進入路造成 17年12月18,19日 作業手順の策定

2017年12月18日、ひとまずテントを片付けることにします。 このくらいの量なら正直小屋内に保管したりシート掛けて地面の上に保管したりで大丈夫そうだったりする。
このテントを大きく動かすのは、去年の9月に入植して建てたとき以来です。
そう言えば去年の今頃にテントから小屋に移住したなあ…

 

 

 

古いテントだし張りっぱなしだったからか、シールテープも全て粘着力を失って外れています。
邪魔なので切りました。
修理するなら新しいものを貼ったほうが良さそうだし。

このテントには雨漏りに悩まされていたし、いっそのこと捨ててしまおうかな…
でもこれは親父からもらったものだから、一応また必要かどうか聞いてからにするか。
5人用テントも新しいの買うとそれなりの値段しますしね。

コンパネ2枚と基礎のコンクリブロックが露わになってきました。
全く水平になってませんでしたが、頭の向きを考えれば別にテント生活は傾いたって大丈夫だったんだ…

当初はテントを遠くに立て直ししようと思ってましたが、ブロックの上に一枚板を置いて、その上に荷物載せてシート掛けるだけで十分だと気付きました。
しばらく使わない建築関係の端材などを段ボール箱に入れて、シートかけて重し載せて終了です。

 

これで入植時に張ったテントは全て移動&片づいたことになりました。
跡地には山水のホースでも置いておこう。

結構広い平坦地が出来ました。
ここに物置小屋を建てる予定ですが、切土して整地しながら、出た土は進入路の盛土として使っていくことにします。

 

公道脇の擁壁箇所までの道もまだ平坦にはなっていないところが多いので、盛土などしながら整地していく必要あります。
しかし落ち葉や腐葉土が多すぎて今のままでは盛土が出来ない!

そこで手順を考えました。
・まず表層の落ち葉などを一輪車に乗せて物置小屋予定地の広い平坦地に運んで焼却。
・灰や残った炭は果樹等栽培予定地に撒く。
・進入路の土が剥き出しになったところから盛土して整地していく。
という感じですかね。

 

枝葉は堆肥場に入れていればすぐに小さくなっていくものだと思いきや、案外分解に時間かかることに気づきました。
草葉なら一年程度で大丈夫なのでしょうが、木質系は分解が遅いのでしょう。
だから木質系のものはある程度燃やして栄養の流出を促進しないといけないのかもしれません。
燃やせば燃え残りの炭もいくらか出来ますから、多孔質という構造上、土壌改良材にもなるでしょう。

そう考えれば、山暮らしでは焼却も重要な作業なんだと思えてきます。
焼き畑農業なんて環境破壊の代名詞にも思っていた時期もあるのですが、実際これだけ分解の遅い木質系有機物に囲まれていたなら、ある程度の焼却はむしろ自然のサイクルを少し早めるだけの持続可能的な行為なのだろうと感じてきています。
こういう感覚は本当に山暮らしを始めないと分からない。
管理された自然しかない都会に住んでいたら分からない。

大分落ち葉や枯れ枝が溜まってきたので、バケツに水ためて消火器用意して、着火!
ロケストの扱いに慣れた自分なら着火も余裕っすわ!
…すみません着火剤として灯油使いました。

燃えるゴミも一緒に焼いて一石二鳥です。

せっかくだから一緒に芋も焼いてみましたが、ちょっと焼きが足りなかったのと、灯油くせえ。
焼けたところは普通に食べて、焼けてないところは今晩のおかずとすることに。

 

レーキで枝葉を動かして調整し、炎が安定してきたら一輪車で進入路上の枝葉を集めて更に焚火に放り込む。
坂道を何往復もするので地味に疲れる作業です…
でも大分綺麗になってきたぞ!

マターリと火を管理しながら枝葉を片付けて炭や灰を生産する立派な作業です。
焚き火が仕事だなんて、全く優雅なもんだ!

炭化していくと火が段々弱まってきますが、息を吹きかけて酸素を送ったら復活しました。
炭化したものの燃焼は、ほったらかしでもボーボーと燃えない反面、空気あればいくらでも高温になるということなんでしょうか?
昔は木炭で製鉄していたようですが、高温にするにはふいごは欠かせない道具だったのかも。
とりあえず今は炭化して小さくなりさえすればいいので、無理に息を吹きかけて完全燃焼まではさせない予定。

 


 

次の日の12月19日、焚火はたまに様子見るだけでほったらかしていましたが、朝になってもまだ少し燃えてました。
枝葉を追加して息を吹きかけたら、また燃え始めた!

 

最近日課の調理場デッキ沓石製作を終えて、土木作業開始です。
まずは運搬車で土を運ぶべく、荷台を拡張するあおりとしてコンパネを900mm高さに切って設置してます。
ちょっとでかすぎるわ!
とりあえず一回どんな感じかやってみよう。

進入路上の落ち葉がある程度片付いたので、これからは切土しながら整地していくことにします。
まずはコナラの切り株を除去を目的にしながら切土していくことに。
当初はこれらの切り株もレンタルしたバックホウで抜いていこうかと思っていたのですが、まあコナラとカキノキの2本だけなら人力でも大丈夫かなと思って…
第一に、私はマイペースに作業したいのです!

とりあえずある程度土を積んでみましたが、一面は土を積んでからあおりを差し込もうと思ったら差せませんでした…
積む前から付けておいたほうが良かったね。

一応この運搬車はダンプは出来るタイプなのですが、油圧ですらない完全人力ですから自分の力では持ち上げることはできませんでした…
あおりを外してスコップなどでちまちま下ろしていくようにしました。

う~ん、やっぱり土を運ぶときに900mm高さのコンパネはデカすぎる!ということが分かりました。
もう少し低く切るか、元の荷台のまま使うくらいでいいかな。

土を下しただけではふかふかなままなので、再度土を運ぶときや戻るときはあえて盛土箇所を運搬車で通って締め固めていくようにしました。
完全人力作業ならタコなどで押していかないといけませんから、やっぱり運搬車を導入して土木作業は楽になったと思います。

 

 

焚き火しながら、土掘りながら、出てきた根は焚き火に放り込みながら、運搬車で土を運んでいきます。
二つの箇所の整地と土壌改良材の灰と炭を作りながら、邪魔なゴミを無くしていくこの作業システムは、かなり合理的?
まあバックホウあれば早いだろうけど。
人力土木作業では、こうやって一石何鳥にもしないと重機での作業効率には絶対適わないと思う。

疲れてきたら焚き火の火を強くして音楽聴きながら、コーヒー飲みながら暖まる。
これぞ至福の仕事!
そんなこんなで、土木作業は落葉後の冬にやるのがベストだと思います。
重労働だから身体が暖まるし焚き火も出来て暖かいし、どんどん生えてくる草木で作業の邪魔もされにくいだろうし。
「昔の農民も農閑期の冬は土木作業とかしてたんだろうな~」と共感出来たら、単調な作業も少し面白い。

 

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