小屋のDIY日誌 壁パネル壁枠づくり開始、窓のサイズ決定、壁を立ててみる

2017年1月11日6畳小屋

小屋 壁枠

山の中に広さ6畳、ツーバイフォー工法(枠組壁工法)で、一人で小屋を作ろうとしています。
材料はほぼ全て、近くのホームセンターで調達しています。

今回の記事では、ツーバイフォー工法建築でメインとなる、「壁パネルづくり」に初めてとりかかります。
まずは合板の下地となる「壁枠」を作ってみました。

 

※当時は毎日調べたり考えたりしながら作業していたので、色々と錯綜しています。
正しい建築方法の描写としてではなく、ド素人の試行錯誤日誌として読んでいただけると幸いです。

 

前回は端の納まりや材料について情報収集し、どうするかを決定しました。

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壁パネルの壁枠製作

2016年11月15日、床を作っている時からも壁パネルの寸法や施工方法についてずっと考えたりしていました。
まあ、やりながら考えて失敗したなら分解すれば良いやあ、という軽い気持ちで製作開始!

まずは合板を取り付ける下地となる、「壁枠」を作っていきます。
壁枠が出来上がって合板を取り付ければ、強度のある「壁パネル」となります。

 

ビス(コーススレッド)で組立、治具は無し

壁枠・壁パネル製作時は、釘でなくてビス(コーススレッド)を使用しました。
ビスなら取り外しが楽で、間違えても分解が楽です。
釘と価格もそんなに変わらないですからね。

使用するビスの長さは、枠組壁工法用住宅標準納まり図(マニュアル)などで定められている、CN釘の長さと同じにしました。
例えば、上下枠と縦枠の接合は90mm長さのビスで。

壁枠のほとんどは直角に部材を取り付けないといけなく、そのため治具を使う人もいます。
でも、自分は面倒だったので使いませんでした。

 

縦枠(間柱・スタッド)は455mmピッチ(間隔)

縦枠は垂直にしなければなりません。
上枠・下枠は同じ長さで、縦枠の位置も同じになります。

というわけで、上下枠を同じ長さに測ってカットし、間柱を取り付ける場所には2本まとめて墨線を引きました。
この墨線の中央に縦枠を取り付けていく、というわけです。

縦枠のピッチは、1,820×910mmの合板を取り付けやすいように、455mmとします。
しかし前回の記事で書いた通り、壁パネルどうしの接合では枠からはみ出た合板の「耳」も使うつもりです。
ゆえに、短辺壁パネルでは両側に89mmずつの余分を持たせました。

 

下部壁パネルでは6f材を縦枠としてそのまま使用

ロフトを作りやすいように、パネルを組み立てやすいように、壁パネルは上下に分けました。
下部の壁パネルは、6f材(長さ約1,830mm)をそのまま使用。
合板の長さ(1,820mm)とは合いませんが、まあどうせ上方向に継いでいくし、まあ良いか?

上写真のように、手探りで組み立てていきます。
中途半端なスタッドがありますが、う~ん、まあ後で考えることにしよう!
ちなみに中央部1つは飛ばしています。この辺りに窓を作りたいので。

試しに立たせてみたら、結構安定しました。
おお~、大した作業していないのに何か一気に壁っぽい雰囲気が出てくるぞ。

 


出来上がった壁枠・パネルの上で製作

短辺壁パネルは同じものを作るので、出来上がった1つを床に置いて、その上に重ねてもう1個作るようにしました。
こうすると、メジャーで測って墨線を引いていく手間が省けます。

今日はここまで。
壁パネル作りは安定した床の上で出来るから楽ですね。
立てるまではコンパクトなので、雨が降ってきてもシートをかけやすいし。

壁パネルを立てるまではゆっくり作業出来そうです。

 

窓とまぐさ

11月16日、窓の設計を始めました。

窓のような開口部を作る時はその部分が上からの荷重に弱くなってしまうので、「まぐさ」という補強部材を作る必要があります。
まぐさのサイズは、開口部の幅と上からの荷重度合いによって決まります。
まあ小屋レベルならそんなに気にしなくても良いですが。

まぐさの荷重を下に伝える「まぐさ受け」は、縦枠と接しさせて固定する必要があります。
資材の節約と合板の継ぎ目のことを考えて、窓の幅は縦の隙間2個分、約900mmとしました。

自分の場合、ロフト下部分、幅900mm程度の場所では、まぐさのサイズは89×89×900mmくらいにしました。
ツーバイフォー材を2枚作り、幅90mm厚さ12mmの野地板をサンド。
表裏から75mmビスを打ち込んで固定。

これでまぐさ完成!
まあ、高さ90mmくらいにするなら、90mm角材使っても良いと思います。

とりあえず枠を立たせて、窓の大きさと上下の位置を感覚で掴んでみる。

う~ん、玄関扉を掃き出しとするので、下端まで開口部が伸びた「掃き出し窓」にする必要は特にないかな。
窓下に物が置けなくなるので。
また、ロフト下部分は地面に座るような和室じゃないから、高さ45cm前後の「肘掛窓」も不採用。

じゃあ下端高さ90cm前後の「腰窓」はどうか?と考えたら、なかなか良さそうです。
これなら立った状態でのんびり外を眺めることが出来ます。
いっそのこと壁下端から窓下枠の上端を910mmにすれば、1820×910mmの合板を半分にすればいいだけじゃないか!
というわけで、窓高さを「腰窓」の910mmに決定!

