最強の薪割り斧?FISKARS(フィスカース) IsoCore 8lb Maulを購入

2018年4月20日

2018年4月、フィンランドのFISKARS(フィスカース)社製のハンマー斧、IsoCore 8lb Maulを購入しました!
1本目に購入した斧は軽い中古の和斧ですが、2本目の今回は『最強』とも評される重量級薪割り斧としました。
まだまだ使い始めてすぐですが、とりあえず購入の経緯と第一印象を書いていきます。

 

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購入の動機

さて私の山林には成長しすぎたコナラが大量にありますが、今のところ太い部分は薪にしてしまおうと考えています。
しかしこれだけ多くの薪の材料があるにも関わらず、薪ストーブを導入してないし日々の炊事は燃焼効率の良いロケットストーブを用いていますから、そんなに自家用の薪は必要ないのですね。
なので、コナラの処理を兼ねて薪売りをしてみたいと思っています。

しかし薪売りをするにはもちろん薪割りをしなければなりませんが、今所有している薪割道具は、ヤフオクで購入した中古の和斧と、大型ハンマーで打ち込むクサビだけです。
和斧もまあそこそこ割れはするのですが、直径20cm以上のちょっと太いコナラはなっかなか割れませんし、食い込んでしまって抜くのは難しくなること多数。
そういうときはクサビを使いますが、頭部重量4.5kgの大型ハンマーを何度も何度も振るうのはなかなか大変です。

 

和斧を使うものとクサビを使うものの間の、ちょっと太めのものをもっと簡単に割ることは出来ないだろうかと思い、強力な薪割り斧をネット上で色々調べてみました。
当初は少し自分なりにまとめ記事を書こうと思ってましたが、まだまだ経験値不足なのでそこんところは別のブログなどに任せることにしましょう。
まあおそらく定番のブランドは、グレンスフォシュ(高価)、ヘルコ(中くらい)、ハスクバーナ(中~低価格)、フィスカース(中~低価格、炭素鋼の柄)辺りでしょうか。

「現時点で、威力が最強の薪割り斧とは何か?」ということをネットで調べて、フィスカースのIsoCore 8lb Maulを発見しました。
この斧を購入した人の体験談は出来る限り読みましたが、威力に関しては高評価ばかりですね。
やはり重量級ですから振り下ろすのに力は必要だそうですが、8ポンドですので約4kg、日ごろから頭部重量4.5kgの大型ハンマーを使っている自分なら使えるでしょう。
それに価格も薪割り斧としては中程度ですから、そこまで高価なものではありません。
以上から、購入決定です。

購入先はHearth and Home 暖炉家さんです。
私が密かに「この人はブロガーの中でもトップクラスでやべえ人だわ」と思っている晴耕雨読の管理人さんが店主の店ですが、値段は安いものが多いと思います。
基本的に輸入代行品がメインで売られていますが、個人輸入の手間や経費とか考えれば素人はこちらで購入するのが良いかもしれません。
↓一応Amazonでも売られています。

 

外観と体験談

4月10日、商品が届きました!
買い出し直後で色々片付けがあるのに、待ちきれなかったので早速使ってみることに!

去年玉切りしてからずーっとほったらかして腐りつつある長さ40cm、直径25cmのコナラ丸太に、早速斧をぶち込んでみます。
真ん中を打つとやはり弾き返されるものの、和斧みたいに抜けなくなることは無しです。
で、少し中心外してみたら、割れました。
和斧みたいにザクリという感じでなく、スポーンって感じで割れました。
割れないときはパイーンと弾かれるだけで、割れるときはスポーンと。
こりゃ便利。

自分の身長は168cm・体重54kgと、現代人の中では少し小柄なほうですが、この斧はそんなに重くて長くて使いづらいとは思いませんね。
4.5kg大ハンマーのほうが重いと感じます。

 

形状

和斧と西洋斧の違いはやはり斧先端の形状が大きいですが、このIsoCoreハンマー斧も典型的な西洋斧らしく、「切り裂く」のではなく「割り広げる」ような形となっていますね。

