣り方を開始しました。
↑写真が施工前です。
全く整地されてませんが、まあここも屋根作ってからやるということで…。
一番最初は可動式の庇を作って冬は短めに、夏は長めにしようかとか考えてましたが、クリア屋根作って夏はオーニング付けりゃ良いんじゃね?と考えてそうすることにしました。
北面と同じように杭打って水盛りやって貫板つけて水平出し。
高低差が大きいので杭どうしを繋げて高くしているところがあります。
水糸張りも同じように…としましたがなぜか斜辺を測ると綺麗な直角になっていなかったので、細々と付け替えてようやく完成。
やっぱりスタイロフォームでの直角出しは精度低いっすね…。
北面同様、南面の沓石高さも対抗する小屋の沓石と同じようにしようと考えたので、小屋沓石上端より600mm深く穴を作成。
今回は地盤が北から南側に下っているので、穴は浅め。
ただし、砕石層高さが他の地面の高さと同じくらいになったり、沓石がこんもりした台地の上に立つようなものになりそう。
砕石投入
3月27日、午前も北面下屋の基礎作り。午後からは南面下屋づくり。
こちらも北面同様大きな石で穴を埋めていくことにします。
近くの石場から石を叩き割りながら出して、一輪車に乗せて集めていきます。
大きなものがあれば地面の上で大型ハンマーで割って少し小さくします。
小屋建築時の砕石作りでコツを掴んでいるので、力の入れ具合が分かりやすい。
地味な作業だし小屋建築時や北面下屋づくりと同じなので、写真はほとんど撮っていません。
この日の夕方ごろに、砕石投入終了。
沓石を置く高さの関係から、砕石が穴からはみ出そうな感じ。
ちょっと土留めした方が良いかも。
沓石製作&設置
3月28日、北面下屋の沓石製作が終わったので南面も開始です。
捨てコン打って、型枠置いて、コンクリート打設して、位置の微調整。
北面のときに穴が小さくて型枠が置きづらいときがあったので、南面の穴は少し大きめにしました。
3月29日、夕方に一つ目完了。
時間が遅いので二つ目の設置は後日。
30日は山中でも国道の雪が無くなってバイクでも通れるようになったかな?と考えて日帰り温泉ツーリング。
残雪が綺麗でした。
3月31日、二つ目設置。
ていうか羽子板の間に2×4とか噛ませておけばあまり歪むことも無いんじゃないかと考えてそうしてみました。
二つ目設置後くらいに購入しておいたセメントを使い切ったので、買い出し行くまで基礎づくりは中止。
まあどうせ北面下屋づくりに集中することになったから別に良いんですが。
4月2日、晴れ。
南面上部は漆喰下塗りだけやっていてラス網が少し見えていました。
漆喰上塗りは来シーズンにやろうと思っていましたが下屋を今シーズンに作ることにしたので、南面の上塗りも今シーズンにやることにしました。
特に深く考えずに、今までコンクリートを練っていた一輪車の中で大和しっくいと水を配合。
一輪車をちゃんと洗わずに配合したので漆喰の中に小さな砂利が入りまくって、ものすごく作業しづらかったです…。
塗っていると「ガリッ、ガリッ…」とコテに引っかかって、平滑にしないといけないのに凸凹になってしまった…。
しかも砂なども少し混ざって色が変わり、ちょっと灰色になってしまったし!
プロなら全て捨てて混ぜ直すんでしょうが、勿体無いのでそのまま施工です。
ハァー…と自分が成長していないことを実感しながら一輪車をひとまず洗う。
2回目の配合ではそれほど量を必要そうとは思われなかったので、100均洗面器でちまちま混ぜていきました。
とりあえず南面漆喰上塗り完了です。
最後の方、水を混ぜすぎてコテからポロポロと落としてしまうようなものにしてしまいましたが、これはこれで引き伸ばしやすくて仕上がりが良い感じでした。
まだまだ左官作業では教えられることがありますね。
4月6日、前日に北面が終わったので今日から南面に取りかかります。
今日の午後から雨が降るらしいので、雨降る前に出来ることをやっておくことにしましょう。
材の加工は北面下屋で出来ますから。
まずはセメントが足りなくて施工を遅らせていた、最後の沓石を設置。
小屋側垂木接合部
小屋側垂木接合部の2×4を取り付けますが、まずはどのくらいの高さにするべきか計算です。
南側は物干し場なので特に高さは必要無いので、雨の降込みを少なくするために出来るだけ低くしたいですが、窓の開閉が出来るようにしないといけません。
窓の片面幅は約500mmなので3寸くらいの勾配なら窓より150mm垂木下端が上にあるようにしないといけなく、上開きの小窓の高さよりも高くないといけません。
計算の結果、小窓の上窓枠に接するくらいに材を取り付ければいいようなので、その高さに、水平に取付けていきます。
用いたビスは75mm。
北面施工時に継ぐ必要は無いことが分かったので、2×4の12f材をそのままの長さ使い、端材を隅に取り付けて完成です。
これから雨が降るので縦樋そのままにしていますが、あれも付け替え予定。
材の加工開始
雨が降ってくる前に加工が必要な材を北面下屋内に運んで、コンクリブロックの上に置いて作業開始。
雨が降ってくると北面下屋は雨漏りせず、順調に雨樋から雨水を流せていました。
柱外壁も濡れ防止になかなか役立っていそうです。
でも壁がないと屋根端から100~200mmくらいのところの、地面に置いているものは普通に濡れているよう。
屋根端側に物を保存したいときは吊したりする必要ありかも。
作業道具や材料を小屋外に置けるようになったので、埃が小屋内に入ることが少なくなったし、ロケスト調理も出来るようになりました。
なんて優雅な住環境なんだ!
さて材の加工を開始しますが、こちらも北面下屋と同様ちゃんと一本一本墨付けして反りを確認し、使用する向きを考えます。
両側の柱は中央に向くような反りの向きにして、中央の柱は最も反りがないものを選びました。
柱は水糸から沓石天端の高さなどを測って必要長さを計算して作る。
南面は北面のように柱の間から薪を取るとかそんなことはあまりしないつもりですが、筋交いではなく方杖にすることにしましょう。
やっぱり方杖のほうがすっきりしているし。
南面の柱はちょっと長いものが必要となるので、北面のように柱の端材で方杖を作るようなことはせず、3m材を1mに切断していって方杖を作ることにしました。
作業手順はもう分かっているので、ボルトの穴開けたり、柱をかきこみしたりとどんどん作業を進めていきます。
余ってしまった約500mmくらいの端材ですが、これを継いで使いやすく出来ないか調べてみましたが、一番簡単な継ぎ方は短冊金物ボルト締めか相欠き継ぎボルト締めっぽいです。
金輪継ぎが柱の継ぎによく使われるようですが、その構造や作り方は素人には摩訶不思議すぎてたぶん無理。
3m材でも1000円くらいですので1mは333円。金物代や強度考えたら継がなくてもいいかー…。
次回完成です。
作業手順すでに書いてしまったことはもう書かないつもりなので、記事も短め。
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