小屋のDIY日誌 ツーバイフォー建築中の雨避け、合板を張って壁を立てる?

2017年1月13日6畳小屋

合板を張って壁を立てる

山の中に広さ6畳、ツーバイフォー工法(枠組壁工法)で、一人で小屋を作ろうとしています。

今回の記事は、建築中の雨避け・養生をどうするか、合板を張って壁を立てるべきか壁を立てて合板を張るべきかを悩む、という内容です。
建築素人らしく右往左往してます。

 

前回は窓の設計をしてみたり、とりあえず壁枠を立ててみたりしました。

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ツーバイフォー建築中の雨避け・養生

2016年11月18日、朝起きたら濃霧で、野外にあるものが全て湿っていました。
昨日の夜に、「4面の内1面を空けて、水の通り道にしよう!」
と思い浮かんだので、立てた壁枠を倒しました。

シートを外してさて倒そうとしたら、シート上に水が溜まっていました。
な、なぜだ!?ずっと雨は降っていないはず!
おそらくこの濃霧によって、水を浸透させないシート上で結露(?)しまくったのでしょう。
床合板を濡らさないように慎重にシートをどかせようとしたら、ああっ、床に水をこぼしてしまった!

立てた壁枠にシートをかける

今日の夜から明日にかけて雨が降るようなので、雨対策をきちんとやります。

砕石づくりに使用したシートには、小さな穴が多く開いています。
大きい穴は、シート補修テープで塞ぎました。
小さすぎる穴はほったらかし…

壁枠上端には若干尖っている箇所があります。
シートがここに接すると、風が吹いたり水の重みなどでシートを傷つけてしまいそうです。

そこで、尖っている箇所には段ボールを挟んで、シートを傷つけないように養生しました。

3.6×5.4mシートをかけなおして、ハトメにビニール紐をかけてずれないように固定。
4隅だけの固定だと中間部が外れそうなので、中間部にもちゃんと紐をかけて外側に伸ばしておきました。

壁枠を倒しておいた南面から見て、雨が降った場合の水の通り道を想像します。
これくらいの傾斜があればシート中央部に水が溜まって雨漏りしてしまうことも無いんじゃないかな~?

シートかけが終わって雨の心配が無くなったので、ひとまず食料買い出しのために下山。

最近靴下で床の上を歩くと寒くなってきたので、ホームセンターでスリッパを購入。
遂に、土足以外の靴の登場だ!

 


合板と壁枠の繋ぎ方・釘やビスの長さとピッチ

まだまだ色々と悩んでますが、とりあえず設計が固まった場所から合板を取り付けていくこととします。

壁枠と合板を繋ぐときは、ホームセンターで売られていた51mmユニクロメッキビスを使用
合板端(外周部)では間隔(ピッチ)を100mm、中間部では200mmとしました。

この数字は、ツーバイフォー建築のマニュアルを参考にしました。

合板と壁枠の釘長さとピッチ

「枠組み工法建築物 くぎ打ちの手引き」より

中央部は縦枠が見えないので、メジャーをガイドライン代わりにしました。
こうすると、縦枠の位置とビス間隔の両方が分かります。

床最外部から12mm内側に壁枠を立てたので、その12mm隙間に合板を置いて、位置を調整して、ビス打ち。
土台側面と壁合板表面が面一(ツライチ)になっており、スッキリしてます!

ネダレス工法の床合板張りの時、全ての合板を約1,000mm長さにカットしました。
なので、残った合板の長さは約800mmのばかりとなっています。

試しに、水平器を合板の上に置いて水平を確認してみます。
うんまあ、大丈夫そうじゃないかな?

高いところは梯子をかけてビス打ちするとして、ひとまずは地上で手の届く範囲の合板を張っていきます。
合板を張るほどグラグラしなくなって、梯子もかけやすいので。

短辺側隅の合板は、短辺壁枠端だけでなく89mmの耳で長辺壁枠隅にも結合しています。
なので、短辺側隅ではビスは2列打って合板を固定します。

裏側からの写真。
この日は少し壁合板を張っただけで終了。

雨避けのために、早めに作業を切り上げてシートの点検をしっかりしておきました。
この日の夕方は一人で最後まで組立が出来るように、施工手順を考えまくりました。

 

