小屋のDIY日誌 雨樋の必要性と付け方、木造建築では泥はね対策は必須!

2017年3月12日6畳小屋

小屋DIY 雨樋

山の中に、広さ6畳の小屋を作ろうとしています。

今回は小屋の外装編3記事目、と言って良いか分かりませんが、雨樋を付けていくことにしました。
雨樋があれば、雨の時の泥水跳ね問題に悩まされることが無くなります!

 

前回は外壁の下半分に、安いスギ野地板を張っていきました。

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雨樋の機能と必要性

雨樋とは、屋根の軒先に付けるU字形の樋で、屋根面を流れる雨水を集めて安全に流すものです。

雨樋があれば屋根から水が勢いよく落ちることが無くなり、泥水の跳ね返りが無くなります。
建築物の耐久性にも大きく関わる、重要なものです。

寺社や古民家では雨樋が無いものもありますが、その代わりに雨水が落ちる先の地面に砂利を敷き詰めた「犬走り」を設置していることがほとんどです。
何にせよ、何かしらの泥水跳ね返り対策は必要というわけです。

 

雨樋の素材は、現代では塩ビや鉄板製のものが多いですが、昔は竹や木などでも作られていました。
雨水がよくかかるので、腐りにくい素材を使ったほうが良いでしょう。

なお、雨樋が壊れるのは雪の重みが原因となることが多いです。
そのため多雪地域では、頑丈な雨樋にしたり、樋を無くして犬走りにする、などの工夫が必要です。
自分の地域は積雪が少ないので、簡単で安い塩ビ製の樋を普通に取り付けることにしました。

 

樋受け金具の取付

雨樋は、横方向に伸びる「軒樋」と、軒樋の水を流す「竪樋」で構成されています。
軒樋はパイプを半割にしたようなもので、竪樋はパイプのようなものです。

それらの樋を建物の任意の場所に取り付けるには、樋受け金具というものを取り付ける必要があります。
軒樋用のものは垂木に、竪樋用のものは柱に取り付けるのが基本。
金物には色々な種類があるので、取り付ける場所に合致するもの、樋のサイズを決めてから選ぶ必要があります。

 

鵜の首横打金具は鼻隠しと併用できない

2017年2月1日、まずは試しに、安価で強力そうな「鵜の首横打ち」を購入して、垂木に取り付けてみることにしました。

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軒樋受け金物には釘やビス用の穴が開いていますが、普通の線径4.2mmくらいのビスでは入らないものが多いようです。

そのため、線径3.3mmのスリムビスを用いて固定しました。

梯子をかけて設置してみようとしますが、垂木先端に取り付けた「鼻隠し板」と横打金物の併用は難しい、ということが分かりました。

金物を、鼻隠し板を避けるように取り付けようとすると、軒樋自体が傾きすぎます。
軒樋が傾くと水があふれて、雨樋としての機能を果たせなくなる恐れがあります。

う~ん、もしかして鼻隠し板があるときは。正面打ち金具のほうが良かったのではないか。
鼻隠し板を外すかどうか迷いましたがせっかく付けたものですから、正面打ち金具を取り付けることにしました。

 

鼻隠し板を使うなら、正面打ち金具を使う

2月3日、正面打ち金具を購入しました。

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正面打ち金具を使うことで、鼻隠し板があっても垂木に金物を取り付けることが出来るようになりました。
ただ、横打金物に比べると釘やビスへの荷重が強くなり、強度は若干下がる気がします。

在来軸組工法では、垂木は幅45mmのものを使うのが基本です。
そのため正面打ち金具も幅45mmの垂木に打ち付けることが前提となっているのでしょう。
自分の小屋の垂木の、幅38mmのツーバイフォー垂木では、幅が若干足りません。

そのため、ビスを斜め打ち気味に打って、木材が裂けないように工夫しました。

 

