波板の屋根は増築できる!安全に傘釘を抜いていく

薪ストーブ式乾燥室

安価な屋根材でありどこにでも売っている波板ですが、大抵の場合は「傘釘」という、雨漏りしにくい専用の釘で固定します。

波板の屋根を下側へ増築したい場合、雨水がちゃんと流れるように、上側の波板の下に、下側の波板を差し込まなければなりません。
上側の波板と下側の波板の重ね幅は、勾配にもよりますが200mmは欲しいところです。

しかし波板の下地である『横桟』から波板が200mm以上はみ出していない場合は、重ね幅が足りなくなって雨漏りの危険が増します。
ですのでせめて、重ねる部分の傘釘くらいは抜いていきたいものです。

しかし木材と違って割れやすいのが、プラスチック製の波板。
ガルバリウムやトタンなどの金属製は割れにくいので無理矢理やっても大丈夫ですが、ポリカや塩ビは割れやすい!
割ってしまうと穴が開き、そこから雨漏りしてしまいます。
少しならテープやコーキングで塞げばいいですが、大きいものだと1枚全てを変えなければなりません。

 

というわけで今回の記事は、波板の傘釘を雨漏りしないように綺麗に抜いて、屋根を伸ばして増築する!ことが目的でございます。

 

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傘釘の構造

今回使用している傘釘は、以下のようなポリカ用のものです。
金槌で打った時にポリカが割れにくいようにするためのものか?スポンジとプラスチックの「傘」が付いています。

 

釘には色々な種類がありますが、上のものは『スクリュー釘』です。

スクリュー釘は真っすぐのものより引き抜き強度が強く、上に引っ張るだけでは滅多に抜けません。
普通の真っすぐの釘なら、バールを使ってテコの原理で抜くことも可能ですが、スクリュー釘はまず無理でしょう。

 

ではどうやって抜くかというと…

 

摘まんで回す

バールで引き抜けないなら、ペンチなどで摘まんで回しながら抜きます。

ネジもビスもスクリュー釘も全て、時計回りで入っていき、反時計回りで抜くことが出来ます。

波板に傷が付かぬよう、傘釘の頭をペンチで思いっきり掴んで、どんどん回していくと…!

 

無事に取れました。

バールで抜く場合は釘頭を引っ掛ける時に波板へ傷を付かせてしまうこともありますが、「摘まんで抜く」方法なら傷もつきにくいようです。
穴が広がることもほとんど無いので、傘釘を打ち込み直したら留めなおすことも出来そうですね。

 

しかし中には苦戦する奴もあって、下地の木に節があったりして全く動かない釘もありました。

そういう時は、「釘を摘まんで横に曲げ、回る力を増やす」とか、「摘まんでグリグリと上下左右に動かして緩ませてから、回しぬく」のようなコツで上手く抜くことが出来ました。

まあ、それでも抜けないものは、「出来るだけ下地に近い場所で釘を折り取る」なんて荒業もありますがね…
一応そんな方法でも、釘を打ちなおすことは出来ました。

ビスなどなら抜いたものは再利用出来ますが、普通の釘やスクリュー釘は抜くときに曲がってしまいますから、再利用は不可能なようです。

また、ポリカ傘釘のプラスチック部分は紫外線で硬化していたようで、ペンチで摘まむとすぐに割れてしまうことが多かったです。
プラスチック製傘釘は、寿命短いのかも。

 

波板を重ねる部分の傘釘が抜ければ、その下に新しい波板を差し込むことで、波板屋根の増築が出来ます!

 

今回は傘釘を抜くときに普通のペンチを使いましたが、頭が潰れたネジを回したりも出来る「ネジザウルス」を使うと、もっと楽に作業が出来たかもしれません。

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また、増築する可能性がある波板屋根を作る場合、以下のような波板用ビスを使った方が外すのが楽で増築も簡単だと思います。
しかし全ての場所に使うとコストが多くなりますから、中央部は普通の傘釘を、端だけ波板ビスを使うと良いかもです。

 


波板屋根増築

こっからは「薪ストーブ式乾燥室」づくりの進捗報告。

前回の記事は以下↓

 

ポリカ波板屋根づくりは今まで何度もやっているし特に新たな感想は無いので、もしよろしければ過去記事もご参照あれ。
やり方が分かっている建築方法はただの消化試合みたいなものですが、心配なくやっていけるから楽しいです。

 

握力を使う傘釘抜きを終えて、横桟を設置していきます。
使った材は、トドマツの24×48。
m単価が安くて…

端部は多め、中央部は少なめにして、ドリルで下穴開けてから、傘釘打ち込んでいきます。
金槌でトントンと打っていくのは、案外楽しいもんですよ!

 

特に何も考えずにやっていたら、屋根が若干歪んでいたのか、垂木が波板からはみ出た…

一応防腐剤塗って置きましたが、いつかは腐るでしょう。
ちゃんと波板仮置きしてから端部の垂木や横桟固定していった方が良かったな…

あと、ポリカ傘釘が足りなくなってガルバ傘釘をちょっとだけ使ってみたり。

 

これにて波板屋根の増築完了!

相変わらず傾斜がヤバめで雨漏りするのかとヒヤヒヤしましたが、バケツの水を流してみたり、雨の日に観察してみたりしても、雨漏りを見ることはありませんでした。

出来れば重ねたところにコーキングもしておいたほうが良かったですね。

 

雨樋を付ける

これもいつも通りの作業。
6畳小屋とか下屋とかでも同じように作業してたので、詳しい感想が知りたい方がおられれば過去記事をご参照いただきたく。

 

ちょっとだけ工夫した点は、雨樋取り付け金具を端と端だけ固定し、雨樋本体を取り付けてから、中間の金具を垂木に固定していったこと。
こうしたほうが雨樋を金具に取り付けやすかったです。

これにて屋根と雨じまいが完成!

外壁・内壁・床の仕上げがまだまだ残っていますが、ひとまずは急ぐ必要も無くなりました。

ツーバイフォー工法でも軸組工法でも、屋根が出来上がるとひと段落です。

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