次は窓の上下長さですが、試しに60cmとしてみたら、う~ん小さすぎるような…。

じゃあいっそのことまぐさを上枠に接しさせてしまうのはどうか?
そうすると窓の上下長さは90cmくらいになり、窓の形が正方形に近くなります。
普通の引き違い窓では微妙そうだけど、両開き窓とかなら良さそうじゃない?
それにまぐさが上枠に接することで、まぐさを上から支える材を少なくしたり隙間を減らすことが出来そうだ。

というわけでまぐさを上枠に接しさせ、窓の大きさを約800×900mmに決定!

まぐさの位置が決まったので、まぐさを支える「まぐさ受け」を作って固定します。
まぐさ受けはまぐさ下から下枠の長さで、縦枠に隣接させるように作ります。

まぐさの固定はまぐさ受けと縦枠と繋げるためにビスの斜め打ちも考えました。
しかし開口部側から打ってしまうとビス頭が窓の邪魔になりそうなので、結局不採用。外しました。

まぐさと上枠は接しているので、上枠からビス打ちして固定しました。
納まり図に無い方法ですが、特に問題は無いやりかただと思います。

というか納まり図見てもまぐさを固定しているように見えない…なぜ?

 

玄関ドア幅の決定

短辺壁パネル(幅2.7m)が出来上がってきたので、長辺壁パネル(幅3.6m)の製作に移ります。

長辺壁パネルの4隅には補強・厚さ揃えのために89mm角とします。
まぐさのように、12mm厚野地板を挟んだら良い感じ。

北面壁パネルには玄関を作ります。
さてでは北側のどこに玄関を作るか。
中央にすると西側上部のロフトのおかげで入った瞬間ちょっと圧迫感がありそう?
じゃあ、東側に寄せてみるのが良いんじゃないか。

北東端に作るのも考えましたが、隅の部分は強度が必要なので、隅から455長さのところは避けてみます。
なお玄関の幅は900mm以上はあったほうが良いので、縦枠の間隔2つ分+半端部分とすれば良さそうか?

とまあ色々考えて、ようやく玄関の位置と幅決定です。
高さは窓と同じように、上枠とまぐさを接しさせるようにさせます。
まあ大体、高さ180cm前後になるでしょう。

今日はここまで。
東西壁パネルの上で北面壁パネルを作っていますが、流石にきつくなってきたな…。

しっかりした床を作ってその上でパネルを作っていく工法を「プラットフォーム工法」と呼びます。
でも、この床の上だけで壁パネルを全て作るのは難しそうだ!

 

試しに壁枠を立ててみる

11月17日、壁パネル2枚の上で北面壁パネルを作っていましたが、流石に作りづらくなってきました。
なので、出来上がったパネルは床の外に出すことにしました。

大分手狭になってきました…。
他の枠組壁工法での小屋づくりブログなんかを見ると、枠を立ててから外側に合板を張っていく、という順序にしているのが多い。
自分もそうしてみようか?

というわけで壁枠立て作業開始!

合板の面と土台側面を一致させたいので、12mm厚の板を壁枠両下端に付けて、合板代わりにしてみる。
この板の側面と土台側面が一致する場所に、壁枠を固定すればいいわけです。

上枠を手で持って、持ち上げる!
「どりゃー!」と声を上げながらある程度持ち上げ、下枠を床に接しさせると、自立しました。

自立後は片手で壁枠を支えながら、ショックレスハンマーで叩きながら位置の微調整をしていきました。

外側に寄せすぎると床から落ちてしまいますので慎重にやりました。
打撃の衝撃で大きく壁枠が揺れてしまったときは緊張しました!

場所が決まったら、すかさずインパクトドライバーを装備して90mmビスで土台と結合。
ふぅ、ひとまずは安心だ…。

よしよし、とりあえず1枚完成。
一気に立てていくぞ!
というか他の壁パネルも立てないと固定点が少なすぎて不安定で危ないから、早く全て立ててしまいたいのです。

次は西面壁枠を立てました。
壁枠だけと言ってもそこそこ重いので、地面の上に置いてある壁枠を床の上に持ち上げるのは苦労しました。
壁立て作業は、か弱い人には難しそうな工程です。

北西端の、壁と壁が接するところでは75mmビスで固定。
これだけで大分安定してきました。
これがモノコック構造の安定性を利用した、枠組壁工法というものなのか!

南面壁パネルをちゃちゃっと作って立ててみます。

う~ん、やはり壁パネルの両端にはちゃんと縦枠を付けないと、壁パネルどうしの接合が上手くいかないようですね。
出来れば材料の節約のために省略したかったですが、やっぱり縦枠を端にもう1本付ける必要があるようです。

南面壁枠はまだ出来上がってませんが試しにちょっと立ててみる。

中に入ってみたらまだまだスカスカですが、かなり建築物っぽい雰囲気が出てきたぞ!
なるほどなるほど、将来の私の家はこのくらいの大きさになるんだ。

グリーンシートを2枚かけて夜露、雨対策をしてみます。
天気予報ではまだ雨は降らないようですが、シートをかけると雨の時でも内部で作業が出来るらしいので感覚を掴むためにかけてみました。
しかし同じ高さの全ての壁パネルを立てたら、中央部に溜まった水の逃げ場が無くなって雨漏りするのは必至。
4面の内どれか1面を外しておいて水の通り道にしておくほうが良さそう。

この日は壁枠を立ててはみましたが、合板貼ってなくても結構重いですね~。
おそらく、道具無しで1人で壁を立てる場合、壁枠だけなら横3m×縦2mくらいまでなのかも?
合板張ってから立てる場合は、更に小さなものしか立てられないでしょうね。

最初は6畳の大きさで4×5=20個も沓石を置くのは過剰かと思えました。
しかしこうやって壁を立ててロフトの高さを考えたりしたら、むしろ貧弱なようにも思えてくるから不思議です。

 

壁パネル日誌はものすごく長いので、文字数が3000~4000字くらいになったら分割していきます。
次回はこちら↓

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