大径木のチルホール集材をする|18年12月後期の薪作り
2018年12月15日、連日の作業。
終わりが見えないわけではないので、進行が分かるのが良いですね。
遂に直径50cm前後のコナラを処理することに。
ひとまずチェンソーで玉切り…しかしやっぱりこのレベルになるとちょっと手こずる。
土を切らずに切るには丸太を転がす必要があるけど、道具が無いと不便。
何か買うか?
このクラスの玉だと担いで斜面を上げることが出来ないので、現場で半割。
繊維が真っすぐだと3回ほどで真っ二つにすることが可能。
割りすぎるとまとめるのが大変。
即席薪割り台の近くまで転がして、腕・肩・脚・腰の全てに荷重を分散させて載せて、割っていく。
もうちょい手こずるかと思ってましたが、全部簡単に半割出来ました。
倒木跡すぐ近くの下方に平地があるなら、一度平地に落としてから割っておいたほうが楽でもある?
半割にしたものを一つ一つ担いで運搬車道へ上げていく。
円形より、半円のほうが運搬車にも積みやすい。
ようやく、スギ林内のものを全て処理出来ました!
こうやって綺麗になって分かりましたが、昔の人はこの谷を水田になるよう石と土を積み、経営上の問題などから畦地にスギを植えていった、ようです。
土地を使えば使うほど、その歴史も分かってくるのが面白い。
午後からはまとめてチルホール処理しようと思っていた、かかり木と急傾斜地の大径木へ移ることに。
かなり久しぶりのチルホールを取り出してきますが、やっぱり道具が増える分準備にも時間がかかる。
かかり木の根元を引っ張ると、土の段差などに引っかかってしまって動かなくなりました。
しょうがないので、ある程度斜めになったら1m程度で段切り。
段切りは垂直のものにやるほど危ないですが、斜めのものだと挙動が予想しやすいです。
というわけで、何度も何度もチルホールを付け直して引っ張って傾け、段切りを続けて処理することに。
かかり木2本、無事に処理完了!
小さいものは1m長さにしておけば担ぎやすいかな?
全部33cmにすると持ちにくくて往復回数が増えるので。
チルホール作業をやり切りたいので、次はチルホール集材。
ひとまず33cm毎に、土を切らずに切れる範囲を先に切っておく。
このクラスの大きさの玉だと人力では一つでも斜面を担ぎ上げることが出来ないし、急斜面にあるので現場割り出来ないし玉切りすると転がり落ちてしまう危険あり。
コロ無し、牽引力800kgだと、直径50cm長さ2mのコナラでもちょっときついです…。
というわけで、長さ1mにして上げていくことに。
なお、切る前からチルホールで張力を与えておくと、ガイドバーを挟まれにくくもなるのでちょっと便利。
何度も何度もレバーを操作し、平地の運搬車道まで上げ荷集材完了…
なかなか面倒くさい。
使っていると固定金具が無くなっていました。
振動を何度も与えていたから、緩んだのか!
予備のネジを入れるとM5?くらいだったので、ただのワッシャー&ボルトでも代用出来そうです。
でもよくよく現場を見ていたら発見出来ました。
山の中で小さな物を落とすと、一瞬で行方不明になるのが恐ろしい。
チルホール集材すべき斜面上の丸太は、残り2本。
これらが終われば東方敷地の分は全て終わり。
この日は午前4時間、午後3時間作業。
なぜか疲労困憊になっていません。
12月16日、午後から雨なので午前中のみ作業。
チルホールで集材していきますが、やっぱり1mに玉切りしないと重い。
しかし短すぎると地面に接した丸太に台付けをセットするのも難しいし、ふむ。
また、土の上を引きずっていくことになるので丸太の表面に土が付着すること多数。
玉切りをしきる前にいちいちワイヤーブラシで土を取らないとソーチェンの劣化が激しくなるから、手間も増えて大変。
集材時にコロでも敷けばこうはなりませんが、斜面だと固定が難しいし…
地味なコツですが、丸太の上に集材するときにスリングベルトが挟まって抜きにくくなるので、緩める前に適当な枝を敷いておくと取り出しやすい。
転がり落ちないように、確保しておいたままのものも救出。
これでチルホール集材、大径木の集材全て完了!
人力で何とかひと玉担ぎ上げられるくらいの大きさが、ベストパフォーマンスかな?
小さすぎると材積を稼げないし、大きすぎるとチルホール使ったり現場割りしたりしないといけないから。
久しぶりにチルホール使うと、少しおもしろかったです。
色々な道具を上手く使うと、自分のレベルを実感出来て達成感あります。
準備と片付けが面倒だけど。
12月21日、バイトとか雨とかで久々のルーチンワーク。
午後からのみ作業。
まずは運搬車道上のものを玉切りして、半割に。
半割玉を運搬車に載せて、薪棚近くに運んで薪割り。
一度運搬車に入れると腰の高さとなるから、作業負担はちょっと軽くなる。
太いから長さの割にそんなに処理できない。
今日はここまで。
ソーチェンは長さぞろえも含めて完璧に目立てをしたつもりですが、本当に完璧なのか分かりません。
大径木だから玉切りも遅くなっていると感じるだけなのか、まだまだ目立てが不完全なのか。
完全な目立てと、不完全な目立ては、どうやって判断すれば良いんだろう?
