小屋のDIY日誌 床断熱材スタイロフォーム施工、隙間のコーキングなど
広さ6畳、ツーバイフォー工法、床はネダレス工法で小屋を作ろうとしています。
今回の記事では、床合板を張る前の作業、床断熱材(スタイロフォーム)の施工を行っていきます。
断熱材の施工は隙間無く、が原則なので隙間のコーキングもやってみました。
どうしてネダレス工法にするのか、どうしてスタイロフォームを選んだのかは前回の記事で。
床スタイロフォームの受け材
まずは、スタイロフォームが落ちないようにする「受け材」を取り付けます。
以下のような「受け金具」を使うのも良いですが、自分は余っていた12mm厚の「野地板」を使ってみました。
追記
ちょっとくらいグラグラしても良い、隙間を完璧に塞がなくても良いのなら、「釘」でも可能です。
施工は簡単。
土台・大引きの下端に、適当な間隔で板をビスで止めていくだけです。
全面に隙間なく板材・面材を貼ると、土台の通気性も悪くなるしコストもアップします。
なので、スタイロフォームがギリギリ落ちない程度の適当な間隔で付けていきました。
高床式独立基礎は、床下に潜りやすいから施工も楽でした。
1段目スタイロフォームのカットと設置
2016年11月9日、スタイロフォームの受け材のセットが終わったので、1段目(50mm厚)を施工することにします。
7日は海が見たくなったので海の町に行って観光、8日は造成作業後に雨が降って来たので酒を飲みながら壁パネルの設計や記事の更新していました。
ちょっと久しぶりのセルフビルド作業ですね。
スタイロフォームの大きさは1820×910mmであり、このままでは土台と大引きの間約800mmの隙間に入れることが出来ません。
そこで、カットする必要があります。
スタイロフォームは発泡スチロールに似ているので、カットも色々な方法で出来ます。
自分は、ノコギリで切っていきました。
メジャーで長さを測ってスタイロフォーム本体に切れ込みを入れて印を付け、印と印を結ぶようにガイドラインとなる板を置いて、ノコギリでカット。
断熱材の施工は隙間無くが原則、なので0.5~1mmほど大きめにしました。
ノコギリでのカットはほとんど力を入れなくて良かったので、楽でした。
ただ、やはり少し断面がギザギザにはなってしまいますが…。
切り口を手でこすって、破片を取り除けば加工完了です。
追記
プロは以下のような「発泡スチロールカッター」を使うようです。
電気で高温にしたニクロム線で切っていくもの。
大きめにし過ぎた場所ではいくら強引に入れようとしても入りません。
ちょっとずつ削りながら、隙間が無いようにしていきました。
特に意識することはなかったけど、1820×2で長辺方向の隙間はほぼぴったり!
これが、内法面積を3,640×2,730mmにしたことによる恩恵ですね。
ツーバイフォー工法なら外面面積を3,640×2,730mmにするべきだったけど…
土台・大引き側面には床束と固定する山形プレートやT字金物があったりして、複雑な隙間になっています。
でも足で踏んだりして、無理やり押し込んだらちゃんと入りました。
足でゲシゲシ蹴ったら入るくらいの大きさで施工した方が、隙間無くなるか?
スタイロフォームと角材の間に隙間がある場合は、上の写真のように端材スタイロフォームをカットして押し込み、出来るだけ隙間を無くそうとしました。
端材も無くなるし断熱性も上がるしで、一石二鳥。
1段目完了です。
2段目は床合板受け材の間に設置していくことになるので、1段目よりスタイロフォームを細かく切っていかないといけません。
試しに床合板を1,000mm長さでカットして2枚重ねにして置き、床がどんな感じになるか試してみる。
合板はすんなり切れると思っていましたが、案外切りにくいものでした。
ほぼ水平状態で切断していかないとすぐに丸ノコの刃が挟まれてしまうし。
この地にやってきて初めての水平な床…感慨深いものはあります。
でも自分のやろうとしている方法以上のベストな方法があるんじゃないか、と疑問を抱きながらの施工だったので、あまりすっきりはしていませんでした…。
床合板受け材(継ぎ用)の取付
建築における「受け材」とは、建築材を取り付けるための下地となる小さめの角材です。
今回の受け材は、床合板を継いでいくためのもの。
これが無ければ継ぎ目部分がたわんでしまいます。
凹凸の「さね加工」がされたネダレス合板を使うなら、受け材は不要です。
合板受け材のサイズについては規定が無いらしい?ので、ホームセンターで安かった45×45mm角材(垂木用)を使用しました。
これなら50mm厚スタイロフォームとも相性良さそうだし、ということで。
11月11日、隙間の長さを測って、その長さで鋸でカットしていきます。
細い角材だから楽々。
合板は1000×910mmにカットして張っていく予定なので、受け材も約910mm間隔で設置することにしました。
約800mm長さの受け材を4本×3か所=12本使いますので、総使用量は約10m。
1段目スタイロフォームの設置を終えて、試しに1,000mmにカットした合板を並べて、受け材が必要となる場所を再確認。
上の写真のような感じで取り付ければ大丈夫そう。
では受け材を土台・大引き設置していきます。
受け材にはそこまであまり荷重がかからなそう?なので斜め打ちで取り付けてみました。
最初に使おうとしたビスの長さは75mm。
両側面から1つずつ、角度は60~70°くらいとしてみましょう。
流石に下穴無しで斜め打ちという微妙なビス打ちは難しそうなので、径2.5mmくらいのドリルで下穴を開けてみました。
斜めにドリルを入れる、という慣れないことをやったから、ドリルが折れてしまったー!
