小屋のDIY日誌 壁パネルづくりと屋根の設計、メモの効能

2017年1月15日6畳小屋

山の中に広さ6畳、ツーバイフォー工法(枠組壁工法)で、一人で小屋を作ろうとしています。

今回は、前回と同じように引き続き壁パネルを作っています。
日誌形式の記事なので、内容もとっちらかってます!

 

前回では組立手順を吟味して、合板を張ってから壁を立てることにしました。

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上部壁パネルも作り始める

構造用合板品切れ、OSBを購入

2019年11月20日、買い出しに出かけました。

前日に、端材合板を使い切っても壁を張るには足り無さそうだ、という計算になったので12mm厚合板を追加で13枚買おうとしました。
しかし最近の合板工場の火災により、合板が全国的に不足しているようでした。
そのため近くのホームセンターでも12mm厚構造用合板が売り切れ。

というわけで、12mm厚OSBを買いました。
OSBと構造用合板は形状は似ていますが、作り方が違うので性質も少し違います。
OSBの強度は構造用合板よりも劣るらしいですが、価格は同じ。
まあ作業を遅らせたくないのでOSBで妥協です。
(後で調べてみましたが、もしかして国内生産トップクラスの秋田の合板工場火災のこと?でも発生が2016年4月だからな~)

屋根用の12fSPFやロフト根太の2×6もいくらか買ったので、1回の買い物で5万円ほどもかかりました。
小屋の建築費、ここまでで合計20万円くらい?

 

合板を上下方向に継ぐときは、30×40の野縁を使用

合板を上下方向に継ぐときに使う「受け材」ですが、30×40mmのアカマツ野縁を接着剤と併用して使うこととしました。

大容量木工用ボンドを初めて買いましたが、結構安かった…
この安物接着剤を、パテ替わりにも使ったりしようかと思います。

合板受け材を取り付ける時は、65mmビスを下からの斜め打ちで止めることにしました。
斜め打ちはビスの長さがシビアですね。
長すぎると飛び出るし、短すぎると固定できないし。

ようやくメモ帳で設計を始める

ていうか、よ~~~やくメモ帳を買って机上で設計を始めました。

前日までは色んな数値や納まりを頭の中だけに記憶していたので、その情報量の重みでうんざりしていました。
しかしメモ帳に記録していくと頭の中も整理されていくし外部に記憶していくことになるので、頭のメモリが減ったからなのか大分すっきりしました。

やはり建築やものづくりにおいて、設計は大事ですね。
素人のセルフビルドなんて、設計や作業手順を考えるのがメインなのかもしれません。
設計が固まっていると、組立なんてただのお遊び!

メモ帳はB5判サイズ。
ポケットに入るので、持ち運びやすくて現場でも簡単に数字の確認が出来ます。
購入したメモ帳には罫線にも印があり方眼紙のようにも使えるので、1マスを455mmとして設計していきました。

 今日はここまで!

メモ帳設計で小屋全体の寸法も大分決まってきたので、上部壁パネルも作り始めていました。

 

屋根について考え始める

屋根のサイズは、3,640×4,550mmとします。
小屋の基本サイズが2,930×3,860mmなので、一回り大きいくらい。

建築の基本は455mmピッチですが、1,820×910mm合板を切らずに使いたいなら910mmピッチのほうが良いです。
けらば(屋根傾きと直交する方向)の総張り出し長さは4,550-(3,860-12×2)=714mm。
左右対称にするので714/2=357mmほど、上部壁パネルの上枠から外側にはみだす2×4材が必要。

自分でわが家を作る本。を読んでいたら、屋根垂木の間に設置する面戸板は住居だと必要無いらしく、この隙間で小屋裏換気をしたりするらしい。
しかし他の人のブログ(地球生活NEOさんからあげ隊長さんなど)だと面戸板は設置しておられるよう。
う~ん、ベストは何か?

セルフビルドの本はいっぱいあると、色んな細かいところが分かって良さそうです。
今更ですが、ツーバイフォーのセルフビルド本とか買っておけばよかった…。
ネットで色んな工法を調べても、建設会社が施主に説明するようなものばかりで、セルフビルドに役立つような具体的な施工方法はなかなか出てきません。
建築基準法の告示についても、分かりやすい図解を網羅したウェブサイトはあまりありません。

 


壁パネル立てまであと少し

11月21日、一日中壁パネル作りを行いました。

今の時期は落葉が多すぎるし、毎日シートをかけていると言ってもさっさと屋根作った方が材料の劣化も少なさそうなので、半日行い続けていた進入路造成作業は、この日以降は中止にしました。

けらばのために上枠をはみださせる

先日作った南面上部上枠にけらば張り出し部分を付けていなかったので、位置をずらしてつけました。
昨日のメモ帳での設計でけらば張り出し長さが決まったので、その長さ張り出します。