また、135eで玉切りしていくときと違って、550XPだと右にずれる気がする。
単に姿勢の問題?
バイト続きで少し疲れやすく、雨も降ってきたのでワンタンク消費で作業終了。
12月23日、短期引っ越しバイト最終日の次の日。
予定があったけど無くなった日、…薪を作る。
前回とほとんど同じ作業。
そろそろクリタケほだ木保管地に接してくるので、廃道上に並べるのはここら辺までにすることに。
どうせもうちょいで終わるしね!
大径木の玉切りやりきりましたが、毎回ブラシで土を落としてたのに妙にチェンソーの切れ味が悪くなる気がする。
引きずって集材すると、ブラシで土落としたつもりでも隙間に入り込み、ソーチェンが少なからず劣化するのでしょう。
集材は引きずるより、担いだほうが良さそう。
運搬車道に上げた大径木は、全て処理完了!
後は斜面下のかかり木処理木をやるだけ!
この日は午前だけで疲れて作業終了。
後1日か。
12月24日、色々な長さの原木を斜面下から持ってくる。
極力現場で玉切りやりきらず、2,3玉分などの長さで担いで登ったり。
石が無いことが分かっている場所で一気に玉切りしたほうが、安全だと思うので。
廃道の薪棚が遂にいっぱい。
まだ中途半端に積んでいた棚があったので、そちらに積んでいく。
原木を枕木上に並べて、まとめて切って、薪割りして…
椎茸原木に使うような直径10cm以下の細いものは2つ割り。
薪に使うなら割らなくても良いですが、木の繊維的に2つ割り以上にしないと一気に乾きが遅くなるから、割る。
最後に前の春に割り忘れた玉を、クサビを使って割っていく。
木口表面が乾くと斧が突き刺さって割れなくなるから…
でもクサビなら何とか割れる。
しかし、玉にしておくと割らずとも中まで結構乾いていて、持つとかなり軽い。
木口面だけからでもかなり乾くんだなあと実感。
運搬車に荷物と自家用端材薪を積んで帰る。
割っている時に剥がれた樹皮がちょっともったいなかったので、コンテナに入れてみました。
私が売る予定の薪は、樹皮が剥がれたものが多くなりそうです…。
これにて東方敷地のコナラを全て処理終了!
何とか年内に終えることが出来た!
ようやく綺麗に山を使うことが出来ました。
跡地の半分はコナラ・クヌギの萌芽更新をさせ、もう半分はクリタケほだ場にしていく予定。
個人的に、放置された天然の山より人の手が入った山のほうが「美しい」と思う。
そこらへんの価値観が、自然保護論者と違うところなんだよな。
一番太いコナラの年輪を見ると、約70年生。
70年ぶりに伐採された場所なのだろうか。
この土地に意味を持たせて、愛していきたい。
12月25日、コナラだけでなくヤマザクラとシデも太い部分をほったらかしだったので、今日でやり遂げておくことに。
見づらいですが、斜面下にあります。
ヤマザクラはコナラに比べると軟らかく、玉切りも一瞬で終わります。
いつも通り33cmに玉切りして、運搬車に入れて運んでいきます。
薪棚は小屋近くの尾根上にズラーっと並べていく予定。
ヤマザクラは軽いので、いくら積んでも運搬車が苦しそうになる様子は無し。
玉を斜面下から担ぎ上げるのも簡単。
ヤマザクラはコナラに比べると割りやすく、繊維が曲がっているものも二股も簡単にスパリと割れてくれます。
また、意外にも虫やキノコの侵入がほとんど無し。
日陰にあった倒木だからボロボロになってもおかしくはないと思ってたけど、樹種によってここまで違うのか。
シデも玉切りしていきます。
かなり曲がったものだから玉切りもちょっとやりづらい。
また、石が多い場所だから切らないように慎重に木を動かしながら作業。
うーむ、やっぱり木回し道具買おうかな。
シデもヤマザクラ同様、軽いし、虫とキノコの侵入は無し。
直径40cm級でもあまり集材に手間取りはせず。
調べてみたらイヌシデ?もヤマザクラもコナラと比重はそんなに変わらず。
コナラは乾燥しにくいから1年経っても重く、キノコや虫にもやられやすいということ?
割るのも簡単。
節が隠れてなければ40cm級でも一撃で真っ二つ。
尾根上に枕木置いて、いつも通りの積み方で。
結構太めですが、コナラより燃えやすそうなのでこんなもんで良か?
作業は午前中で終了。
2018年の山仕事納めは薪作りとなりました。
午後は年末らしく、掃除したり新年の準備したり。
でもポカポカ陽気だったので、ロフトの窓全開にして読書もしたり。
さて2019年の1月からですが、まずは刈払機で草刈りしてコナラ倒木周辺を歩きやすくしたり、作業道予定地を整備することから始まるかも。
薪作りはバックホウのレンタル前後など、隙間時間にやっていこうかな。
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