自家用薪は円形積みで安く簡単に収納
販売用の薪を生産している現在ですが、やはり売り物にならない形のものが出来ます。
そういうのは「自家用」にするわけです。
自家用薪は質が悪いですから、太すぎたり細すぎり、長すぎたり短すぎたりとバラバラ。
そんなのは普通の積み方では上手く積めないので、少し工夫する必要があります。
で、薪の積み方を調べてみると『円形積み』というものがあり、自家用薪の積み方に良いのではないか?と考えて、今回試してみることにしたのです。
円形積みとは?
薪の円形積みとは、薪の棚・塊を円形にして自立させ、中央部に空間を作ることで形がバラバラなものも収納できる積み方です。
文字だけではまず分からないので、以下に「薪 積み方」で画像検索したのを載せます↓
とまあ、こんな感じです。
円形積みと言っても人によってやりかたは様々。
ただの収納方法として積むこともあれば、芸術的な構造物を作る目的で積まれたり。
まあ薪を円形に並べて積みながらお互いを支えるようにすればいいだけですから、特別なコツは必要ありません。
円形積みのメリットを考えてみると、
- 中央部に様々なものを収納できる
- 薪同士が支え合うので高く積みやすい
- 高さの割に風に強くなりやすい
デメリットを挙げるなら、
- 中央部に風が通りにくく、乾燥しにくい
- 市販のシートを掛けにくい
- 通常の積み方より奥行きが多く必要になる
円形積みは乾燥しにくいと思われますから、乾燥度合いを均一にしたい販売用薪で積むのはちょっと微妙。
しかし、バラバラの形のものを中央に収納出来ますから、自家用薪の積み方には適しているんじゃないでしょうか?
こまごました薪を収納する方法には他にも、農業用コンテナを使ったり、ホムセンのワイヤーメッシュを組み立ててカゴにしたり、ウッドバッグを使ったりと、色々あります。
しかしどれもある程度のお金はかかったりしますから、安くしたいなら、円形積みが良いでしょう。
場所の選定と土台
それでは自分の事例に移ります。
まずは場所の選定です。
自家用なので、出来れば火を使う場所から近いところが良いですね。
調理場ウッドデッキ北側にスペースがあるので、ここに作ることにします。
別に腐っても良いものを壁として作りますが、最下部は地面に接してかなり腐りやすいですから、何か置いて浮かしたほうが良いでしょう。
自分の場合、土木用資材として保管していた雑木を土台にしました。
3.6m×5.4mシートをそのまま上手く使うため、土台の形は長方形としました。
井桁積みと薪積みで壁を作る
今回の記事では『円形積み』と何度も書いていますが、自分の場合は『長方形積み」と言ったほうが正しいかな?
四隅を『井桁積み』にして自立させ、その間を普通の『薪積み』にして、壁を作っていきます。
薪の列が1列だけだと高く積むほど不安定になっていきますが、とりあえず腰の高さくらいまでなら安定して自立します。
薪の壁がある程度の高さになったら、中央部に長さがバラバラなものをどんどん放り投げていきます。
外周薪は中央薪の高さに合うよう、また中央側に傾くように、高く積んでいきます。
中央薪が外側に倒れようとする力と、外周薪が中央に倒れようとする力を釣り合わせることで、安定させます。
自分の円形積み、というか長方形積みはこんな感じでやってみようというわけです。
このような方法だと円形だけではなく、長方形など様々な形の薪の塊を作れますね。
どんどんやっていくぞ!
山小屋暮らし1stシーズンに作った薪は売り物にならないものばかりなので、ここに集中させておくことにします。
そういう薪で外周を作り、邪魔な枝や半端玉を中央へどんどんと。
大分いっぱいになってきました。
なお、中央部の枝などを焚き付けとして取り出しやすいように、4面の内1面の中央部だけは外周薪を積まないようにしました。
雨が降りそうになったら、安くて大きな3.6m×5.4mシートをバサーッとかけて、重しを載せて、はい終わり!
感想
柱や屋根などの構造物が無くて薪そのもので形を作っていきますから、収納できる量の割に面積や積む手間がかなり少なくなりました。
一番最初に作った薪棚とは雲泥の差です。
懐かしいなあ!
1stシーズンでもかなり多く薪を作ったと思いましたが、3rdシーズンに比べたら少ないもんでしたね。
今回の長方形積みでいくつもの薪棚が空になり、片付けることが出来ました。
1stシーズンに手間をかけて作ったものを解体していくのはちょっと寂しいけど、より効率良い方法が見つかったらさっさと切り替えちゃうのも、成長の一つか。
これからはロケットストーブだけでなく薪ストーブも稼働することになり、薪の消費量も増えると思います。
収納の方法だけでなく、動線とかも考えていき、より楽に暮らせるよう工夫していきたいです。
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