2つ目の山林

2016年4月13日土地探しと入植

前回

 

イノシシなどを捕らえるわな猟では、罠を設置した場所や人の情報を他人に伝えるために、設置した場所の近くに標識を置かなければなりません。
私はオープンオフィスで記載すべき情報を書き、紙に印刷してラミネートフィルムで熱圧着して自作しました。

 

しかしここで私は考えました。

「標識の裏に山林が欲しいという旨のことを書いておけば、広告になるんじゃないか?
また、この標識を見る人に対して、自分が単に遊ぶための山林が欲しいという人ではなくて自由に狩猟を行うために山林が欲しい人として受け止められ、使用目的が胡散臭いものではないと思われるのではないか?
さらに、標識に自分の情報(住所や電話番号)を書いておくことで、身元の証明も出来て信頼も得られるんじゃないか?」

というわけで、以下のような標識を表裏に印刷し、罠を仕掛けた場所だけでなく、欲しい山林の場所にも設置してみることにしました。

wanahyousiki

 

そんなこんなで1カ月後、何と本当に電話がかかってきました!(と言っても、その1件だけでしたが)

相手はおじいさんのようでした。以下、内容を少し記録します。

 

相手「○○さんですか?標識見て電話しましたが本当に山が欲しいんですか?」

自分「はいそうです」

相手「何に使うの?狩猟?」

自分「はい。それもありますが、小屋でも建ててみようかと思っています」

相手「じゃあ平坦なところが良いね。実はその標識の近くに確か不動産屋が売りに出している山があった気がするんだけど、調べてみるよ」

自分「いや、そんなにお手数おかけできません。出来ればその不動産屋の名前だけ教えていただければ大変助かります」

相手「いやいや、調べてみるよ」

~2日後

相手「ごめんごめん、あの辺りの土地は採石会社が持っているらしくてね。何千万円単位でくらいしか取引しておらず、個人で買うのは難しいようだ」

自分「そうですか…わざわざありがとうございます」

相手「そう言えば予算はどのくらい?希望面積は?」

自分「200万円くらいまでですかね。面積は1ha以上あれば嬉しいです」

相手「そうか。もし売りに出してもいいという人がいたら紹介してやるよ」

自分「お手数おかけして申し訳ございません。本当にありがとうございました」

 

…というわけで、結果としては残念なものになりましたが、標識の裏に『山が欲しい』というアイデアは悪くなかったと思います。

日本全国の不動産屋が、山林をもうちょい積極的に扱ってくれたら楽なんですがね。

 

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