進入路造成日誌 2017年2月

2017年4月24日

前回 「進入路造成日誌 2016年11月」

 

作業再開

2017年2月23日、最近はチェーンソー製材がメイン作業でしたが、一日中製材すると振動病になりそうなので、ある程度やったら別の作業することにしました。
しかし小屋の作業はもう外壁塗りしか無く、期間固定ポイントの関係で塗り壁材の注文はもう少し先にするつもりです。
家具を購入して小屋での生活をもっと過ごしやすくするのも良いのですが、実家の車を借りて置いてあるものやリサイクルショップ巡りして家具を集めて、足りないものは新品で買う予定です。でも実家の車を借りるのは来シーズンの予定なので、今は家具の購入も出来ません。

じゃあ小屋周辺の切り株除去でもするか?と思いましたが、どうせなら進入路整備時に借りる予定のバックホウで一気にやったほうが良いような気もします。
バックホウのレンタルは来シーズンの予定ですが、今のままでは敷地内に入るのが難しいです。
やっぱりこれからは中止していた進入路造成をするべきか、と考えて再開。

 

まずは道上に溜まっている落ち葉を、レーキや手で除去することにしました。
落ち葉が土の中に入るとふかふかになって丸太が腐りやすくなるし、車が走りにくくもなります。

落ち葉除去は地道で面倒な作業。
落葉中だと毎日こういう掃除をしないと作業が出来ないと思われるので、落葉時期の11,12月には造成作業は厳しそうですね。

何とか終わりました。
11月の作業中止段階とほぼ同じ姿に回帰。

そして少し思い出し&これからの作業手順を考えることにしました。
そう言えば、切土作業が終わったから後は盛土するしかないんだった。
盛土用の土は廃道脇の小高くなっているところを削ればよかろうが、そのまま何回も一輪車で往復するのは大変そうです。
そして思いついた!
そこらへんに転がっている細い丸太(枝)を敷いていけば必要な土も少なくなるんじゃないか。
というわけでこれからは、細丸太を敷く→土を敷く→擁壁丸太組→細丸太を敷くのサイクルとしていこう。

おそらくこのシーズン中に造成作業は終わらないかもしれませんが、せめてバックホウが入れるまで盛土したーいなー。

 

盛土盛土盛土盛土…

2月24日、今日の午前くらいに製材が終わっちゃったので、造成作業に集中することにしました。
今のところこれくらいしかやることが…

まずは昨日思いついた、細丸太を道に敷く方法を採ってみることにします。
最初は道の進行方向に対して直角になるように敷いてみる。

道の拡幅も兼ねて道脇のこんもりした場所を削って、一輪車に積んで運んで、細丸太を埋めていきます。
まだ土削り場から擁壁までの道が凸凹なので、一輪車が少し動かしにくいです。
まずはもっと整地範囲広げた方が良いかもしれない。

予想通り、細丸太を敷いていくと盛土でもフワフワにならず、地盤が安定しました。
土で埋めて締め固めれば空気に触れなくなるので、細いものでも腐敗は遅いと思います。
度々車で踏めばさらに締め固められて、道の寿命も伸びるはず?

次は道に対して平行になるように敷いてみました。
このように格子状にすれば道全体が平になっていく、のか?

今日はここまで。

進入路造成、道の拡幅、細丸太の処理という一石三鳥の方法をとっていますが、所詮人力土木作業なので、体力的に辛いことは辛いし作業も遅いです。
早くバックホウが入れるようになってほしいものですな。


2月25日、快晴。…ツーリング行きたい。

今日は一日中造成作業です。
まずは擁壁盛土箇所までの整地を行うことにしました。
この整地時も少し切土が発生するのですが、道端の盛り土に使うだけで消費。
やっぱり擁壁用の盛土は下方から運ばないと足りません。

一応段数1or2くらいの擁壁丸太組を行って、この場所も土留めしておくことにしました。
このほうが土の消費量が減る、のかなあ?

製材のときに酷使しすぎたのか、アイドリング時でもチェーンソーのチェーンが回るようになりました。
こういう場合はまずアイドリング回転数を調整出来るTネジ回すのが良いらしいですが、緩めるとエンジンが止まるだけで駄目です。
さらにチェーンソーについて調べると、TネジでダメならLネジやRネジで調整することになるらしいですが、しかしハスクバーナ135eでは回し方がよくわからず。
普通のマイナスドライバーでは回せそうにありません。
う~ん、やっぱり専門店に調整してもらったほうがいいのかな?

午後からも作業。
かなり暖かく、年が明けてから初めてシャツ一枚と作業服だけで作業することになりました。
もう春はすぐそこですなぁ。

大分整地が進みました。
まだまだ完璧ではありませんが、このくらいやれば一輪車が引っかかることも少なくなるでしょう。


2月26日、晴れ。陽気。

道脇の土をつるはしで削ってスコップで一輪車に乗せて、凸凹の坂道を駆け上がって土を盛っていく。
大変!しんどい!

