農家に教わる暮らし術

2014年4月27日実用書・一般書

目次

 

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・主に雑誌「現代農業」の住環境についての内容をまとめたもの

 

・身近なものを使用してお金をかけずに生活する

 


・エネルギー自給やバイオトイレ等、先進的なものの記述もあり

 

主に雑誌「現代農業」の住環境についての記述をまとめたもの

目次にも載っていますが、この本は昭和49年から平成22年までの『現代農業』を中心に、いくつかの単行本を転載・抜粋したものです。

『現代農業』を無理して毎月買わずとも、こうやってまとめていただいた本のほうが使い勝手が良いでしょう。
後から調べしやすいですしね。

身近なものを使用してお金をかげずに生活する

よく荒地にはびこっている、セイタカアワダチソウ、あれは何に使用できると思いますか?
何と、薬草風呂として使用できるのです!

他にも、大豆の煮汁で真っ白に洗濯だとか、廃油で道具の手入れなど、現代ではお金をかけてしまうものを見事に身近なものや所謂ごみで代用する方法が紹介されています。
もしあなたがすでに田舎で暮らしているのなら、今すぐにでも実践が出来るでしょう。

所謂『雑草』の使用方法だけでなく、『雑木』、つまり薪の使用方法なんかの記述もあります。
薪の効率よい乾燥のさせ方、暖房としての薪ストーブの使い方、オンドル、風呂かまど等… 何だか読んでいるだけで、薪を使ったりしてみたくなります。そんな魔力があります。
他にも水道太陽熱温水器トイレのことまで載っています。あれ?この本一冊と食料と古びた家一軒あれば何でも出切るんじゃね?

本格的な農業のことに関してはあまり記述がありませんが、有機肥料の作成方法やこういう本としてはちょっとマイナーな家畜のことも載っています。
家畜は重要なタンパク源、というだけでなく野菜クズの処理や堆肥の作成などにかなり効果的です。
私も将来取り入れてみたいのだ…。

エネルギー自給やバイオトイレ等、先進的な記述もあり

さて、田舎暮らしというのはきつくて臭くて、後進的な生活を送るようなイメージを持つ方もおります。
しかしこの本を読めば、田舎暮らしのほうが都会暮らしよりも先進的な生活を送れるのではないか、ということを少し感じることが出来ましたよ。

田舎暮らしは都会よりも自由であるがゆえに、あらゆることを自分でやらないと不便になる反面、ちゃんとしたシステムを作りさえすれば、発展的で希望の溢れる豊かな生活を送れるように思えます。
まだまだバイオディーゼルバイオガスの自給、自家水力発電は難しいかもしれませんが、この本ではそれらの簡単なものが紹介されています。

あらゆるものを自給する先進的で文化的な生活を、この本を読んで挑戦してみてはいかかでしょうか。

詳細な目次

Part1 身近な素材で日用品づくり

 お掃除

1 台所・食器・衣類の汚れを落とす(洗剤・石けん)
2 いやなニオイを消す(消臭剤)
3 道具・設備のお手入れ(サビ止め、研磨剤)

  からだのケア

1 入浴する(入浴剤)
2 頭・髪のお手入れ(シャンプー、育毛剤)
3 お肌の手入れ(化粧水)
4 歯をみがく(歯みがき粉)

庭でリサイクル

1 「生ゴミ」を堆肥にする(段ボール箱コンポストなど)
2 落ち葉を処理する(上手な集め方、腐葉土づくり)
3 庭木の枝で炭焼き/柿渋づくり
4 虫よけ・動物よけ(ハエ・ゴキブリからカラスまで)

Part2 自然の力がはたらく住まいづくり

 火・水・土を感じて住まう

1 「火所」をつくる(石窯・かまど・囲炉裏など)
2 暖を採る(薪ストーブ・オンドルなど)
3 風呂をつくる(五右衛門・酵素風呂など)
4 温水をつくる、水を浄化する(温水器・浄水器など)
5 トイレをつくる(バイオトイレ・野良トイレなど)
6 竹で小屋を建てる(竹ハウス・倉庫など)
7 土間(三和土<たたき>)をつくる

エネルギーを自給する

1 燃料をつくる(廃天ぷら油のバイオディーゼル)
2 バイオガスをつくる(生ゴミ・し尿をガスに変える)
3 水の力で電気をつくる(超小型力発電)

 家畜と暮らす―楽しみと飼い方―

1 ニワトリ
2 日本ミツバチ
3 ヤギ

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