貧乏レシピ 野草お好み焼き
貧乏レシピについて
田舎暮らしを始めようとしたときに、その生活の中で最初のほうに思い浮かぶのが、食だと思います。
採れたての野菜とか魚を、原始的な方法で調理をして食べる。
田舎暮らしを望む人の多くは、そのようなことに悦びを感じるでしょう。
しかし毎回感動を得られる食事が出来るとは限りません。
育てていた野菜が不作であったり、収穫時期と収穫時期の間で、新鮮な野菜が食べられなかったりすることも多いでしょう。
そのようなときは、市販の食料を利用することになります。
ただし、多くの田舎暮らしでは近くにスーパーが存在せず、毎日買い出しに行くことは面倒だと考えられます。
また、高収入の仕事を辞めて田舎暮らしを始めた人にとっては、やはり食費も節約しなければなりません。
というわけで、田舎暮らしを始めようとする人、始めている人は、食費がほとんどかからない、保存が効く、調理が簡単、具材に汎用性があるレシピを覚えておくことは重要であると、私は考えます。
上記のような条件を満たすレシピを、私はこれから貧乏レシピと呼び、研究していくこととしたのです。
野草お好み焼き
日本において、カロリー単価が最も安い食料は小麦です。(油と砂糖を除く)
小麦は小麦粉に加工されて大量に販売されているため、小麦そのままよりも小麦粉のほうが安いです。
さて、小麦粉を作ったレシピは、世界中どこにでもあり、数えきれないほどです。
しかし麺類やチャパティのような簡単な小麦レシピでも、小麦粉を水で練り、薄く伸ばして茹でたり焼いたりする必要があります。
このような加工は米を鍋で炊くよりも案外大変で、労力と時間がかかります。
実は、上記のような労力を回避した小麦レシピが日本にあります。
それは、お好み焼きです。
お好み焼きは小麦粉と水を混ぜて流体状にしてから焼くので、練る必要も、薄く引き伸ばす必要もありません。
具材も何でも投入できます。
調理法も簡単で、調理時間も短いです。
お弁当にすることも可能です。
採集
なお、今回利用した具材は、家の花壇に生えていた食べられる野草の一つ、カラスノエンドウです。
雑草は家庭菜園において嫌われる存在ですが、利用する方法が分かれば、それは食料であり、作物と同等の価値を持つものであると、思いませんか?
採取した時期は3月の中旬。
冬が少しずつ終わり、気温が上がってくる時期であり、多くの植物が芽吹く時期であります。
作り方
①
取ってきた野草を刻みます。
茎などは極力捨てたり、火が通りにくそうなところがあれば軽く炒めておいたりします。
②
小麦粉100g(200㏄くらい)と水約200㏄をボウルに入れて混ぜ、野草200㏄くらいを加えて混ぜます。
正直、配分は適当でもどうにかなります。
何でもぶちこんでそこそこ混ぜればどうにかなりますよ。
③
油をひいたフライパン等で両面を焼きます。
厚くすると内部の火の通りが悪くなるので、薄めに焼きましょう。
厚くしてしまったら蓋をして少し蒸らします。
④
出来上がり。
皿に盛り付け、調味料で味付けします。
塩、醤油、ソース、味噌、ケチャップ、マヨネーズなど何でも良いです。
材料費は、小麦粉100g:約15円のみ。
感想
普通のお好み焼きに比べると、かなり味がシンプルです。
カラスノエンドウの茎が少し硬く、もう少し取り除いておいても良かったかなと思いました。
食べていると段々飽きてきますが、飽きてきたところで調味料を変えると、新鮮さが蘇りました。
毎日具材を変えて作れば、飽きはなかなか来ないでしょう。
貧乏レシピ第一段にふさわしいレシピになったと思います。
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