進入路造成日誌 2016年11月

2017年4月22日

前回 「進入路造成日誌 2016年10月」

 

2016年11月1日、飽きずに作業。
今日は廃道整備を行うことにしました。
公道から6畳小屋セルフビルド用の資材を搬入するときにこの道をよく使うのですが、切り株が多くて歩きづらいし、一輪車も通りにくいのです。
どうせ整備することになるんだから、今のうちにやっておいたほうが効率的。
軽トラが入れるようになるのはまだまだ先になりそうだし…。

伐採だと一瞬で作業を終えることの出来る小さな木でも、手作業で掘り起こすのはなかなか多くの時間と体力を使います。
バックホウだと一瞬で掘り起こすことが出来そうなので、手作業でやるべきかまだやらなくても良いか少し悩んだりもしました。
でもまあ、バックホウがこの地に入れるようになるのにもそれなりに時間かかりそうだし、ベストな作業手順は見つけにくいものです。

切り株除去しまくったおかげで土道らしくなったものの、まだまだ凸凹なので歩きづらいです。
トンボとかで整地してもいいけど、ここはバックホウの排土板で整地するのも良いんじゃないかなあ。
とりあえず今のところは徒歩と一輪車さえ通りやすければいいわけだし。

道のど真ん中に生えていたヤマザクラの切り株除去に挑戦。
でも結局この日は中途半端なところで終わってしまいました。
直径20cm程度の切り株でも、人力だとかなりの体力と時間がかかります。


11月2日、進入路ど真ん中に生えていたコナラの切り株の周りを掘り進めて、チェーンソーで切って背丈を低くしました。
このくらいにすればそのまま埋められるでしょう。
完全除去はメンドスギ!

手前に写っているまだ伐採していないコナラが生えている辺りが、擁壁丸太組の終点になります。
何とか擁壁横方向の施工の終わりが見えてきましたが、高さ方向はまだまだ未完成です。


11月4日、大分擁壁造成予定地の整備が出来上がってきました。
これからここにどんどん丸太と土を運んでこないといけませんが、そのためにはそこに達する道を整備しておいた方が効率的に思えます。
今のままじゃあ毎回毎回全力出さないと運搬できませんからね。

廃道上には多くの笹や木の根があるので、つるはしで少し掘り返して、ノコギリなどで切断しまくっていくことにしました。
腰を曲げることが多いのでそれなりに大変です。
しかも作業前と後ではあんまり変わり映えしないし…


11月5日、廃道の整備。
ヤマザクラの切り株を除去しようと頑張っていましたが、この日の内には終わりませんでした。
小さな切り株のように思えても、人力で掘り起こすのは面倒なものです。
こういう作業は極力少なくしたほうがいいのかも。


11月7日、あと少しで終わりそうだったヤマザクラの切り株の除去完了!
なかなか手ごわいやつだったぜ…
切り株は薪にしづらいので、とりあえず道脇に置いておきました。
こういうのは堆肥場にでも持っていって腐らすくらいにしか使い道ないんだろうか。

早朝から作業していたので、切り株除去が終わってもまだまだ時間がありました。
こんな美しい空の下、ずっと同じような土木・建築作業ばかりするのは勿体ないというか、スローライフな生活を目指しているのに作業ばかりするのは目的に反していると思ったのか、

 

うみを、みにいきました。

泣きすぎだよ、ニーナ…

バイクで片道2時間ほど。久しぶりに見る海と青空のコントラストは、やはり美しい…。
空と海を眺めるのは好きですが、そこで何かやりたい!という気分にはならないんですよね~。
やっぱりやりがいとかを求めるなら、山暮らしのほうが面白いと個人的には思ってます。
海は気分転換には最高なんですが。


11月8日、廃道整備。
地表の根を除去するために掘り起こしていると、なが~い根が多く出てきます。
これは、何?
近くのコシアブラの根なのか、多く存在していたつる植物の根なのか、どっちにしろ厄介です。
こういう根が一本でもあるとつるはしの刃先が入らないので。

地表のつるは全て道脇に置いておきました。
地上にあっても地中にあっても邪魔なやつ!

