吊戸より簡単!引っ掛け式のビニール扉を自作
土間でもあり通路でもある下屋に、ビニールハウスで使われる農ポリシートで扉を作りました。
湿気の侵入や雨の降込みを減らして下屋内の道具を保護することだけが目的のため、気密性などはありません。
しかし、かなり単純な構造かつ開閉が簡単で安価に作れましたから、満足しています。
当初の計画
今回作った下屋の中は土の地面で、通路でもあります。
運搬車が通りすぎたりする必要もあるため、下側にレールを作ることが出来ません。
また、引き戸にしてしまっては全開にしにくく、大きなものを通しにくくなります。
そこで、当初はアコーディオンカーテンを検討していました。
一応水平材はすでに付けていますから、ここにレールでも取り付ければ簡単な扉が作れるか?と思っていました。
しかし、設置個所が1か所だけならまだしも、色々な場所に付けていくとコストがかかります。
それに屋外対応の素材なのかどうかよく分からない。
カーテンを自作するとしても、カーテンレールに取り付ける方法や頑丈なレールのコストなどを勘案すると、ちょっと微妙な気がしました。
ということで基本構造から考えなおし。
で、ビニールハウス用ビニール(農ポリ)を使った引っ掛け式扉を思いつきました。
引っ掛け式扉の製作
- ビニールを木枠に取り付けて固定。
- 横材を付けず、扉を開けた時に蛇腹のようにまとまらせる。
- 1枚のビニールだと風に弱くなりすぎるので、左右に開けられる2枚にする。
- 中央と左右上部に引っかけられる箇所を作りさえすれば良い。
…これや!
まずはビニールと木枠を固定します。
既定の大きさにカットしたビニールを、小角材と12mm厚野地板で挟み、ビスで留めます。
これだけでしっかり固定出来ます。
木枠の上端には引っかけるためのフックを取り付けます。
木ネジ式のフックは、ドリルで下穴を開けてから回し入れます。
次は水平材の中央に、木枠を引っ掛けられる箇所を作ります。
余っていたU字金具を使ったり、フックを使ったりしました。
フックならそこそこ大きいものが良いですね。
ひとまず木枠を水平材に引っかけてから、
ビニールを引っ張ってたるみを調節しながら、左右端を固定します。
一人の作業の場合、タッカーで仮止めして、野地板などで本固定したほうが綺麗に出来ますよ。
下屋柱側は、柱の側面を利用。
小屋側は外壁に小角材を取り付け、その側面にビニールを取り付けました。
最後に、ビニールを開けた時に木枠を固定する箇所を作ります。
適当に、フック使ったり、屋根から紐をぶら下げて輪っか作ったり。
位置の微調整は必要ないでしょう。
閉めた時に下側が若干開いてしまいますが、気になる場合は紐でまとめるとそこそこ閉まります。
一応強風にも少しだけ強くなります。
風が無い時は下側を開けておくと、人が通りやすいですね。
完成と感想
ごくごく単純な、引っ掛け式のビニール扉が完成です!
この方法だと台風のような強風には耐えられないかもしれませんが、少なくとも製作してから記事の公開までは風で強度に不安を感じたことはありませんでした。
台風の時は、諦めることにします。安いから壊れてもOK!
日常の雨や湿気だけでも防げれば、内部の道具の劣化も少なくなりますから、クオリティはそこそこでいいや。
光をそこそこ透過する農業用ビニールだからか、締め切ってもあまり薄暗くはならないのが利点です。
採光用の窓ももちろん必要ありません。
しかしまあ、これでようやく北面下屋が木製ビニールハウスとして完成に至りました。
デザイン、気密性などを重視するのでないなら、こういう感じのビニールハウスが最も物置としてコスパ良いのかもしれません。
もちろんその土地の風や雪のような気象条件も考慮しなければなりませんが…
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