コナラの玉切りと集材 18年2月7,8日 玉切り研究

キノコ原木栽培, 機械

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研究しながら作業

2月7日、今日からエリアが少し変わります。

ヤマザクラが一本だけありますが、ヤマザクラではナメコを育てられるらしいので、これ使って自家用ナメコでも育ててみようかな?
最近事業のことばかり考えてたから、いままで自家用のものを作るのに頭が回っていなかった。
作りすぎたもので小銭稼ぎする、っていうのが当初のコンセプトだったはずなんですけどねー!

最近ずっと寒いので、あさイチのエンジンかけ始めは苦労します。
寒いとスターターロープが固くなりますが、引っ張ることで熱が発生するのか、段々引っ張りやすくなってきます。
固いからって全力で引っ張ると千切れそうなので、ゆっくり何度も同じような力で引っ張るのが良いでしょうね。

また、チェーンオイルも固くなっているのか、一番最初とある程度使用して熱を持ったときではチェーンのたるみ量がかなり違います。
一日の最初は一回切削が終わる度にチェーンの張りを確認したほうが良いと思います。
まあ、それを怠ってしまってダルンダルンになって外れてしまってチェンキャッチャーとドライブリンク摩耗させてしまう馬鹿野郎なのが自分なのですが…。

今回のものも谷に近いからつる絡みが多く、枝払いに時間かかります。
面倒なので杉林の中に原木を集積。
直射日光当たらないからシートとかはかけなくても良さそうですが、気温高くなってもほったらかすと害菌付きやすそう。

何だか今日は妙に疲れたので3時半頃に作業終了。
まあ今まではちょくちょく病院通いしてたから体力使わない日も多く、その結果適度に休憩出来ていたということかな。
体力少ない状態でチェンソー使うと怪我しやすいので、諦めるときは諦めます。
半日玉切りと集材、半日植菌とするとバランス良いかもしんないね。
さっさと種駒注文しちゃっても良いのかもしれないけど、山水が完全に凍結して日中でも水が出てこないときもあるから植菌直後の散水がやりにくいんですよ…
この判断、吉と出るか凶と出るか。

 

玉切りするときたまに左に逸れていく問題は、もしかしたらソーチェンの目立てではなくて自分の体勢が原因かも
不安定な姿勢だと逸れが大きくなってしまいますが、片目つぶって真っ直ぐ降ろすことに集中したらそこまででもないです。
この問題が完璧に解消さえなければ玉切りももっと簡単になりそうなのに!

この日の夜にネットで玉切りのコツについて調べまくってみましたが、玉切り時に曲がる問題を抱える人の多くは左(ノの字)に曲がる人が多い気がします。
原因は一つではなく、研ぎやすい左カッターばかりが切れていること、ガイドバーの片減り、姿勢の3つかな?
ガイドバーの片減りは裏返したら大丈夫なときがありますが、「バーレールドレッサー」というものでちゃんと水平に調整した方が確実だしチェンも外れにくくなるかもしれません。

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また、チェンソーのガイドバーは本体右側に付いてますから、身体中心の右側のものを伐りたくなるものです。
でも両腕というのは力を抜くと身体中心or肩の下に向かっていくものですから、切削時でも気を抜いたら身体中心のほうへと力を入れる=左に持っていこうとして左に曲がるっていうことなのかな?

 


2月8日、玉切りを極めたいので原因を追求しながら玉切りと集材してみることに。

曲がりの原因がソーチェンなのか否かをはっきりさせるべく、新品のソーチェンに代えて作業してみることに。

新品に代えて一回目。
すげえ伐りやすいし傾きも無し。

「あれ?ソーチェンが原因だったのか?」と思っていくらか作業を続けてみると…

数回玉切りするだけで一番最初よりも切れ味は悪くなってきて、傾くときもありました。
うん、やっぱりソーチェンが原因では無かったと思う。

今まで使用していたソーチェンに代えて、集中して6回ずつ目立て。
やっぱり最初の玉切りは新品ソーチェンレベルの切れ味ですが、その効果はすぐに落ちていきました。
コナラやクヌギのような堅い材質のものを切るときはこんなもんなのか?
それともすぐ切れ味が落ちるような使い方をしている?
目立て後の切れ味は新品と同レベルだから、自分の目立て方法が悪いというわけではなさそうか。
というかいつの間にやら新品レベルの切れ味出せるくらいには目立て上達した?

ツルの絡まったものの枝払いや目立てばかりしてたので、午前はあまり仕事進まず。

 

午後は杉林の中に倒れてしまったコナラの片付けです。

午後には結構多くの玉切りを行いましたが、下ろすときの最初の切れ込みを斜め右下に向けるなどすると真っ直ぐ降ろせるようになった気がします。
しかしガイドバーの広い範囲をまともにコナラに当てると、振動が大きくなったり引っかかったりしてしまいます。
刃の引っかかりはデプスの出しすぎやカッターの形がフック状になっていたらなりやすいらしいですが、デプスはちゃんとゲージで測っているし、今の形はむしろバックスロープに近いくらい。
本体の出力の問題?

ちょいと動画で玉切りについて調べてみると、自重だけで切るのと押さえつけて切る比較があり、押さえつけると抵抗大きくなって引っかかりが発生するっぽい。

意識してませんでしたが、今までちょっと押さえ気味に使ってたのかなあ?
アクセル全開だけど押し付けないように切るように意識するべきでしょうか。
「チェンソーは目立てが大事だ」と誰もかれもが言いますが、しかしその風潮は却ってチェンソー使用時の力の入れ方や体勢のような技術を見過ごさせてしまう可能性があるかもしれません。

ちなみに他にも色々な玉切り動画を見てみましたがそれらの切削速度は、体勢など調子の良い自分の時とそこまで変わらず。
豆腐レベルの切れ味はやはり目立て直後だけなのか?
そもそもチェンソーの排気量や出力によって仕事効率の何がどう変わるのでしょうか?
動画見てもそんなに切削速度は変わってない気がするぞ?
と疑問に思って調べたら、長野県の「主伐時の労働生産性の検証」で排気量の違いと効率の関係が示されていました。
それによると、細い材(直径24cm程度)ではどの排気量でもそんなに速度は変わりませんが、材が太くなるにつれて排気量の大きさによる切削速度に違いが出てくるようです。
また、あまり明確で綺麗な研究成果を見つけることは出来なかったのですが、普通自動車と軽自動車の違い同様、チェンソーでも排気量が小さいほどアクセル全開を続けると負荷がかかって壊れやすくなるようです。
まあつまるところよく聞く結論になるのですが、細い材を切るときは取り回しのよい低排気量のものを、堅い材や太い材を切るときは高排気量のものを使うべし、というわけですね。ちゃんちゃん♪

いくつもある作業種の中のたった一つでしかない玉切りにどれだけ悩むねん、と思う方もいるでしょうが、しかしこういう作業一つ一つの効率を最大にできれば、最後の結果も効率良く出来ていけると思いますから。
道具や持ち物は負担になることもありますが、技術を持つのに負担はかからない、よね?

 

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