面ファスナー(マジックテープ)を使った網戸の自作

2018年4月10日DIY

セルフビルドで作った小屋の、木枠の玄関とロフト窓に、面ファスナー(マジックテープ)を使った網戸をDIYで取り付けてみました。
この記事はその製作記録と感想です。

 

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動機とコンセプト

2018年4月初旬、春先だというのに最高気温25℃を超えるような夏日が続き、虫が飛び交う中で涼しい空気を小屋内に取り込むため、網戸が欲しくなってきました。
夏場はあまり小屋にいないから網戸は取り付けなくても良いか~と思ってましたが、ここまで暑くなると、ね。
私が住んでいる6畳小屋には全部で6つの開口部(窓・ドア)がありますが、狭い小屋の換気で全ての開口部を開ける必要も無いでしょう。
最も大きな開口部である玄関ドア(幅約900mm×高さ約1800mm)と、ロフト窓の二つを開けてしまえば、上手い具合に気流が生まれて換気も出来るんじゃないかなと思います。
なのでその2か所に網戸を取り付けてみようと思い至ったのです。

さて網戸を自作される方々の多くは、木枠に網戸ネットを取り付けて窓枠などに取り付けたりする方法が採られていると思いますが、少し場所を取るのと窓やドア本体との兼ね合いがネックかなと思ってました。
一般的な引き違い窓とかなら空いているレールに自作の網戸を取り付けたり、以下のようなレールを付け足して取り付けるのが楽かもです。

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しかし今回取り付ける場所は、外開き玄関ドアです。
外開き窓などに網戸を取り付ける場合は、網戸を内開きにするとか上下引き違いにするなどの方法があるのですが、今回は玄関です。
内開きにするほど小屋内側にスペースは無いし、上下引き違いでは半分が締め切りとなるので身体を入れることが難しくなります。

玄関ドア付近のものと干渉せず、取り外しが楽で、安く収まる方法は無いものかと考えたり調べたりした結果、面ファスナー(マジックテープ)を使ってみるのはどうか?と思い至りました。
最初はテントのようなファスナー(ジッパー、チャック)形式に出来ないものかと思って「網戸 ファスナー」で検索したら、面ファスナーを使った事例と商品が出てきました。

 

安いし、こりゃあええやんと思って色々な製品のレビューを見たら、付属の接着剤付き面ファスナーが剥がれやすかったり、本体が柔すぎて使いづらいようだったり…
いつか作ろうと思って安い網戸ネットだけは購入してましたから、面ファスナーだけ新たに購入して強力なものを自作してみよう!と思い至り、製作開始です。

 

製作

面ファスナーはAmazonで購入しました。
意外にホームセンターなどでは見かけることが出来ず、通販に頼ることに。
はくり紙の下には強力な粘着剤が塗布されており、「これだけで十分強度が保たれるのかなあ」と最初は思ったのです。
思ったのですが…

 

網戸ネットの加工

まずは張り替え用網戸ネットをカットします。
ネット自体の幅は900mmくらいですが、今回取り付ける玄関ドアの幅も900mmなのでぴったりです。
玄関の高さを測って、その長さでカッターでカット。
いつものごとくこのような作業では公道を使わせてもらっています…。

 

カットした網戸ネットのほつれ防止&面ファスナー接着面を作るため、小屋建築時に購入した「片面粘着型ブチルテープ」を使ってみることにしました。
これなら強力な粘着力で剥がれにくいし、裏側のふかふかな面が面ファスナーとの接着も行いやすいし、触り心地が少し良いのが利点かなと思います。
…まあ後述しますが、ここで使うテープは何でも良かったかもしれません。

ブチルテープを貼った後、面ファスナーの触り心地が良い方(メス)を網戸ネットに貼り付けました。
なおこの時貼ったのは3辺のみで、下側の1辺はまだ保留です。

 

木枠の加工

網戸取り付け前の玄関は上写真のようなものです。
気密性増加のためドア本体が当たる場所に戸当たりを取り付けています。
この戸当たりに面ファスナーのチクチクするほう(オス)を取り付けていけばいいのではないか?というのが最初に思い浮かんだ方法です。

 

少し失敗例を記録しておきます。

特に何も考えず戸当たりの表面に面ファスナー付属の接着剤で貼り付けました。
掃き出しドアとして掃除がしやすいように、下側はドア本体より下に木枠を取り付けてその上に面ファスナーを取り付けました。
この構造なら、玄関ドアを開けっ放しのときなら綺麗に網戸の外周を留めていくことが出来るのではないかと考えていました。

 

結果ですが、玄関木枠に取り付けた面ファスナーの向きが網戸の平面方向と一致しないからか、網戸の脱着がしづらかったです。
網戸平面方向と一致するように、木枠の横(小屋内側方向)に面ファスナーを取り付けるべきでしたね。

また、面ファスナーの脱着時には大きな負荷がかかるのか、面ファスナー付属の接着剤では接着力が足りず、すぐに剥がれてしまいました。
やはり接着剤なんかより、もっと物理的な固定方法が必要なのではないかと感じ、すぐに改良に移りました。

 

改良

木枠の改良としては、上と左右は小屋内側に面ファスナーが向くように貼り直しました。
元から使っていた戸当たりの厚さは12mmでしたから厚さが足りませんでしたので、余っていた幅48mm×厚さ24mmの横桟用の材を戸当たりとして付け直しました。
私が使った面ファスナーでは24mmでぴったりでした。

