小屋のDIY日誌 内壁石膏ボード貼り、ファイバーテープとパテで継目を平滑に
一人で6畳の小屋を建てて、山の中で暮らそうとしています。
今回の記事は内装編3記事目で、内壁下地の石膏ボード貼りの様子をご紹介します。
石膏ボードは大きさの割に安いので、使うこととしました。(1,820×910mmで500円以下)
ただし、内壁の半分であり、もう半分は別の素材を使うこととしました。
今回の記事は石膏ボードを貼り、継ぎ目にファイバーテープを貼り、パテで目地処理して平滑にするところまで!
石膏ボードについての説明、天井への施工の様子は、前回の記事をご参照あれ。
壁に石膏ボード貼り
石膏ボードは横張り?縦張り?
「石膏ボードは縦張と横張、どっちがいいんだろう?」
と思って調べてみたところ、ボードの継ぎ目のクラックは縦方向につきやすかったり、間柱などの縦材に対して横に貼ることで壁強度が増すようです。
というわけで、石膏ボードは横張としました。
壁石膏ボードの釘・ビスピッチについて
石膏ボードは、石膏ボード用の接着剤や、釘・ビスなどで固定します。
自分は、以下のような石膏ボード用のビスを使って固定しました。
釘・ビスのピッチ(間隔)ですが、以下の表が参考になりました。
ツーバイフォー工法(枠組壁工法)の内壁に石膏ボードを貼る場合、端(周辺)は100mm以下で、中間(一般部)は200mm以下のビスピッチにするのが基本です。
施工の様子
2016年12月14日、作業開始。
小屋の半分だけ石膏ボードを貼るので、端から中間の間柱(縦枠)までの長さが1,720mmだったので、ボードをカットして貼っていきました。
追記
内壁長辺は3,640mmだから、1,820mmの位置に内壁下地の木材(野縁など)を設置してから石膏ボードを貼ればよかった…。
おかげでもう半分の壁材長さが2,000mm必要となり、継ぎはぎになってしまった…
参考書を読んでいると、窓の見付けを25mmとするのが普通らしいです。
なので窓枠端から25mm空けてボードをカットしてみました。
追記
窓枠端まできっちり施工したほうが良かった。
どうせ薄い造作材を上に貼って、継ぎ目を隠すんだから…。
隅部など、石膏ボードどうしが干渉して下地までビスが届かない場合、野縁(24×48mmなど)を追加。
おかげで上手く固定が出来ました。
端にビスを打つのは大変ですが、L字型の「アングルドライバー」が役に立ちました。
ロフト根太の、ツーバイシックスに合わせて石膏ボードを切りました。
一つ一つ長さを測っていったの、で面積的には少ないのに手間はものすごくかかりました…。
小窓のところはかなり幅が小さくなったので、結局折れてしまいました…
やっぱり石膏ボードは脆い。
12月18日、西面下部の石膏ボード貼り終了。
こちらは「壁紙仕上げ」とする予定なので、12mm厚石膏ボードを使いました。
年が変わって2017年1月15日、座って生活するロフトでは「塗り壁仕上げ」とするため、こちらは9mm厚ボードを貼りました。
9mmボード+塗り厚3mmで、内壁を12mm厚に統一出来るかな~?と思って。
ビスはインパクトドライバーで留めつけていきましたが、若干ビス頭が飛び出た部分は、プラスドライバーで慎重に締め直しました。
インパクトドライバーだと、締めすぎる危険がありますからね。
人力なので疲れた…
それなりに端材が出来ました。
少し調べてみると、石膏ボードは購入費よりも処理費にかなりのお金がかかるようですね。
とりあえず床下に保管して、防草シート的なものとして活用しています。
追記
ボードの端材は粉々にして、パーライトモルタルロケットストーブの一部としました。
燃えないゴミで捨てるよりも、何かの材料としたほうがエコかな?
石膏ボードの継目(目地)処理
石膏ボードの表面は平滑なので、様々な内壁仕上げ材の下地として使用できます。
しかし、ボードの継目は凸凹になってしまうので継目処理をする必要があります。
継目処理をしないと壁紙を貼ったりしたときに凸凹になってしまい、見栄えが悪くなってしまいます。
例え現代的な素材と道具を使おうとも、平滑な壁を作るには職人的な技術と知識が必要です。
マニュアルによると、上の画像のような方法で継目処理するのが基本です。
何にせよ、石膏ボード用のパテで左官作業をする必要があります。
今回は、ホームセンターで売られていた「グラスメッシュテープ」を使用してみました。
ファイバーテープ(グラスメッシュ)を貼る
品揃えの良いホームセンターでファイバーテープを購入。
普通のホームセンターには売ってないかも…
通販使う方が確実でしょう。
テープの裏面には糊が付いているので、カット用のハサミだけで施工が出来ます。
テープ端が妙に見つけづらくて、施工開始するまでに意外に時間取られた…。
壁と壁の間、天井の継目全部に、地道にファイバーテープを貼っていきました。
テープ貼ると継ぎ目が少し見えにくくなって、壁・天井らしくなったかも。
パテ塗り
12月19日、今日は石膏ボードのパテ塗りを行いました。
使用したパテは「タイガーパテ」という、石膏ボード生産大手の吉野石膏製のものです。
これも普通のホームセンターにはあまり売られてないので、「石膏ボード パテ」で検索して通販で買って良いかも。
小屋づくりで、初めての左官作業です!
左官コテを用意。
コテ板はホムセンだと高かったので、百均のプラお盆で代用です。
タイガーパテは4kgに対して2〜2.5lの水を混ぜてから、塗っていきます。
少量塗っていくなら、重量計と計量カップが有ったほうが良いでしょう。
混ぜてみるとクリーム状になりました。
コテ板の上に移して、コテで更に練ってみます。
なかなか良さそうです。
人生初の、左官作業開始!
まずは一番簡単そうな、壁石膏ボードの間を小さなヘラで埋めてみます。
う~ん、まあこんなものかな?
パテを溝に入れて、平滑になるようにコテで撫でて余分を取ったり。
左官作業、なかなか面白いです。
石膏ボードどうしの継ぎ目だけでなく、床や根太とボードの間、隅などもパテで埋めました。
こうやって隙間を埋めることで、気密性も更にアップしそうです。
壁のパテ処理完了。
普通は中央のビス頭も埋めて、触っても位置を分からなくします。
でも、自分は埋めませんでした。
なぜかというと、ビスの位置が触って分かるなら壁紙貼った後でも縦枠の位置が分かるから、後で壁掛けアングルを設置したりがしやすいので。
また、継目処理は最低でも中塗り、上塗りの2回は塗るようですが、自分は1回だけ。
どうせ素人が上塗りしても、完璧に平滑には出来なさそうだし…
壁が少し凹凸になるだろうけど、そこらへんは特にこだわりはありません。
所詮自分のための実用性重視の小屋ですからね。
芸術作品ではないのです。
天井も壁と同じように、パテで継目を埋めていきました。
天井施工時はやはりパテが落ちやすくて、やりづらいです。
コテ板で下で構えながら塗って、あまり床に落とさないようにしました。
ずっと腕を上げていたから、腕が痛いっす。
でも、ボード貼る時よりも遥かに楽。
この日の昼食後、パテがある程度乾いて固まったことを確認して、そのまま壁紙貼り作業に移りました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません