つくしの採集と加工

2016年4月3日料理

この記事を書いている今はまだ田舎暮らしを始めては無いのですが、遊びに行きながら山のことも勉強出来る、ひとけの少ない場所を私は知っています。

3月中旬にそこに行くと、山に入る前の草地に多くのつくしが生えていたので、初めて採集してみることにしました。

 

つくしとは

つくしはスギナというシダ植物の胞子茎であり、3月頃に生えてきて胞子を放出して子孫を増やし、その後栄養茎であるスギナになって光合成を行います。

スギナは基本的に難防除雑草のようで、雑草を取り除くという意味でも、つくしの採集には意味があるということかと思われます。

 

採集

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採集方法は簡単!
生えているつくしの根本からちぎるだけです。

ただ、ここで考えておかないのは、つくしは採集よりも袴取りのほうが面倒、だということ。

そのため、採集時には袴の数の割には大きいものを取っていくほうが効率が良いということになります。

 

加工と調理

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採取してきたつくしは、茎っぽいところにある全ての袴を取る必要があります。

袴を持ってつくし全体を回したりすれば簡単に取れるのですが、何分量が多い!
今回はそうでも無いけど、大量に採取したときはテレビでも見ながら作業したほうが良いでしょうね。

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袴を取ったつくしは、水で軽く洗った後、熱湯で軽く茹でて灰汁抜きします。

あんまり茹でると風味も損なわれるので、その辺りはお好みで。
ちなみに一緒の場所にあったスイバも茹でてみました。

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つくしの調理法はいくらかありますが、卵とじがメジャーなようです。

溶き卵とつくしと調味料(塩コショウ、醤油、みりん)を混ぜて、油を引いたフライパンでささっと加熱。
焼き過ぎないようにして、完成です。

やべえ、旨い
つくしのほのかな苦味と卵の甘みと調味料の香ばしさが絶妙です。
茎の部分はほとんどクセは無いのですが頭の部分は少しあります。
これがおいしいと思うかまずいと思うかは、人それぞれ(ウチのオカンは苦くて嫌だと言っていました)

乾燥と保存

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後日、ビニール袋一杯くらいの大量のつくしを採取し、全て袴を取って灰汁抜きし、保存食として乾燥させてみることにしました。

茎の部分がものすごく細くなって危うく捨てそうになってしまうので、ちゃんと密閉出来るもので保存する必要があります。

こうやって乾燥と保存を行えば、ほんの数週間しかとれないつくしでも1年中食べられることが出来ます。

 

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