コナラの玉切りと集材 18年1月29~31日 原木用へ

キノコ原木栽培,

薪用に玉切りしてみるが…

2018年1月29日、晴れ。
朝から病院行こうと思ったけどやっぱり道が凍結しているので昼から。
というわけで朝から玉切り開始。
まずはほだ木用のものより作業タイミングが適当でも良い、薪用の玉切りを行っていくことにしました。

33cmのガイドで長さ測って、直径50cm台のコナラをチェンソーで玉切り!
…ハスクバーナ135eでは一カ所切るだけでも大変です。

続けてやるとチェンソーが熱を持って、ソーチェンに木屑が付着してきます。
う~ん、やっぱり3万円のチェンソーでは大径木の連続玉切りは無理かもしれない…。

チェンソーを休ませるために切ったものを斜面から平地に運び上げようとしますが、トングでは全く引っかからないし、重すぎて担ぐことも無理

しょうがないので現場で薪割りして小さくして運び上げるか?と思って割ろうとしますが、端のほうをクサビとハンマーで割るだけでも一苦労です。
こ、ここまで大変だとは…しかも足場も悪いし!

更に不都合なことに、玉切りしたものから斜面下に転げ落ちていってしまうし!

とりあえずこの日の午前は作業システムを考えながら薪用に8回ほど玉切りしましたが、ちょっと再考が必要かなと思えてきました。

もっと良い斧があれば現場で割るのも楽になる?
玉切り直後よりもちょっと乾燥させて亀裂が出来てから割ったほうが楽?
2mくらいに玉切りしてチルホールで斜面上に上げてから薪用に玉切りしたほうが楽?
また、ハスクバーナ135eでは一カ所玉切りするたびに毎回チェーンソーを休ませて冷やさなければなりませんし、目立てした直後は切れ味良いですがすぐに悪くなって作業時間も増えていきます。
連続玉切りを素早くやりたいなら(セミ)プロ用のチェンソーが必要?

「育ち過ぎたコナラの太い部分は薪に、細い部分はほだ木にしよう」なんてことは誰でも考えることが出来るでしょうが、実際に行動し、効率良く作業を続けられるのはかなり難しいことなのではないでしょうか。
こうやって色々作業システム考えてたら、前々職を思い出してつら…た、たーのしー!

 

ほだ木用の玉切り開始

1月30日、朝から作業。
最近座椅子に座りすぎだからなのか腰を痛めてしまいました…。
作業前に腰を動かす体操することに。

先日の経験から、多分思ったより玉切りや集材作業はかなり時間かかると思われますので、薪用の玉切りは後回しにして、ほだ木用の玉切りと集材を始めることにします。
太くて邪魔な部分があれば、薪用として2mに切っておくことにします。
害菌が付いたり小口面から乾燥しすぎないように、玉切りしたら出来るだけ早く植菌したほうが良さそうですが、参考書には「植菌まで日が空くときはシートなどで覆っておくこと」と書いてあったので、気温が上向いて植菌可能(散水可能)になるまではそのようにして保管することとします。
今はまだ寒すぎて真昼でも山水が凍りっぱなしのときがあるし…

ホダ木の長さは何でもいいのですが、多くの栽培マニュアルでは90cm(3尺)が基本のようなので、自分も90cmとすることにします。
適当な端材を90cmにカットしてガイドとします。

薪の長さを33cmとするんだからほだ木をm単位とかにすれば、「やっぱり薪にしよう」と考えたらすぐに流用できるのですが、まあ今回は極力マニュアル通りにやるということで…

 

とりあえず近くのコナラを玉切りして、平坦な場所まで一本一本担いで運び上げます。
保管する場合は直接土が付かないように、枕木を敷いておきます。
枕木もコナラにしてしまうと、コナラを腐らせる菌が伝っていきそうな気もする。
確証は無い。

90cm長さ、斜面上に担いで運ぶ場合では最大でどれだけの太さのものを担げるか?ということで限界にチャレンジしてみましたが、自分の場合は直径24cm(8寸)が限界でした…
場所が良ければもうちょい太いものでも大丈夫かもしれませんが、ろくに整備されてない斜面の伐採跡地を歩くのではこれ以上はきついっす…無理したら後に響きます!

