外トイレの製作と運用

2017年3月24日山の暮らし

概要

2017年2月12日、外トイレ候補地の整地を行いました。
ここは小屋から近く、それなりに平坦な場所です。

ではこの外トイレの概要ですが、穴掘ってその上に便器を置き、便器を覆うようにテントを張るだけの単純明快なものです。
中に便が溜まったら土を被せて埋め戻し、別の場所に穴を掘って便器とテントを移動させて終わりです。
テントを張っているので雨が降っていても使用できるし、網戸もあるので虫の侵入も少なくなります。(テントと地面の間から少し入ってきますが…)

私は小屋の中に設置して夜や天気の悪い時に使う内トイレと、天気が良かったり外で作業しているときに使用する外トイレの二つを作ろうと考えていました。
トイレを一つだけにするとそのトイレに便が集中して処理するべき量が多くなるので、構造も少し難しくなります。
水道を引いてない山の中でちゃんとしたトイレを作るとしたらコンポストトイレやバイオトイレと呼ばれるものになりますが、温度・空気・臭気の調整などが結構難しく、自作するとなるとかなり気合いを入れたものにしなければなりません。
というわけでまずは簡単に作ることの出来て、内トイレの便量を減らすことの出来る外トイレを作ることにしました。

作成する外トイレの要は、グラウンドシートの無いテントです。
これなら簡単に設置や移動が出来ます。
木材や波板を使ってトイレ小屋を作ると剛性があって安定感があるものになるかもしれませんが、小屋そのものを移動させることが難しくなります。

設置

2月13日、ポータブルトイレが届きました。
うんこ座りのほうがきばりやすいですが、やっぱり洋式のほうが楽です。
元は介護用のためか、便を回収するためのバケツも付いていますが、そのバケツを外すと便を地面に落とすことが出来ます。

 

裏面はこんな感じ。
平坦な場所での使用が前提となっているのか、地面に接する便器の縁はちょっと頼りない感じ。

寸法は上の写真→のようになっています。
ひとまずこの底面くらいの穴を掘る必要があります。

昨日整地した場所を、つるはしとスコップを使って掘っていきます。
雑木が多く生えていた場所なので根が多くあります。
鋸で切っていきました。

大きさは適当ですが、あまり大きく掘ると土台となる板が耐えられなくなるので、トイレの底面くらいにしておきました。

スコップでそれなりに深く掘りました。
できるだけ深い方が満タンになるまでが長いですが、どうせ満タンになったらちゃちゃっと動かして終了なので、掘りにくくなったところで止めました。

トイレの土台となる板を敷きます。
最初に使用したのは端材の石膏ボードですが、強度的に弱いし水濡れにも弱いので、結局端材のOSBを用いました。

板を敷くときはなるべく水平になるようにします。
便器が傾くとうんこもしにくいし…。

便槽前方には小便用のポケットも作ってみました。
大と小が混ざることで悪臭がするらしいので、少しでも分離するためこのような構造にしました。

便器を設置するとこんな感じになります。
便が飛び散ると板は汚れるでしょうが、移動するときに少し洗えば再利用可能です。

早速便座に座ってみたら、石膏ボードが割れました。
やっぱり石膏ボードは駄目ね。
合板より腐りにくいと思っていましたが、強度が無いなら使えない。
ブロック+構造用合板の組み合わせにしたほうが安定感あるかも。

もらいもののツェルト型テントを立てたら完成です。
これで風雨にも影響されないし、座ってうんこができます。
小便のみしたい場合は適当な場所で立ちションすれば良いのです。

テントの中にトイレットペーパーとライターと携帯ウォシュレットを置いて設備も整いました。
使用した紙は便器とテントの間の地面の上で燃やしてしまうことで、紙の処理と煙による消臭をしてしまおうというわけです。

運用状況

2月16日、前日に山水を引いてその水をトイレの近くに出水させておきました。
するとトイレの穴に水が溜まっていました。
おそらく水が地下水となって圧力のかからないトイレ穴に出てきたのでしょう。
ずっとほったらかしていても、水量が増えない限り水がトイレ穴からあふれ出ることはありませんでした。
おそらくそのまま浸透していったのでしょう。

出水地点を変えてトイレ穴から水を抜いてみると、便の形が崩れて穴の底に均一に溜まり、体積が小さくなっているように見えました。
それに流れる水によって水溶性のものが土に浸透していったのか、臭いもありません。
この一連の現象から「地下水洗トイレ」という言葉を思いつきましたが、この仕組みはどうでしょうか。
地下水位の調整だけで穴の中にある大便の大部分が分解されて地中内に浸透していけば、外トイレを動かす必要も無いんじゃないでしょうか。

ペーパーホルダーの取付

袋にトイレットぺーパーを保管するのは使いづらいし面倒なので、製作後日にトイレットペーパーホルダーを取り付けることにしました。
100均に芯だけ売ってましたのでこれを使うことにしましょう。

芯の両端にある突起が入るように、その径くらいの穴を杭に開けます。

 

2本の杭を適当に設置し、芯とペーパーを取り付け、幅が良さそうだったら固定用の横木をビスで取り付けたら終了です。
これでペーパーに関しては普通のトイレレベルに使いやすくなりました。
針金で作るよりもペーパーが回りやすいかと思われます。


ひとまず便器の感想としては、ポータブルトイレは小さいのでハンディウォシュレットが使いにくいです。
ハンディウォシュレットを使いたいならやっぱり和式か、大きめの洋式便器のほうが良かったかもしれません。まあ安かったし。

 

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便座固定方法の改良

2018年3月20日、1か所目の穴がブツでいっぱいになってきたので、2か所目に移ることに。

便座がグラグラしていたのがネックだった初回設置ですが、2回目はもう少しちゃんと固定しようと思い至りました。
コンクリブロック+クランプなどでブロックの重量で地面に固定しようかとも思ったのですが、便座に座ると高さギリギリのテントではブロック分の高さ便座を上げるのは止した方が良いと考え、この方法は却下としました。

 

次に考えたのが、地面に杭を差して、便座と固定する方法。
便座は陶器ではなくプラスチック製ですから、ドリルで簡単に穴を開けられます。

木製自作杭を4本打ち込み、杭の間に便座を設置。
便座裏側からインパクトドライバーでワッシャー付きのビスを打って、便座本体と杭を繋ぎます。

試しに座ってみたら、ぐらつきは無くなってくれました。
やはり土の上に何かを固定するときは、杭を使うのが最も手っ取り早いし楽でしょうね。
かなりシンプルな構造ですが、意外に思いつかない構造でしたよ…

こういう、シンプルかつ使いやすいシステムをどんどん作っていきたいなと思っています。

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