一つ目の山林

2015年7月20日土地探しと入植

前回?

 

慣れない仕事(特に電話応対)をしながら働いていたら、3ヶ月目くらいで「誰かに山林引き取って欲しいんですが」という相談が舞い込んできました!

早速他の先輩職員さんたちのアドバイスを受けながら場所を特定してみて、情報を集めました。
山林についての具体的な情報は、市町村よりも山林の情報をまとめている県民局のほうが詳しく、森林地図データもありました。
公図も一応取りましたが、やはり地形図上でどこに位置するのかがよくわからないものでしたので、県民局からもらった森林地図データのほうが現況確認に便利でした。

で、現地を見に行ってみた結果、以下のことがわかりました。

・面積約4ha
・公道に接していない
・境界測量はまだ(境界不確定)
・日当たり悪い
・ほぼすべての部分が傾斜地
・高速道路のすぐ横に位置して少しうるさい

というような、面積は広いけど住むには微妙な山林でした…。
すでに役場に『山林を手放したい、と言う人がいたら紹介してください』と言っていたので、交渉は保留しておいて、もう少し好条件なものが出てくるのを待つことにしました。
早く山林で自給自足したいけど、まだ借金の返済も残っているからそんなに急ぐ必要は無いかな、とも思っていました。

 

で、1年後、役場に問い合わせても『まだ出てこない』という返事を受けたので、試しに上記の山林の交渉をしてみることにしました。
購入しても住むことは無いかもしれませんが、薪を取ったり果樹を育てたりすることが出来るかもしれないと考えたので。

記録しておいた電話番号にかけてみて、『山を手放したいのですか。詳しくお話願えますか。』という感じで話を切り出しました。
電話だと、話したいことを全部間違いなく伝える自信が無かったので、メールでのやりとりを希望したところ、SMSでのやりとりとなりました。

相手はその山林の県に住んでいないらしく、現況はほとんど知らないようでした。
一応地図上でどの辺りに位置するかということは知っていたようですが。

最初は『タダでも良いから引き取って欲しい』という話だったと思いますが、実際に価格の話になると、『250万円で買ってほしい』となりました。
ネット上で面積4haの山林が500万円で売られていたので、その半額の250万円でどう?ということのようでした。
その500万円の山林を調べてみたところ、公道に接していて平坦地も多く、日当たりも良くて大通りから一本入った閑静な場所に位置する、比較的好条件なものでした。

私がネット上や先輩職員から山林の相場について調べてみたところ、

・公道に接していなければ価格は通常の1/2~1/3となる。
・急傾斜地、日当たり悪いことも価格下落要因。
・境界測量が出来ていないと不動産屋にも断られる。

ということで、250万円は少し高すぎるように思えました。
山林売買の業界では、売れるような木が無ければ1haで5万円から10万円程度のようです。
交渉というものは、売るほうは高い値段から始め、買うほうは低い値段から始めるのが基本ですので、まずは一番安いであろう価格『25万円でどうでしょうか』と交渉を始めたところ、全く足がかりにもならない返事が返ってきました。

おそらく相手は250万円が妥当だと思っているのかもしれません。
一応25万円と査定した理由も説明しましたが、納得はしてくれませんでした。
自分としては50万円までなら吊り上げ可能でしたが、今のままでは50万円でも話にならないくらいのようなのでした。
もう少し相手が山林の相場について勉強することを希望して、『お気持ち変わりましたらまたご連絡下さい』という感じで、交渉を終えました。

 

↓もう1件電話かかってきたことあります。

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