また、面ファスナー脱着時の剥がれ防止策として、スリムビスを100mm間隔で打ちました。
やはりこういう物理的な固定のほうが確実ですね。

少し工夫が必要な玄関ドア下側では、網戸の面を無理に一致させようとするのではなく、外側に少しはみ出させてみることにしました。
なので下側だけ網戸ネットに取り付ける面ファスナーの表裏が逆となっています。

左右の戸当たりの下部は30mmほどカットし、網戸が通る道を作ってみました。

 

脱着時は網戸ネットの面ファスナーやブチルテープも剥がれてしまうことがありましたので、こちらはホッチキスで留めてみることにしました。
木枠のビス留め同様、やはりこちらも結局はこういう物理的接合のほうが確実なのかなと思います。
なので結局こうやって留めるなら、網戸に付けるテープは何でも良かったのかもしれません。

 

完成と使用方法

改良を施したら、玄関ドアの網戸完成です!
中央付近に木枠などが無いから、かなりの解放感です。

内側に面ファスナーを取り付けていますから、開け閉めは基本的に内側からのみとなります。
まあ最も換気する必要がある時は小屋内よりも外のほうが気温が低くなる夕方~早朝の、自分が小屋内にいる時間帯ですからそんなに不都合はありません。
お昼時はむしろ締め切っておいた方が、早朝の冷気を保つことで小屋内を涼しくすることが出来ますし。

今回自作したものの網戸の閉め方には、若干の工夫が必要です。
まず腕を突っ込んで小屋内側から下側の面ファスナーを優先して取り付けていきます。

 

下側を取り付けられたら、別の辺を取り付けて、完了です。
開けるときは適当にズバーッと剥がしていけば大丈夫です。
ビス留め、ホッチキス留めとしていますから、一気に剥がしても面ファスナーそのものが剥がれてしまうことはありませんでした。

 

ドア本体もちゃんと閉められます。
閉める場合は網戸の下側だけはちゃんと剥がして小屋内に入れる必要がありますが、その他の辺は剥がさなくても大丈夫。

使わない時はこうやって丸めて収納出来ますから、場所を取ることも少ないでしょう。
冬のように網戸そのものを使うことが一切ない時は、全ての辺を外して丸めて小さくして、何かの収納箱に入れてしまえば邪魔になることもありません。

 


反省

今回はホームセンターなどでもよく売られている張り替え用の網戸ネットをメインに使ってみましたが、記事を書いている最中改めて調べなおしたら、カーテン・マグネット開閉式のものが市販されていたようですね…

このような商品も面ファスナーで枠の外周に取り付けるタイプですが、カーテン式ですので開閉するときは大きな負荷はかからないでしょう。
負荷がかからないなら面ファスナーと枠の接着力もそんなに強力なものでなくても良かったでしょう。
いちいち外周の網を剥がしていかなければならない今回自作したものより、こういうもののほうが便利だったのかもしれません…
碌に調べずに勢いでやっちまう人間なんです、わたしゃあ!

 

玄関網戸付け直し

というわけで4月19日、ホームセンターで売られていたカーテン式マグネット網戸を購入してきました。
価格は1000円ほど。

こちらも面ファスナーでの固定でしたし偶然にも自作網戸とオスメスが一致してましたから、上と左右の木枠側面ファスナーには一切手を付けず、自作網戸を外して取り付けなおすだけで作業は終了しました。
下側は床に垂れさせておいて虫の進入をシャットアウトしますから、外側木枠の面ファスナーだけは外しましたが。

 

ロフト窓に自作網戸

4月22日、ロフト窓は玄関ほど頻繁に開けたり閉めたりすることはありませんから、こちらに自作網戸を取り付けることにしました。
網戸を再利用するためにカットしなおし、テープとタッカーで面ファスナーを固定。

室内側の上・左右枠に面ファスナーをスリムビスで固定し、自作網戸を取り付けて完成です。

今回も掃き出し窓ですから、網戸上下長さは余分にしておいて、こちらも床に垂れさせて虫の進入を出来るだけシャットアウト。
畳の下側に敷いてしまうのも良いでしょうね。

 

まとめと感想

というわけで今回はお手軽・格安のDIYとして、面ファスナーで網戸を自作してみました。
網戸を自作する方法はいくつもありますが、この記事のような面ファスナーを使ったもののほうが設計や製作が簡単ですからおすすめです。
従来の剛性のある網戸のほうが長期的には耐久性があったり使いやすかったりするかもしれませんが、頻繁に網戸を開けたり閉めたりしないのであれば面ファスナーで良いんじゃないかな?

カーテンマグネット式網戸ですが、やはりマグネットだけで隙間なく出来るわけではありませんから、中央辺りから少しだけ虫が進入してしまいますね。
玄関行き来の簡便さを取るか、完全防備の隙間なしとするか。
後日談としては、結局東面の普通の窓にも今回のロフト窓のような網戸を取り付け、小屋の東面下部と西面上部の間で気流が発生するようにしました。
玄関は出入りの時の瞬間に虫が入ってこないようにするという機能を期待します。

 

しっかしまあ何ですね、やはり夜に窓を開けると涼しくて良いですね。
網戸があれば通風と防虫両方の効果が得られますから、クーラー無しの夏場の山小屋暮らしでも快適に寝られるようになったと思います。

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