今までずっと使用していた和斧と比べてみましょう。
和斧は木製の柄ですので取り換えが楽な反面、ミスヒットすると折れてしまう恐れが高いです。
対してIsoCoreハンマー斧はグラスファイバー製の柄となっており、中空構造でもあるので、結構軽いし頑丈のようです。
壊れにくい反面、柄の交換はちょっと難しいかも?
何にせよ、あまりミスヒットはしない方が良いですね。
グリップ部分も工夫されているため握りやすく、手が滑って吹っ飛ばしてしまうことは少ないかと思います。

ヘッドの部分はハンマー斧という名称通り、後ろ側がハンマーとなっており、この部分でクサビを打ち込むことが出来るようです。
なのでクサビが必要となる難敵が現れてもハンマーを持ってくる必要がなくなりますから、使用する道具の数が削減されて作業の用意や片付けも楽になりそうです。

 


太いものに挑んでみる

直径50cm・長さ33cmのコナラに挑んでみましたが、流石にこの斧でもなかなか割れません。
思いっきり振り下ろしたら、食い込んで外れなくなりました。
斧を揺らすとビョンビョン曲がってちょっと怖いです…。
カーボン製だから釣り竿同様ちょっと曲がっても大丈夫だとは思いますが!

どうしても外れないので、斧本体辺りをゴムハンマーでコツコツ叩くと外れました。
もう一度振り下ろすとまた食い込む。
またゴムハンマーで外す…を繰り返して隅の方に焦点当てていくと割れていきました。

やはり直径50cmレベルのコナラは手ごわいですね。
まあでも和斧だけだと絶対に割れなかったし、大型ハンマー+クサビですらチェーンソーで端のほうに切れ込み入れてから何度も打ち込まないといけないものでしたから、それに比べるとかなり楽に割れたと思います。
何回か打ち込めば割れていくので、IsoCoreハンマー斧があればクサビを使用する機会は滅多に無いんじゃないかな?

 

昨シーズンに玉切りして、割りにくいからずっとそのまんまほったらかしにしていたものを次々に割っていってみましたが、やはり節があるものは少し大変でした。
でもやっぱり端から地道に割っていったら割れていきましたよ。
大割り出来たものは和斧でスパスパ割って小さくして、薪割り完了です。

残ったのは巨大な節というか幹と同じくらい太い径の枝が付いていた三叉路部分など。
流石にこれだけ繊維が直交するようなものは最強と評される薪割り斧でもきついですね。
まあこのくらいのやつはクサビですら難しいですから、チェーンソーで縦切りしてしまうのが基本です。
でもそうするとやっぱりクサビの必要は無いから、「IsoCoreハンマー斧はクサビ要らず」というのが第一印象であると結論付けておきます。

 

まとめ

効率の良い薪割り作業を行うため最強の薪割り斧を探してFISKARS(フィスカース)のハンマー斧IsoCore 8lb Maulを購入したわけですが、重たいので1本目の斧としては使いづらくて微妙でしょうが、2本目の斧としてはかなり良いものなんじゃないでしょうか?
今までクサビを使って割っていたものでも「スポーン!」と割れてくれますから、かなり効率的に薪割りが出来るようになったと思います。

価格もそこまで高いものではありませんから、薪割り機無しで効率の良い薪割りをしたい人にはおすすめの斧ですね。

 

※すでに壊れにくい構造になっていますが、以下の記事で更に保護カバーを加えてみました。

 

 

修理保証についての追記

フィスカースIsoCoreは、Hearth and Home 暖炉家さんで購入させてもらいました。

この商品は並行輸入品のようですが、暖炉家さんで購入すると、フィスカース社に準じた保証が受けられます。

 

フィスカース製の斧の場合、通常使用での破損なら、送料だけで修理が受けられるようです!
なので今回は、そこまで破損に気を付けないといけないわけではなかったですね。

すみません、最初は「初期不良のみ保証可能」と思ってました。
だって、保証期間が定められてない保証って、日本じゃあんまり無いじゃないですか…
フィスカース社の保証、恐るべし!Σ(; ゚Д゚)

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