元々所持してたノコギリが切れなくなったので、替え刃式のノコギリを購入しておきました。
やっぱり新品はよく切れます。
使っていると先端がなまくらになってくるので、土に囲まれた根を切るのが大変になってくるのです。
研ぐ方がいいのか、買いなおす方がいいのか…

今日はここまで。
大分土が見えるようになってきました。
これだけやっておけばバックホウでの整地も楽に行えることでしょう。多分。

今日の午後はずっと雨だったので、テントの中で酒でも飲みながら6畳小屋セルフビルドについてのお勉強など。
…雨にもだいぶ慣れてきたもんだ。


11月9日、下方から擁壁に使う丸太を運びやすくするため、まずはレーキで道脇に置いてあった草木を掃除。

かなり太い丸太があるので、どうにかして擁壁に使いたいもの。
大きければ大きいほど擁壁の段数が減って丸太の必要量も減るのですが、大きすぎると手で持って擁壁までの上り坂を上ることが出来ません。

そこで、チルホールを使って地道に上げてみることにしました!

20mワイヤーに20mロープを繋いで丸太に台付を付けて、チルホールのレバーを何度も前後させていきます。
瞬間的に必要な力は減るのですが、力の総量は変わらないもしくは増えるので、体力も時間も使いました…
廃道上の切り株の大半を除去したといっても、土の段差など引っかかるポイントはまだまだあるので、その都度丸太の向きを変えたりして外したりしました。
20mワイヤーを引ききったらまた付け直して再度引っ張りなおし。

何とかここまで上り坂は突破しました。
ずっとひきずりっぱなしですので、丸太が通った跡がはっきり残って、ちょっと異様な光景w

傾斜が緩くなったら担いだり、丸太の片端だけ動かしながらずりずりと動かしたりすることにしました。
チルホールのセット&レバーの動作はやっぱり時間がかかりますからね。

ドクソ重い丸太は擁壁下端に置くことにしました。
細い丸太の上に太い丸太を置くとバランス悪そうな印象を受けますからね。

苦労した甲斐あって、一本だけでも大分高さを稼ぐことが出来ました。
…でもあんまり面倒な運材はしたくないなあ。


11月10日、さらに擁壁整備。
切土、盛土を繰り返していきます。
コナラの切り株を避けて縦木を置いてみたり、邪魔な根株の塊は埋めてしまうことにしたりしてみました。
根株の塊は土中深くに埋めてしまえば、空気に触れないためほとんど腐らなくなり、結果として土の節約になったりするのではないでしょうか。

また、太い丸太が少なくなってきたので、細い丸太をまとめて擁壁面丸太の代わりにしてみようかとしてみましたが、やはり安定感が少なくなりました。
擁壁上端とかなら良いかもしれないけど、下部ではやめたほうがいいかも。


11月17日、雨とか資材搬入とかがあって久しぶりの作業。
作業前に比べたら大分擁壁っぽくなってきましたが、車が通れるような道にするのにはまだまだ時間がかかりそうです。
もはやこれまで今日はここまでです。

当初予定としてはこの進入路を使って6畳小屋セルフビルドの資材を運び入れるはずでしたが、結局多くの木質系材料が必要となる壁パネルに使う資材はほとんど運んでしまいました。
壁パネルを立ち上げると急いで屋根をかけて雨仕舞いをしなければなりませんので、半日進入路造成、半日セルフビルドを行うよりも、これからしばらくは一日中セルフビルド作業を行った方が良いでしょう。

もう11月も半ば。
コナラが優占している山林ですので落ち葉が大量です。
毎日毎日落ち葉を取り除いてから造成作業を行うのも非効率だと思えるし、進入路造成作業を急ぐ必要性も無くなってきたので、ひとまず作業中断することとします。

進入路は資材の運び入れだけでなく、小屋近くに車両を駐車するための経路、山林内での収穫物を外に出すなどの機能がありますが、どちらにせよ喫緊の課題ではありません。
進入路造成の優先順位を下げて、今は他の住環境の整備に専念することとします。

 

日が飛んで、「進入路造成日誌 2017年2月」が続きです。

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