コナラ玉切りと集材 18年2月2~6日 小屋周辺終了

キノコ原木栽培

 

2018年2月2日、晴れ。一日中作業。
何度もガイドバーが挟まれる経験があったので慎重に作業をしてたのですが、やっぱり挟まれました…
そのまま下にボトンと落ちると思ったら、回転しやがった…
ちゃんと最初に下側から切り上げしておいてから切り下げすれば良かったんだけど、重心分かりやすいから大丈夫だと思ったのん!

クサビを打ち込んだりハンマーで衝撃を与えても駄目だったので、鋸で地道に切断しようかと思って邪魔になる本体とガイドバーとソーチェンを分解しようとしたら…

 

何とガイドバー固定ピンの一つが取れてしまいました!

やばい!少し無理に外したから折れてしまったのか!?
と焦りましたが…

ピンはチェーンオイルタンクの中にあり、ピンが外れたところからオイルが漏れ出ていました。
もしかしてこのピンって、ガイドバー固定とチェーンオイルのドレンの両方の機能を兼ねているということ?

ピンの固定はネジ式ではなくて、単に押し込むだけのようです。

オイルの蓋を外し、ラジオペンチで慎重にピンを穴に入れて、ドライバーでコツコツと軽く叩いて押し込みます。
オイルを入れなおしてみると漏れ出ることも無かったので、修理完了?
こんな仕組みになっていたのか…

この後鋸で地道に切断して、挟まれっぱなしのソーチェンとガイドバーの救出も完了です。
「玉切りの時に挟まれたらクサビで救出せよ」という記述をたまに見かけますが、私の場合は今のところクサビとハンマーで救い出せた試しが無いので、鋸使うのが一番確実なのかなあと思います。
また、挟まれそうな箇所を切りたい場合は、ある程度その場所を切ってから別の場所をゆっくり切り、切削箇所が閉じていっているか開いていっているかを見極めたりしたほうが良いかも?

 

集材作業では伐採地から集積場までの動線を確保しなければなりませんが、自家製材したアカマツ保管地とバッティングしてたので、せっかくだから南面下屋内で乾燥保存させることにしました。
半割、4つ割りしたから片持ち状態でなら動かせるのですが、やっぱりこの量を一人で積み上げるのはかなり大変でした…
ていうか去年の出稼ぎ前に南面下屋内に入れておけばよかった…

わーい!広い平坦地が出来たぞ!
これで歩きやすくなりました。

…一本集材するのに1~2分かかりますから計算上1日100本集材は別に大変では無さそうなのですが、こうやって環境の整備とかで時間取られたりしますから、案外仕事は進まないものです。
積算にもよく出てくる「管理費」ってのはこういう手間のことを言うんですよ!
直接工事費だけで出来るわけねえだろ!いい加減にしろ!
…おっと変なことを思い出してしまいました。

 

集積では積みやすくかつ降ろしやすいように肩くらいまでの高さ、3.6m×5.4m薄手のブルーシートで南面覆えるくらいまでの幅とします。
90cm長さの原木なら2列くらい置けるかな?

一応この日でこの第一集積場の分は終わりとします。
次回からは別の平坦地を集積場とする予定です。

まだ切りきれてないところもありますが、ちょっと時間かかりすぎそうなので、あれらは時間が余ったらやるということで…
作業しやすいものやしにくいものを区別せずに片っ端から片付けてたら、最終的に作業しやすいものまで植菌時期を逃すことになりそうな気がして…

足場が悪く傾斜も急なので、やっぱり集材作業は捗らないものです。
今現在は体力でどうにかしてますが、慣れたら出来るようになることと無茶なことのラインはどこなんだろう?
林業は一年こなせばそれ以降は楽になってきますが、一年目では「こんなの出来っこない」と思う人も多いでしょう。
師匠や先輩がいればどれくらい出来るようになればいいか分かりやすいけど、個人事業主はそこんところがなかなか分かりづらいものです。

 


2月3日、晴れ時々曇り。
第一集積場と倒木地が遠くなったので、今日からは別の平坦地を集積場とします。
今まで枝払い後の枝を集めていた場所だったので、最初に掃除。
環境を整えるのにやはり時間かかります。
段取り8分ってやつです。

近くのコナラを90cm長さに玉切りして積み上げていきます。
お昼になったので一枚写真を撮りましたが、奥の直径55cmのコナラの存在感すげえわ。

根本が離れずに谷に倒れてしまった直径50cmクラスのものを片付けようとしますが、枝が複雑に地面に接しているからか重心も変で、株からの切り離しが出来なかった…
こいつが下に落ちてくれれば上に乗っかってしまったものも安全に処理できるのに!

