『初心者用』チェーンソーの種類と選び方のポイント

2018年11月30日おすすめ記事, 機械

チェーンソーとは、刃の付いたチェーン(ソーチェーン)を動力で回転させて対象物を切削する道具です。
切削用動力工具には他にも、電動のこぎり(レシプロソー)や丸ノコがあるのですが、それらに比べるとチェーンソーは切削能力の高さと切断長さと柔軟な切断面を両立させたような道具だと言えるでしょう。

主な用途は、樹木の伐採・剪定・切断(玉切り)・木彫刻などといった木の切削です。
超硬チップを使ったレスキューチェンというものもあり、それを使うと金属なども少し切れますが、かなり高価なので一般的ではありません。

 

様々な人が様々な状況で使用しているチェーンソーですがそれゆえに多くの種類があります。
チェーンソーを持ったことが無い・使ったことが無い人にとっては一体どれを選べば良いか分かりづらいものです。

そこで今回の記事ではチェーンソーには一体どのような種類があり、どのような用途で使われているのかを書きながら、選び方のポイントを説明していきます。
本当はもう少しポイントがありますが、初心者用の記事ということで割愛出来るところは割愛。

 

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動力

チェーンソーは、まず動力の違いによって性能や用途が大きく変わってきます。
現代では以下の3種類があります。

  1. 有線電動式
  2. 充電式
  3. エンジン式

 

①有線電動式の特徴は、構造が単純であるため、最も安価で、軽く、燃料を必要とせず、壊れにくく、そこそこ強力で、音が小さいのがメリットです。
しかし、他の2種と違って電源(家庭用コンセントや発電機)が無いと動かせませんし、電線が伸びる範囲までしか作業が出来ません。また、エンジン式に比べるとパワーの小さいもの・切断長さが短いものが多いです。

自宅の庭に丸太を持ち込んで薪にする、建築用の木材を切断するなどといった、作業範囲が狭い場合におススメの種類です。

有線電動式チェーンソーは電動工具の一種であるため、電動工具メーカーが多く製造しています。
マキタ、リョービ、HiKOKI(日立工機)など。
価格は、10,000円~15,000円程度です。

 


②充電式メリットは、様々な場所で作業が出来る、音が小さい、燃料を必要としないことでしょう。
他の2種よりも非力で、有線式よりも重い、充電に時間がかかる、メーカーと電圧が合わないとバッテリーが使えないのがデメリットです。

充電式はどうしても非力になってしまいがちですから、丸太を切断するよりも、枝のような細いものを切断する用途に使ったほうが良いでしょう。
作業範囲が広く細いものを切断する時、つまり果樹の剪定や庭木の剪定に使うのがベストになります。

充電式は主にマキタ、ハスクバーナ、スチールが製造。
バッテリーと充電器をすでに持っているなら、初期投資は少なく済みますが、イチから揃えると結構なお値段となります。

価格はバッテリー・充電器別で、約30,000円。

 


③エンジン式は、最も力が強く、サイズや形状の種類が多い、様々な場所で作業が出来るのが特徴で、最も基本となる種類のチェーンソーです。
燃料を必要とし、始動の手間があり、音が大きく、細やかなメンテナンスが必要、壊れやすいのがデメリット。電動式よりも扱いが少し複雑です。

騒音が気になる住宅地以外の全ての場所、ほんのちょっとしか使わない以外の状況全てに適します。
電動式よりも強力ですが小型のものもあるため、枝の剪定などにも普通に使えます。
特に大きな木の伐採や玉切りなどでは、エンジン式でないと刃が立たないと思ってもらって良いでしょう。

 

製造メーカーは…色々ありすぎて書ききれませんw
価格は20,000~300,000円也。

 