軒樋に必要な勾配

雨樋施工マニュアルによると、軒樋の勾配は屋根の面積や降雨強度などで変わるようですが、2~0.5%は必要です。

この小屋の屋根は幅4,550mmなので、勾配を1%くらいにして、小屋外壁の隅に竪樋を取り付ける(屋根隅から550mmくらいの場所)なら、

(4,550-550)×1%=40

というわけで、一番高いところと低いところで、40mmほどの高低差を作る必要があります。

屋根端から竪樋までの垂木の本数は、10本。
垂木1本につき金具を1個取り付けるとします。
というわけで、屋根の一番端の金具は取り付けられる範囲の最上部に取り付けて、その高さから4~5mmずつ低くしながら、隣の垂木に金具を取り付けます。
こうすれ軒樋に綺麗な勾配を付けられて、雨水も順調に流せます。

 

中央のものは大丈夫ですが、やはり端は取り付けるのが大変。
梯子上での片手はやりづらくて、危ない…。
命綱+安全帯を付けるべきです。

 

まあそんなこんなで、軒樋受け金具は取り付け完了。

 

追記

出来るなら、樋受け金具は両端だけ取り付けて、軒樋を仮置きしてから中間の金具を付けていくべきです。
そうすれば軒樋の歪みがほとんどなく、綺麗にはめることが出来ます。

ただ、今回は正面打ち金具を使ったので、軒樋を付けてからビス打ちするのが難しかったからしょうがないです。

 


軒樋の取付

軒樋やその他の役物は、樋受け金具などとサイズを統一せねばなりません。
ホームセンターには「105mm」と「120mm」が売られてましたが、自分は105mmを選びました。
大きな屋根で多くの水が通るなら、120mmの方が良いでしょう。

軒樋は、3.6mの塩ビ製を、ホームセンターで2本購入。
軽トラで運ぶときは風であおられて折れないように注意する必要あり!

屋根の幅は4,550mmなので、3.6mでは足りません。
継手で継ぐ必要があります。

 

軒樋のカット

2月8日、軒樋のセットが整ったので作業再開。

まずは軒樋を規定の長さに切断しますが、グネグネとして剛性が無いのでなかなか苦労しました…。
ノコギリで地道に切っていきました。

 

継手

軒樋の継ぎ手はかなり単純な物ですが、意外に取付に苦労しました。
コツとしては2つの軒樋を差し込むようにするのではなく、継ぎ手を広げて覆うようにすると綺麗にはまりました。

なお、雨樋とその他の役物を取り付ける場合、雨樋用の強力で耐水性のある接着剤を使う必要があります。

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止り

軒樋の端には「止り」を付けて、雨水が変なところから出ないようにする必要があります。

雨樋用接着剤を付けて、はめるだけです。
外れやすいので、接着剤は必須!

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集水器

軒樋と竪樋の接合部には集水器を設置して、雨水が順調に流れていくようにします。

集水器自体には特にビス穴などは無いですが、出来れば穴でも開けて垂木などと接合したほうが良いでしょう。
軒樋は軽くはめるだけ、竪樋は接着剤を付けてはめこみます。

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竪樋の取り付け

集水器の傾きは、鼻隠し板や垂木の勾配とほぼ一致しているので、小屋側に傾いています。

竪樋は垂直に取り付けたいですが、このままの傾きでは小屋外壁と干渉してしまって取り付けることが出来ません。

そこで竪樋の角度を変えるため、105°エルボ(曲がり)を2つ使ってみました。

竪樋が垂直になったので、野地板外壁の横桟がある場所3か所に樋受け金具を取り付け、竪樋も固定。

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将来的には雨水は生活排水と合流させたりしたいですが、今のところ具体的な配管が決まってません。
適当に、小屋から離れたところに流下させることとしました。

雨樋の取付は、これで一応終わりです。
片流れ屋根だと、雨樋の数も少なくて楽ですね。

 

小屋の外装編は、漆喰塗りへ続きます。

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