コナラ伐採5日目 17年11月19日 第3ステージクリア

伐採

2017年11月19日、伐採前線を上げていきます。
大分通勤に時間がかかってくるようになってきました。
チルホールセットを持ってくるのも大変です。

今日は杉林横ですが重心やつる考えたら面倒なやつが多そうです。
まずは立っているコナラを固定点にしてそれ以外のものを最初に伐ろう、ということでほぼ敷地境界木のようなシデ(?樹皮がそれっぽい)を最初に伐ります。
上の写真だと杉が邪魔して見にくいね…

死出(シデ)とは、なかなか縁起の良い音だぜ!

ひとまず水道パイプを片付ける。
コナラを玉切り出来る時期までは雨水でも飲もうかな…
どうせ冬は沸かしたものしか飲まないし。

地面には昨シーズンに伐りまくったつるたちが新しい寄生先を探そうと這い回っているので、歩きづらいです。
…全て灰に帰したろうかと思うレベルですが流石にここで野焼きやったら杉林に引火して山火事になりますw

シデ(?)は水気の多い場所によく生えているやつですので、同じく水気の多いところを好むつる植物(フジなど)が絡みまくっています。
梯子などで届く範囲は全て伐っておきます。
中には5cmくらいの太いやつもいたりして、こういうのを1本でも逃すとまず倒れてくれません。
1,2cmのやつが絡んでいても、チルホールが無いと無理やり引き倒すことは出来ませんからねぇ。
こういうとき高枝のこぎりとか欲しいなあと思う。

周辺の杉に巻き付いているものも切っておいて、伐倒方向を変えるリスクを少しでも減らします。
根元を切っておくと上方で絡んでいてもするりと抜ける可能性がありますから。

はしごをかけてスリングベルトを設置します。
二股に分かれているので、杉林側のものにかけてみました。
重心はかなり杉林寄りだったので、細いロープとスリングベルトを根元に二つ巻き付けて裂けの防止してみました。
前回はこれと同じと思われる樹種がすんげえ裂けましたからね。

斜面だし根元から斜めに立っているやつなので、受け口も妙な形になりました。
斜め切りがほぼ垂直やがな。
斜面なので下側は切りづらいわ、受け口逆側や斜面上側が裂けてアッパー食らいやしないかと、追い口切っているときは不安だったのでかなり慎重に作業しました。
ある程度切ったら追い口が若干開いた気がしたので、ひとまずチルホールで引っ張ったら、そのまま倒れました。

 

二股の木で一方は杉林の中にありましたが、上手く出てきて敷地内に倒せて伐倒方向が思っていた方向とぴったりだし、目測で倒れたときどこまで枝が及ぶか予想しましたがこれもぴったり。
大分感覚的にも広葉樹伐採に慣れてきた気がします。
裂けはありませんでした。良かった。

しかし、つると枝の絡み具合が尋常でありませんでした。
シデはきのこの原木に使わない予定なので鉈で枝払いしていきましたが、つるが絡みまくってなかなか作業が進みません。
枝も太いしグネグネと分岐しているので、チェーンソーで分解するのも危なっかしかったです。
一つ枝を切ったら全体の重心が変わって、ゴロリと転がりますからねえ。

何とか分解が終わってみたら、一本切るのに二時間かかってました…
まあ、直径40cmレベルで、裂けやすくて、二股で、つるが絡みまくって、根元が曲がっていて、重心が敷地外の林に向かっていたからしょうがないかな…。
ああ疲れた。

 

お昼休憩して作業再開です。
今日は雨の予報なのに降らなかったので作業しましたが、昼頃から寒風が吹きすさんでさみいのなんの。

次は二又のヤマザクラ。
シデと同じ場所にチルホールセットして倒しました。
コナラに比べれば柔らかいのでチェーンソーもサクサク入って楽ちん。

クリは裂けやすいらしいので、これも根元にロープ巻きました。
グネグネ曲がっているのでどこでどう切ろうか迷いました。
そのまま一気に切っちゃっても良い太さでしたが、中段に極小の受け口作って追い口切って倒し、それから切り株を更に伐って低くすることに。

最後は40cm級のコナラ二本です。(写真は逆光で見づらい…)
一本は公道に、一本は杉林に重心があったので、これらもチルホールを使用。
杉林に向いている奴はほぼ真逆の重心移動でしたから慎重に作業しました。
追い口をちょっと切ってチルホール引っ張って、ちょっと切って引っ張ってを繰り返しました。
風が強い日なので思いがけない方向に行かないか緊張しましたが、無事にぴったり倒れてくれました。

これで第三ステージクリアー。
事故起こしそうな奴ばかりでしたが、どれも綺麗に倒れてくれました。
前回よりも更に見晴らし良くなって、公道から遠くの山々を見渡すことが出来るように。
もうこれで小屋から公道までの敷地で伐れるものは伐りつくしました。

(何か今日、微妙な写真ばかりだったな…)

第3ステージはたった5本だったので時間に余裕があり、この日の後は次なるステージの下見と道具の保管を行っておきました。
小屋から大分離れてきたので伐採道具の大半は平坦な場所に置いてシートかけて、伐採作業前線基地としました。
将来更に作業場所が離れてきたら、テントたててガスコンロ持ち込んで、道具置き場兼休憩所にするのも面白いかも。
ていうか山小屋自体、開拓前線基地みたいなもんなんすけど。

11月初めに低木伐採していた時は「こんなに大きいコナラ切れんのか」と思ってましたが、今見ると「あっちにチルホールセットしてこう倒すか…」と具体的な方法が簡単に思いつきます。
こうやって自分がレベルアップしていく実感持てるのはダイシュキ!

8