サイズ

どの動力形式にするか決まれば、次はサイズ選びです。

世の中には「大は小を兼ねる」と言いますが、チェーンソーにおいてはその法則は成り立ちません!
どの動力式でも手に持って作業しますから、あまりに大きいと重くてすぐに疲れますし燃費も悪くなります。
また、小さすぎると作業にかなりの時間がかかるようになってきます。

伐採や玉切りでチェーンソーを使うことを想定して、適正なサイズを選ぶための基準は、対象物の直径+αです。
チェーンソーは強力なものほど大きなガイドバー(チェーンがグルグル回る箇所)を取り付けられ、切断長さを長くすることが出来ます。
対象物の両側から切れば半分の長さのガイドバーでも切れはするのですが、手間はかなり増えてしまいます。
例えば、直径30cmまでのものばかりを切るなら、ガイドバーの長さは35cm程度のものが良いです。

電動式でもエンジン式でも、カタログには「推奨ガイドバー」とか「有効切断長」という『長さ』を表示していますから、初心者の方はまずはこれを参考にしましょう。
エンジン式では「排気量」もサイズ選定に重要ですが、初心者の方は長さの方が分かりやすいでしょう。とりあえず、排気量は大きいほど強いと思っていればOKです。

 


ハンドル形式

チェーンソーには「リアハンドル」と「トップハンドル」の2種類のハンドルがあります。

リアハンドル型の特徴は、安定して持つことが出来、安全性が高いことです。
チェーンソーの基本はリアハンドル型となっており、小さなものから大きなものまで機種数も多いです。
特に、サイズの大きなものは全てリアハンドル型です。

なお、トップハンドル型と違って両手を使わないと使用できない構造になっており、少し重いのがデメリットでもあります。

 

トップハンドル型の特徴は、片手でアクセルトリガーを握れ、軽量であることが利点です。
枝の剪定や狭くて動きづらい樹上での作業に多く使われるハンドル形式です。

トップハンドル型は小型・軽量化に重点を置いて開発されたものですから、強力なものはありません。
また、片手で動作させられるからと言って、両手を使わずに作業するのは危険ですから避けましょう。

 

クラス

記事ここまでの選び方を学んでから実際に販売店などでチェーンソー(特にエンジン式)を見てみると、一つの疑問が浮かんでくると思います。

「性能はほとんど同じに見えるのに、どうして機種によってここまで価格が違うんだ?」と。

 

チェーンソーの選び方のラストとして「クラス」について少し説明します。

他ではあまり明記されてはいませんが、チェーンソーには以下の3つのクラスが存在すると私は思っています。

  1. ホビーユース(日常生活用)
  2. オールラウンド(土木・造園用)
  3. 林業用

性能の良い順に並べると、林業用>オールラウンド>ホビーユースとなります。
価格の高さも同じ順です。

性能が良いほど(クラスが高いほど)、軽くて強力となり、壊れにくく、整備がしやすくなります。
本体価格はホビーユースが最も安価ですが、壊れやすい材質の部品を多く使用しており、また修理となると別のクラスと大して変わらないくらい費用がかかったりします。

ですから、仕事で使う、使用頻度が高いなら「オールラウンド」か「林業用」を選びましょう。
年間数日しか使わないなら「ホビーユースのものを購入する」か、「レンタルする」か。

 

まとめ

この記事では初心者の方のためのチェーンソーの選び方のポイントを書いてみました。
まとめると、最低限以下の4項目をチェックしましょう、ということですね。

  • 動力形式
  • サイズ
  • ハンドル
  • クラス

特に、かつての私のような初心者の方は安価なホビーユースのものを選びがちですが、使用者の状況や使用頻度について熟考してから選んだ方が良いでしょう。
山仕事を生業としたいなら、オールラウンドクラス以上のものが必要です。

 

チェーンソーは整備無しで使える道具ではなく、イメージと違ってかなり繊細なものです。
日常の整備についての記事もゆくゆくは書いていこうかと思いますが、とりあえずこの記事で少しでも選び方のポイントが分かっていただけると、幸いです。

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