ドリルって、簡単に折れるものなんですね…。
仕方ないので別の径2mmくらいのドリルで開けなおしました。
まずは1つ打ってみましたが、この体勢での斜めビス打ち難しくない…?
際でインパクトドライバーを使うからかなかなかビス正面にビットを当てることが出来ず、ビス頭をなめまくったりOBしまくったり…。
ビス打ちが難しかったので、試しに75mm鉄釘を使ってみると、案外綺麗にはいりました。
最初に下穴さえ作っておけば、金槌を適当に振るうだけで釘がどんどん入っていってくれました。
鉄釘なんてビスに比べたら古臭いものだとは思っていましたが、際に打つなど使い方によってはなかなか使える奴なんだな!
でもやはり鉄釘は油断していたら頭が曲がってしまいます。
頭が曲がってしまったらペンチで曲げなおして、金槌での打撃を再開したりしました。
下穴開け、鉄釘のセット、金槌での打撃を繰り返して、受け材の取付完了!
追記
万全を期すなら、45mm角材斜め打ちよりも、2×4(38×89mm)材を受け金具で取り付けたほうが良かったかも。
やっぱり強度にちょっと不安が残るかな?
隙間のコーキング
スタイロフォームの隙間を更に小さくしてみるため、コーキングしてみることにしました。
本来は防水のためのようですが、断熱材の隙間を無くすのにも使えるんじゃないかな?
まあ第一、価格が安いんですよね…。
何も知らなかったので隙間埋めパテを購入しようとホームセンターに行ってみたら、何やら安い材料を発見。
買って使ってみることに。
初めて使うものですから最初は戸惑いましたが、仕組みが分かれば簡単です。
コーキングガンの使い方は、以下。
- コーキング材(シリコンシーラント)のキャップを外し、中のシールを破る
- キャップを付け直して、先端凸部分を自分が必要とする太さの場所でカット。
- コーキングガンにセットし、コーキング材底面に押し込み金具を密着。
- ハンドルを握ると押し込み金具がコーキング材を押し込み、出てくる。
初めてなので先端キャップのカットは小さめにしましたが、出てくるコーキング材が少なすぎ。
カットしなおして太いものが出てくるようにしました。
隙間が大きいところは、コーキング材だけでは厳しいです。
そこで端材スタイロフォームを手でちぎって隙間に押し込み、隙間を細くしてからコーキングしていきました。
隙間が小さい場合はコーキングガンでスーッとなぞっていくだけで綺麗に埋まりましたよ。
へらで伸ばすとコーキング材がねばねばして、思うどおりに伸びていかない時もありました…。
極力、コーキングガンのみでやったほうが綺麗になるんじゃないかな?
2段目スタイロフォームの設置
2段目のスタイロフォーム(50mm厚)は、受け材と受け材の間に入れていきます。
角材が反っていたりするので、メジャーで4辺を一つ一つ測ってスタイロフォームに印を付け、ノコギリでカット。
かなり地味で時間がかかる作業でしたが、体力は使わないので順調に作業は進行しました。
2段目スタイロフォームをセット出来たら、さらにコーキングして隙間埋め。
スタイロフォームのセッティングはゲシゲシ蹴って入れますから、下のスタイロフォームに衝撃が伝わって床下にはみ出す時がありました。
そういう時は、下の受け材である野地板を追加。
板にビス打ちすると角材と板が締結され、その力でスタイロフォームも上に持ち上がって綺麗に収まっていきましたよ。
これで床断熱材施工はほぼほぼ終了!
資材置き場側はまだ施工できていませんが、こちらは床合板を張り終わって資材を移動させてから、断熱材の施工を始めていきます。
やり方が決まったので簡単に出来るでしょう。
床断熱材施工も終わったことだし、次は「床合板の設置」に取り掛かります!
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