合板を張ってから壁を立てることにする

11月19日、昨晩からずっと雨が降りました。
朝一で確認すると、シート上に水が溜まって2枚のシートの間に隙間が出来、そこから雨漏りしていました…

構造用合板にはある程度の耐水性はありますが、やはり濡らさないのがベスト。
これがきっかけで腐敗していくとどうしよう…と意気消沈しました。
やはり作業期間が長くなるセルフビルドでは、養生の方法もちゃんと考えながら作業したほうが良さそうです。

しかし…
作業が進むにつれてシートの位置や紐のテンションなども変わってくるから、ベストな養生を常に維持するのはなかなか難しそうです。

先日は手が届く範囲のビス打ちを行いましたが、低いところは打ち尽くしたので、梯子をかけないといけなくなりました。
そこで伐採作業にも使用した押上式二連梯子を使って初めての高所作業を行おうとしましたが、地面が凸凹だから不安定すぎる!

一か所に梯子を立てるだけでも、一々つるはしなどで地面を平にしなければなりません。
また、頑張って梯子を安定させて登ったとしても、そこから手が届く範囲と言えばかなり狭いものです。
大量のビス打ちをするため、何度も何度も梯子をかけて昇り降りしないといけません。

う~ん、自分が思っていた以上に、壁枠を立ててから合板を張っていく方法は面倒であることが実感できました。

壁パネルの立て方について、考えまくりました。
小屋のセルフビルドでよく参考にしている地球生活NEOさんはロフト上部も含めたものを細く作って立て、たるかりブログさんは木に登って滑車やロープをかけたりして壁パネルを引っ張って起こしています。
う~~~~~ん!!

周辺の木にロープをかけて壁パネルを持ち上げられるのかどうか、試してみることにしました。

というわけで床・別の壁面を繋ぐビスを外して解体。
6畳間の床に4枚の壁パネルを置くのは流石に狭いので、とりあえず南面壁パネルの1枚だけは場外に出てもらいました。

解体は特に問題なく出来ました。
やっぱり、こうやって寝かせた状態のほうが合板張りやすいよね…。

実家で自転車の宙づり保管に使っていた3連滑車を山に持ってきていたので、試しに使ってみることにしました。

北面壁パネルを実験で立てるので、北側の木に梯子をかけて台付ワイヤーを付け、3連滑車の取付。
壁パネル上部にロープをくくり付けて滑車とつなげ、一応準備完了です。

ものすごくしょぼいものですが、床に滑り止めのストッパーを付けてみました。

後から考えたら、土台側面に付けるのが普通のようですねw

ではロープによる壁パネル立て実験開始。

ロープを引っ張ると、壁パネルが思いっきりストッパーに押し付けられ、かなりの荷重がかかったのか、ストッパーが曲がりました。
もう少し改良すべき点はもちろんあるのですが、う~ん、この方法もなかなか面倒そうな印象を受けました。
しかもこれは樹木のある北面だからできる方法であって、他の面の近くには樹木が無いので、かなり長いロープが必要となります。
チルホールがあるからかなり長いロープでも強い力で引っ張ることは出来るのですが、セッティングがかなり複雑そう…。
しかし、この方法で上部壁パネルも一気に立てると、下部と上部を繋ぐ合板を取り付けやすい。

色々色々悩みましたが、結局出来る限り合板を張った壁パネルを下部・上部それぞれで手で立てていくことにしました。
4隅の合板耳部分や、上部パネルと下部パネル繋ぎ目などでは、やはり外から梯子をかけてビス打ちしないといけません。
でも、合板を持って梯子を上る必要はほとんど無いから、少しは楽、なのかな?

 

はぁ、何だか色々考えすぎているとうんざりしてきますね…
小屋暮らしは自由があってコスパも良い生活だとは思っていましたが、今は色々勉強したり考えたりする必要もあるし、初期費用も多くかかるから、ものすごく良い生活形態というものではないなあ…と弱気になる。

気分が冴えないので、昼間から日本酒をガブガブ飲んでやりました。
ウヒョー!気分は上↑々↑
頭が回転するお!

 

下部壁パネル製作再開

隅の隙間を狭くしすぎるとインパクトドライバーでビス打ちが出来なくなるので、半端隙間となるものは中間部に位置させることにしました。
壁断熱材はグラスウール使おうと思ってるけど、この隙間には端材スタイロフォームでも詰め込むか~。

壁パネルの施工手順を決めてからは、壁枠に合板をビス打ちしていきました。
東西壁パネルの隅は合板の耳として90mm確保しているので、枠からはみ出ています。

 

次回はこちら。

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