補足

作業を続けていると24cmでも重いと感じてきたので、結局21cm(7寸)程度までにすることに。

 

広葉樹は枝がよく張ってますし今回玉切りするのは倒木ですから、枝一本一本の張力が複雑で、ガイドバーもたまに挟まれました…
あまり一気に深く切れ込まずに上下左右から切れ込んで様子を見ながら切っていても挟まれるんですよね~
もう少し枝の先端から切っていけば張力が分かりやすくなるでしょうが、手が届かない時もあるし…

また、玉切りの時に左に曲がっていくことがありました。
チェンソーのガイドバーを上下逆にしても同じ方向なので、ソーチェンが原因?
反れていくとガイドバーが挟まれて切り進めなくなっていきますので、かなり影響を受けます。
ちゃんと原因突き止めないと…

とりあえず初日はこんなもんで。
100本くらい?
まだまだコナラは余りまくってますから、秋に伐採したものを全部回収したら、今季だけでほだ木1000本以上になるのかなあ?

玉切り作業はそこまででもないですが、集材作業は体力めっちゃ使います。
かなり地道な作業ですから「作業システムは本当にこれでいいのか…」と常に疑問を抱いてましたよ…
「ホムセンで買ったら一本800円!」と考えることで何とかモチベーションを保ちましたが!

この日は快晴でしたので動いてたら暑かったです。
肉体労働というのものは慣れてくるものですが、本当にこの作業も楽になってくるのだろうか…

一本一本担いで斜面を登りますから、集積地から現場までの動線上は綺麗にして歩きやすくしたりもしました。
基本的な作業システムの勉強もしていかないとなとも思います。

玉切りと集積もやっぱり時間かかるようなので、その作業時間と植菌時期も考慮した作業計画を立てないといけなさそうです。
きのこ栽培は本命の事業前の小遣い稼ぎと思っていましたが、一人でやるのならこれと薪と出稼ぎだけで一年終わりそう?

 


 

1月31日、玉切りの時に左に反れてしまう問題の原因について、まず疑ったのはソーチェンの左右カッターの擦り減り違い。
まず最初にソーチェンを一つ一つノギスで測って最も短いものを測定します。
その結果、左カッター(手前側に本体置いて右手で研げるもの)が短く、右カッターが0.5mmほど長いという傾向がありました。
左に反れていくのはこれが原因か?
というわけでノギスで測りながら誤差0.1mm未満まで丸ヤスリで削って調整しました。

で、作業を始めましたが、それでもやっぱり反れました…。
何でやー!

 

補足

多分、姿勢?

根こそぎ倒れて大きな穴を作ったコナラの生え際のところに別のコナラが倒れていますから、足場が悪くて大変です。
写真では分かりづらいけど、足先には3m程度の段差があるのですよ…

つるが絡まりまくっているので、枝払いも大変です。
鉈とチェンソーを何度も持ち替えて作業するので、切り開くだけでも時間かかります。
また、かなり斜面下なので、担ぎ上げるのも滑らないように足運びするのも大変!

でも2日目だからか、ちょっとだけ運ぶときのコツがわかってきました。
腕の力だけで持とうとするのではなく、出来るだけ腰に乗せるように抱きかかえるようにしたほうが良さそうです。
また、急いで歩くのではなく、ゆっくりと確実に足を滑らさないような、登山みたいな歩き方をすればそれほど疲れないかもです。

傷が付いたものは害菌が入り込みやすくなりますからほだ木としての質は落ちます。
でも私の場合は植菌の成功率を上げるよりも、生えているコナラを利用することに重きを置きたいので、多少の傷物でも集材しておきました。
ただし、写真のような明確にすでに別の菌が入り込んでいたり、スカスカなものは集材しませんでした。

この日も100本ほど集材?

思った以上に玉切り、集材の時間はかかりそうなので、直径15cm(5寸)未満のものを優先的に集材して、15~21cmくらいのものは細いものに植菌終わりかつ3月末までに集材出来るもののみ集材と植菌していくことにしようかな。
コナラの細い部分はほだ木か自家用薪にしか出来ませんが、太めのものはほだ木にも販売用薪にも出来ますから。
4月になっても集材出来なかったものは33cmに玉切りして薪に流用。

もしかしたら本伏せの5月までに進入路造成が終わらない可能性もありです。
終わらなかったら、本伏せ場所は伐採できてないコナラ林の中にするか…
人生において、大雑把な目標は大きくしても良いでしょうが、目先の目標は低い方が確実性あるかもね。

近頃は自分としては頑張っているつもりですが、ネットでプロの仕事を見てみると、一日で何百本も伐採して、重機で引っ張って何十トンもの原木を回収したりしてます。
自分の努力は無駄な気がして、ちょっと意気消沈。

 

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