ふと思いましたが、こういう土運びはバックホウだけでは効率悪そうですね。
こういう場合はクローラ(キャタピラ)式の運搬車が良さそうです。
ヤフオクで調べてみたら、中古なら5~10万円くらいか。
将来的にも使えそうだし、買おうかな…。

今日はここまでです。
一輪車何十杯もの土が必要になりそうですが、1杯運ぶだけでもかなりの体力が必要になるし、休憩時間も必要となります。

自分には今のところ、山林開拓に対してまだまだ計画があるのですが、もっと資本を一気に投入して一気にやってしまったほうが良いのでしょうか。
開拓をテーマにしたブログで食っていく、なんてことは考えてないので金を使わずに開拓することに対してはあまりこだわりはないのですが、やっぱりどの程度まで人力でやるか、機械を買ってやるかが悩みどころ。

明日、近くの中古建機屋行ってみようかな。
ちょっとネットで価格調査したところ、バックホウは人気なのか最低50万円以上するらしいですが、運搬車とかトラクターなら数万円で買えることもあるよう。
中古機械いっぱい買って、自伐型林業を始めるのもありだろうか、とか考えていたらまた林業やりたくなってきた!
出稼ぎである程度金が貯まったら、それ以降は個人事業主&林業会社でバイトとかもいいかもしれぬ。

リサイクルショップに行ってみる

2月27日、快晴。
これからの進入路造成の計画を練ったりしたいので、マターリ街に買い出し&ウィンドウショッピング。

マイナーで地元資本なリサイクルショップがある、ということをネットで調べてわかったので行ってみると、そこは何と解体業者が運営している店でした!
結構穴場的なところなのかチェーン店よりも雰囲気がちょっと変ですが、入店しやすいし店は広いし、古民家解体時に出てくるのか古民具などが多く展示されており、見ているだけでも興奮します。
こんなやべぇところが近くにあったとは…やっぱりこの地を選んでよかったよ!

中古建機・農機が置かれてあるコーナーに行ってみると、ネット上の情報通り確かに色々ありました。
出来れば欲しいバックホウは、やはり人気があるのか元々高価だからか、一番小さいおもちゃみたいなものでも50万円。
3t未満の小型レベルのやつでも、普通に100万円以上します。
それ以上のものは何と150万円とか!

クローラ式運搬車を見ると、ホンダの力丸が何と7万円。こんなやつ、積載重量350kg)
土やコンクリを運びやすいダンプ機能付き運搬車は20万円くらい。
今のところは土を運びたいからダンプ機能があったほうがいいかもしれませんが、道の造成くらいにしかダンプは使わなさそうなので、適当に合板で荷台を大きくしたりすれば、力丸でも土を運べそう。
ヤフオクを見るともっと安く落札されていたりしますが、送料や手間を考えたらおそらくここで買うのが正解。
ここだと無料で軽トラ借りられそうですしね。

ちなみに林業作業車もありました。
…欲しいなあ。
この店、面白すぎて頭がおかしくなっちゃいそう!

(もうおかしいんだよ…)

 

事業の開始時期について

しかし考える。
このくらいの出費は事業経費にしたほうがいいんじゃないか?
今、ポケットマネーで出すよりも、これからの山林経営事業所得で相殺できるようにしたほうがいいんじゃないでしょうか。
まだまだ収入が得られるレベルにはもちろん達していませんが、個人事業主なら開業経費は5年間の均等償却・任意償却出来るらしいです。(参考:MFクラウド)
しかし開業届を出して個人事業主になると、別の会社に雇われて働いても失業時の雇用保険金はもらえなくなるようです。(参考)
当初計画としては、2年の内12カ月出稼ぎしたりして雇用保険金もらったりしたいな~とか思っていて、開業はかなり先のことだと考えていましたが、身体が動くうちにさっさと事業を始めてしまったほうが体力的に有利だし、何より面白そうに思えてきました。

うむむ、たかが7万円の運搬車を購入するのに開業届をいつ出すかを考えなければいけないとは。
開業届を出して青色申告するようになったら、給与所得控除に加えて青色申告控除も受けられるようになりそう?
シーズン中は個人事業、オフシーズンは出稼ぎすると実際の収入の割には所得が抑えられる、はず?
事業を始めて青色申告して税金を抑えるか、雇用保険金をもらうか。
しかし雇用保険金をもらう選択では少し開拓が遅れる。
もちろん運搬車の購入費やバックホウのレンタル代などをポケットマネーで支払うことにすれば、開拓のスピードを速めることとと雇用保険金もらうことの両立は可能ではあるが…。

「つーか山林付の古民家買えば良かったじゃん、インフラ整っているだろうし」という声が聞こえてきそうですね。
うむ、確かにそれが自分の人生計画ではベストな選択だったかもしれませんが、だって、なかなか出てこなかったし…。
ちなみに私が土地を購入した3カ月後くらいに、基礎が弱っているかもしれないけど何千坪もの山林付の古民家が売られているところを見たこともあります。
…まあ土地や家の購入は結婚相手を探すようなもんで、常にベストな結果が得られるもんじゃないから…。
置かれた場所で咲きましょう。

そう言えば、小屋の建築費を事業経費に出来る場合ってあるのでしょうか?
小屋の評価額は本当に資材費のみ?償却年数は?自分の働きによって固定資産の評価額が上がったらどうやって仕訳する?
もし税務署の人が訪ねてくることがあったら、セルフビルド建築物の評価額と減価償却、事業経費に出来る場合があるのか聞いてみるのも面白いかもしれません。
あっ、もちろん今年自分が建てた6畳小屋の費用は経費にはしませんし、出来ないと思います。
雇用保険金もらってたしね。

とりあえず今は、お金のことも含めてじっくりこれからの計画を考えていきたいので、出稼ぎが終わるまでは運搬車の購入も進入路の造成も保留にしておくことにしましょう。

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