壁掛け棚(ウォールシェルフ)のDIY!金具タイプと紐&木枠タイプ

家具・家電・収納

セルフビルドで作った小屋に、壁掛け棚を作って収納力をアップしました。

どれも無骨でデザイン性など無いものですが、作り方含めて少し紹介してみます。

 

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作り方の基本

まず最初に壁掛け棚の作り方の基本を説明しましょうか。

壁掛け棚の場合、物の重さは壁にかかることになりますから、いかにして壁と棚板を接合していくかが重要となってきます。

在来軸組工法であれツーバイフォー工法であれ、木造建築物では基本的に以下のような壁の下地となる木材(間柱)が上下に伸びています。
なのでこの下地が有る場所だと、釘やビスで金具と壁がうまく接合できます。

 

吉野石膏(http://yoshino-gypsum.com/kouhou/ippan/index.html)より

 

多くの家の場合、壁の材料に石膏ボードが使われていますが、その上に壁紙を貼った状態ではどこが下地かが分かりにくいです。
通常は以下のような「下地センサー」などを用いて下地を探す必要があります。

私はセルフビルドで建築しましたから、下地の場所がパッと見分からなくとも、「端から〇〇mmのところにある」ということが分かっていましたから、苦労はしませんでした。

 

一応壁材料の石膏ボードに取り付ける「ボードアンカー」なんてものも売られていますが、石膏ボード自体はかなり脆いものですからこのボードアンカーの耐荷重も低くなっています。
かなり軽いものを取り付ける時にしか使えないでしょう。

 

金具タイプ

さてでは私のDIYの例に移ります。

まず一個目に作ったのは、スタンダードな「棚受け金具」を用いたものです。
下地木材があるところに棚受け金具をビスで取り付け、棚板として12mm厚合板を使いました。

合板は安くて強力ですが、デザイン性は微妙です…。
でも窓の上という、タンスなどが置けない場所でも上手く収納できるようになったと思います。
地面からの高さがあると湿気も少なそうだ、ということで靴を置いてます。

 


壁掛け棚、とは言えないかもしれませんが、ついでにワイヤーメッシュを壁に取り付けたことも記録しておきます。

金具代を安く抑えるため、ワイヤーメッシュの固定にホームセンターで売られていた、ビス取り付け型フックを使ってみました。
フックが同じ高さになるように、下地のある場所に取り付けていきます。

 

フックが固定できれば、後はワイヤーメッシュを引っ掛けるだけ。
このメッシュに色々な物を引っ掛けまくっていけば、色々なサイズの物を簡単に収納していくことが出来ます。

今回は玄関の上に取り付け、日常生活では使用しない登山道具やスーツ用のカバンを掛けてたりします。

 


紐&木枠タイプ

棚板の固定に金具をほとんど使わず費用を抑え、しかも強度的にしっかりとしたものをDIYで作ることも出来ます。

全て端材で作りましたから、新たに購入したものは無く、0円で作れましたよ!

 

キッチンの収納力を上げたいということで、石膏ボード+壁紙の壁となっている場所に、壁掛け棚を作っていこうと考えました。

まずは端材の角材を、下地がある場所にビスとインパクトドライバーで取り付けていきます。
木枠上端は水平になりさえすれば良いです。

棚板を規定の大きさにカットし、ビスで木枠と接合していきます。
今回用いた棚板は、余っていたウレタンコートコンパネ。
耐水性は良いし強度もそれなりにありますが、デザイン性は、まあ…

なお木枠と接合するだけでは4隅が固定されていませんから、まだ不安定です。

木枠の無い隅部は、紐やロープで壁と接合します。

壁にはフック(J型)やアイ(〇型)ネジを取り付け、棚板には紐が通るほどの穴をドリルで開けます。
今回は余っていた3mmPEロープを用いることにしました。

 

後は紐やロープでピンと張るように繋げば終わりです。

結び方にも少々コツがいるかもしれませんが、片方に「もやい結び」などのような解けにくい輪を作る結びを行い、もう片方にピンと張る「張り綱結び」「ロープ・テークル」「トラッカーズヒッチ」などを用いるのが基本です。
ネット上に良い解説サイトがいくつもありますから、是非ご参照ください。
(↑写真はロープ・テークル)

 

紐&木枠タイプの棚板はほとんど金具を使いませんから、かなり安上がりに収まります。
木枠が無く紐だけで作るものよりも安定感があるし、強度もありますから、おススメの方法ですよ。
取り付けた木枠にさらにワイヤーメッシュを取り付けることも出来ますしね。

 

まとめ

何はともあれ、頑丈な壁掛け棚をDIYで作るなら下地探しが重要です。
下地の場所さえ分かれば、色々なデザインやサイズの棚を作っていくことが出来ます。

下地を探す道具は安価なものから高価なものまで色々ありますが、ご自宅をお持ちの方は一つ購入してみてはいかが?

 

賃貸暮らしで壁に穴を開けたりが出来ない方は、以下のような突っ張り型の「ディアウォール」というものもありますから、これで下地を作ることをおススメします。
ネットで画像検索すると、こういうのでDIYするのも面白そうに見える!

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