小屋のDIY日誌 外壁左官の基本、漆喰を塗るためにラス網下地を貼る

2017年3月20日6畳小屋

小屋DIY ラス網

山の中に、広さ6畳の小屋を作ろうとしています。

今回は小屋の外装編4記事目、外壁上部に漆喰を塗るための下地を作ります。
左官工事はコテを動かすだけ…という認識を完璧に覆してくれました。

 

前回は雨樋を付けました。

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(追記)外壁塗り壁(左官)の基本

外壁左官では内壁と違って、「防水性」と「耐久性(剥落に強い)」が求められます。

内壁では雨がかからないのでデザイン、施工性、コストでどのようにすれば良いかを決められます。
しかし外壁は内壁より物理的性能が求められるので、下地から仕上げまで複雑になりがちです。
特に、DIYでは。

 

通常、木造建築の最下部の下地は、軸組工法なら野地板を横方向に貼った「木摺り」、ツーバイフォー工法なら「合板」となります。

下地が木摺りにせよ合板にせよ、現代左官では以下のような順番で施工されていきます。

  1. 木摺り・合板
  2. 防水紙(アスファルトフェルトなど)
  3. ラス網
  4. 下塗り
  5. 中塗り
  6. 上塗り

ラス網とは、塗り壁材の下地となって剥落を防ぐ金網のことです。
ラス(lath)とは英語で木摺りのことですが、転じて「下地全般」のことを意味します。

 

左官工事と言えばコテを操って綺麗に仕上げていくことをイメージしますが、綺麗な下地作りや配合から工事が始まります。
良い下地や塗り壁材を作れなければ、いくら頑張っても綺麗で高品質な塗り壁を作ることは出来ません。

 

この項目の参考文献は以下の本。
素人、DIYerでも分かりやすい良本です。

 

基本材は漆喰とする

メインの材料は、漆喰にすることにしました。
小屋の上半分を白い漆喰にすれば、木造民家らしくて良い感じになりそう!

漆喰とは、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とした塗り壁材で、安価で、防水性と耐火性があります。
外壁材としては優秀だし手に入れやすいので、日本古来から、世界中あちこちでも使われている万能素材です。

 

漆喰にも色々な商品がありますが、自分が購入したのは「大和しっくい」
壁に使える安い漆喰と言えば、これじゃないかなあ?
練る必要も無いようなDIY向きの漆喰もありますが、高価です。

安い漆喰には「南蛮漆喰」というものもありますが、これは屋根瓦用の物で、壁には使えないようです。

漆喰は昔からあるものなので、探したらもっと色々な種類がありそう。

 

塗り壁下地の実験(失敗)

現在、合板の上に透湿防水シートを貼っています。

通常は、透湿防水シートではなく防水紙(アスファルトフェルト)を使うべきだし、その上にラス網を貼るべきです。
でも、透湿防水シートはもう貼ってしまったから、これで良いかなあ…

あと、ラス網を貼るのも大変だしコストもかかるよなあ…

 


透湿防水シートに直塗り

「透湿防水シートに漆喰塗ったらどうなるのか?」
と考えて、ひとまず実験してみることにしました。

2017年2月1日漆喰を少し練ってみて実験です。

漆喰50gを水で練って、透湿防水シートに直接塗ってみました。
どの程度ひっつくのかなど、経過を見てから施工方法を決めます。


2月3日、漆喰の様子を見てみました。

確かにそれなりに引っ付いてはいるのですが、爪などでひっかくと取れてしまいました。
流石に表面がつるつるすぎるから、駄目か?

 

網戸を下地にしてみる

また実験です。
次は、ラス網の代わりに張り替え用網戸を使ってみました。
ホームセンターだと、910mm×20mで約2,000円。

これで済めばラス網代金はかなり節約できるし、もし駄目でも普通に網戸として使えば良いでしょう。

ラス網は、10cm間隔でタッカーで固定する必要があります。

網戸も同じような間隔にしてみましたが、この時点で結構たわんでます…

次に、漆喰をそのまま塗ってみることにしました。
透湿防水シートに直接塗るよりも引っ付いたとは思います。
でも、下地の網戸にかなりのたわみがあるので、仕上げ塗りしても凸凹になったり剥落したりしそうです。

 

結局、網戸は外すことにしました。
やっぱり下地はラス網のほうがいいんじゃないかな…。

はぁ、また安物買いの銭失いしてしまいましたね。
じYUな田舎生活は、「安物買いの銭失い」をテーマに活動しております!

 

ラス網を貼る

2月8日、購入したものは平ラス、幅900mm×長さ2,700mm×4枚(3,500円)のものを2セット、7,000円かかりました。

他のネット上のDIY事例よりもお高くない…?
でもこれしか売ってなかったんだよなぁー!

ラス網を貼る場合、以下のようなポイントがあるようです。

  • タッカーで19mm針を、10cm間隔で打ち付ける。
  • 窓のような開口部では、補強として200×100mmのものを斜めに貼る。

ただ、ハンドタッカーで19mm針を打てるものは高価です。
なので自分はそこそこのタッカーで打てる、最大の長さの針を使いました。

ラス網のカットは、鉄も切れるような強力なハサミを使用。

 

ラス網は網戸と違ってたわまない、わけではなくやっぱりタッカー打ちまくらないとたわんでしまいます。
たわんでしまったところは追加で打っていきました。

ちゃんと施工するとものすごい数の針が必要となるので、針がすぐに無くなっていきます。
タッカーを十分に押し付けながら打たないと綺麗に固定できないので、一つ一つ力を入れて極力丁寧に施工しました。

ラス網は横張りか、縦張りか。
気になってネットで調べたこともありましたが、結論は出ませんでした…
やりやすい方法、カットが少ない方向でやっていけば良いのかな?

梯子を何度も掛けながら、タッカーの針を買い足しながら地道に施工。
小屋づくりも佳境に入って他の山仕事もやりながらだったので、2月15日にようやく終了です。

 

次回は小屋づくり日誌の個別記事最終回、外壁塗り作業!

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