4隅に使う補強・厚さ揃えの部材には端材が使えそう!ということで、ビスを多めに打って端材を使用。
こういう風に、他の部材に接しさせて使うような箇所では端材が使えそうです。
例えば、まぐさとまぐさ受けとか。

最も簡単に作れる、南面上部壁枠がほぼほぼ完成しました。
まだ縦枠が入っていないところがありますが、別の壁枠を作る時に端材が出来たら付けることにしましょう。
メモ帳での設計で頭のメモリが減ったからか、端材の利用まで頭が回るようになってきました。

まあでも、端材を出さないのに越したことは無いのですがね。
今回は単価が安かったから6f材ばかり使いましたが、単価が同じなら12f材を使うようにしたほうが良いかも。

 

鉄釘は錆びやすい

ちょっとショックだったことがあるのですが、床に打ち付けた鉄釘がもう錆びてきました!
他の部分に使っているユニクロメッキビスには全く錆は無いのに…。

鉄釘は錆びる。

壁枠に合板やOSBを付けていく

南面の壁高さは2,730mmにするので、800×910mmのような端材を使わず、1,820×910mmの新品材料だけを使うこととしました。
合板を張ってから壁を起こすので、出来た壁枠に合板を張っていきます。

作業時に分かったのですが、枠だけだとすぐに歪んでしまうけど、合板を張ることで歪みを無くすことが出来るようです。
まずは位置を合わせた一か所にビスを打ち、板の傾きと枠が合うように二か所目を打つ。
三か所目を打つときは壁枠の歪みを手やクランプで矯正しながら打つと、基本的に全ての場所の歪みが無くなった壁枠・壁パネルになります。
このような方法は板の4隅を打ってから他の部分を打つことになるので、壁枠を立ててから合板を張る方法では脚立や梯子を何度も動かさないといけないので面倒です。

合板を張ってから壁を立てる方法は、正確に板を張りやすいというメリットもありそうですね。

南面壁パネルはかなり出来てきました。
壁起こしのときまで場外で保管。
他の面の上部壁枠は、仮ロフト上で作ろうかと思います。(この時は)
南面上部は小さいから持ち上げるのは楽ですが、他の面は少し大きいので持ち上げるのが大変そう!

シートを掛ける場合は雨水の流れを考えて傾斜を付けるのが不可欠ですので、東西上部の前に南北上部面をすぐに設置してシートをかけると雨避けが楽なんじゃなかろうか。

他の面にも出来るだけ合板やOSBを打ち付けて、今日の作業は終了。

そろそろ本格的に、具体的な壁パネルの起こし方を考えないと…。
今のところ、一人で壁パネルを宙に浮かすことは出来ないものの、ひきずったり回転させるなどであれば動かせます。
ただしこれ以上重くなると起こすのは無理そうなので、やはり上部は仮ロフト上で作るのが良いのかな?

 

調べもの、合板の耳と頭繋ぎ

この日の夕方、またネットで色々調べる。

私の行っている壁枠から横に合板の耳を出して結合する方法は、ネット上でのセルフビルド例を探しても見当たりません。う~ん、もしかしてどこかで破綻が来るのか?
しかし土台側面と壁枠を合板で繋ぐ方法は宗田光一さんという方がやられているようで、やはりモノコック構造が強化されて全体の強度も上がるようです。
独立した壁パネルを作ってパネルどうしを繋げるよりも、壁枠と外側に張る合板の位置関係をバラバラにしたりしたほうが接合強度があるようですね。

追記

建築を終えても、合板の繋ぎ目と壁枠を一致させない、合板で壁枠を繋いでいく方法は、強度的にも気密性的にも有効だと感じています。
壁枠を立ててから合板を張るか、耳を出した壁パネルを立ててから壁どうしを繋いでいくべきだ、と思っています。

 

今回は上枠を繋げてパネルどうしの接合を強固にする「頭つなぎ」は省略します。

頭つなぎを付けようとするとさらに2×4が外周長さ分必要になるから、材料が増えてコストもかかります。
合板で東西南北壁パネルを繋いでいくので、パネルどうしの接合強度はすでにかなりあるんじゃないかな?
(すでに南面上部を作ってしまったので頭繋ぎ分の高さ38mm低くするのが面倒、というのもある)

追記

6畳程度の小屋なら、合板で壁どうしを繋いでしまえば頭繋ぎは必要無いと思います。
大きなサイズの「家」を作るなら、頭繋ぎも必要かも。

 

壁パネルづくりというものは、設計が正しいか確認しながら、端材が出にくいようにしながら、パネルを立てるときのことを考えながら、施工精度と効率の良い手順を考えながら作業しているので、連日頭を使っています。
今がセルフビルドの佳境として、いっちょ頑張るか!

 

次回は下部壁パネルの最終回、壁起こし。

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