もういい!ほったらかす!

最近はずっとチェンソーを酷使していますが、その影響なのかクラッチカバーが浮き上がるようになってきました。
プラスチック製だから壊れやすいところなのかもしれませんが、この浮き上がり現象はどんな影響を及ぼしてくるのだろう?

いったん分解して木屑を掃除しようとしますが、ブレーキのバネを外してしまいました。
「あっ、これ人力では戻らん奴か?」と少し焦りましたが、適当な金属棒(今回はタガネ)で押し込んだら無事に入りました。
一度プロに全部点検してほしいな…

夕方まで作業。
最近は夕方5時になっても暗くならなくなってきました。

今日もずっとチェンソーを使ってましたが、径が太いものを玉切りするときの刃の引っかかりをどうにかしたいものです。
最高回転状態でも引っかかりが起こりますから、先の方使って慎重にゆっくり切らざるを得ません。
引っかかった時のあの腕を持ってかれる恐怖、お分かりいただけるだろうか。
ハスクバーナ135eは3万円程度なのに色々出来るコスパの良い機種ですが、やっぱり玉切りを連続してやるときなどでプロ用のものとの違いが大きく出てくるのかもしれません。
細い部分ならスイーっと切れるんですがねえ。
堅くて太いコナラを玉切りしないといけない業者は、もしかしたらスギを切るようなプロ林業家よりもチェンソーの性能に拘らないといけないかもしれない?
プロ用買うか、レンタルして一気に玉切りするか…

 


2月5日、週間天気予報では雪だけど、寒いだけで曇りな天気。
今日も今日とて同じような労働。

面倒くさいものは飛ばして作業しやすいものから片付けたので、小屋近くの細いものは大分片付いてきました。
もう一日で小屋近くは一段落するかな?
この日は第三集積場をメインに集積しましたが、日当たりが良すぎるし薄手のシートを切らしてしまったので、近くにあった枝葉である程度直射日光を遮ってみることにしました。
…まあ、ちょっと少なかったかな。

太い幹の部分はそのままの状態ですが、枝をほぼ全て片付けたので空間を占有する体積は小さくなり、見晴らしも良くなりました。

玉切り時は結構チェンソーを振り下ろしすぎるようなこともまれにありますから、ちゃんと防護ズボンと安全靴は装備した方が良いでしょう。
また、ちゃんと地面に伏してない倒木を処理する場合、枝を切断した瞬間に転がることもありますから、やっぱりヘルメットも必要です。
寒いからニット帽ばかり装備したくなっちゃうけど…

この日は斜面下に倒してしまったものの処理は後回しにしましたが、斜面下で枝払いして玉切りして担ぎ上げるのはかなり大変ですから、伐採シーズンに余裕があるなら一本一本チルホールを使って上方伐倒するのもありだと思います。
作業量の平準化ってのは、季節的労働を行う一次産業労働者にとっては必要不可欠なことです。
ここらへんの経験値も貯めていかないと…まだまだ勉強しないといけないこと多いなー!

 


2月6日、雪が降りそうだけどほとんど降らず。
なのでやっぱり一日中作業。

今日は谷底に落ちてしまったものの片付けです。
つるが絡みまくっていると枝払いがものすごく面倒。
鉈で切っていくよりチェンソーで適当にズバズバ細切りした方が早いかな。

谷底から斜面上に上げるのは面倒なので、平坦な谷底に置いておきました。
本伏せは谷の向かい側の斜面で行う予定ですから、急傾斜な場所を一本一本担ぎ上げて、運搬車に載せて公道を通って迂回していくより、谷を横ぎったほうが楽かなと思って。
谷底はジメジメしているので払った後の枝葉を敷き詰めた上に集積して、過湿状態を避けようとしています。

今日も集積できた原木は100本程度。
まあつる絡みの枝を片づけたながら作業したから、一番最初よりかはスピード上がっている、かな?
2,3月は忙しくなりそうなので、つる絡みの枝払いやかかり木は伐採直後に処理しちゃったほうが良いかな。

今日で小屋近くは大体終わり。
これからは東方敷地となっていきます。
日当たりはあまり良くない場所なので雪が溶けずに残ってます。
地形的に日当たりの悪い場所はきのこ栽培くらいにしか使えなさそう、ということで今季に伐採しましたが…さてどうなることやら。

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