『ツーバイフォー工法DIY』傾斜がヤバめな軒桁と母屋と垂木の取り付け

薪ストーブ式乾燥室

無事に壁が立ったので、今回は屋根の下地となる母屋・軒桁、垂木です。

前回はこちら↓

 

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軒桁

軒桁とは、建物の外側上部にある、垂木が乗る下地です。
今回は西面壁パネルの上枠を兼用させました。
使用した材は、スギ90×90×3000mのもの。

普通のツーバイフォー工法ならこんな場所にこんな材を使わないのですが、けらばを張り出したいなら、軸組工法のような作り方も取り合わせたほうが良いかも?

ちょいと工夫して、北・南面壁パネルの上枠(幅89mm厚さ38mm)が、45mmほど被るようにして、欠き込みを入れました。
ノミとフォスナービットでちゃちゃっと作りました。
鋸だけで作れないものは、面倒だ!

 

既に立っている壁に、頑張って軒桁を乗せます。

90角3m材ならまあ一人でも工夫せずに載せられますが、これ以上の大きさのものとなると苦労すると思います…。

軒桁を乗せるまでは壁パネル同士を結合させてなかったので、若干動いて空間に余裕があります。
壁をゆらゆらさせて、軒桁を押し込み、設置完了!

上手く入ったことを確認したら、ビスで留めていきます。

これで軒桁一本終わり。
次はもう1本の垂木の下地、母屋。

反省点

軒桁上端に合板が被るようにしたほうが良かった…
屋根の傾き的に。

 


反りまくっている母屋

垂木の下地となる『母屋』の作業に移ります。

垂木が乗る材は他にも「棟木」とかありますが、設置する場所が棟っぽくないので、今回は『母屋』と呼称します。

設置する場所は、調理場デッキの垂木の、終端部。
普通は壁の上枠に接しさせますが、今回は半増築的な感じで部屋を作ってますから、変な場所に垂木の下地を付けることに。

 

軒桁と同じく3m材90角を用いますが、昔購入したやつだからか、物凄い反ってる!

角材を使う時、最初に始端と終端の中央を使い、墨壺を使って中央線をひきます。
そして中央線の長さ中央部の、材の端から中央線までの距離を測って、どの方向に沿っているかを見極めるんですね。

で、やってみたら、かなり反ってる!

こういう反りの大きい角材では、「端から〇〇mm」という風に欠き込むと設置したときの誤差が大きくなります。
そこで、「中央線から××mm」として、基準を変えるんですね。

例えば「材に90角を用い、垂木を置く場所を水平にする」とするなら、「中央線から45mm離れた場所に、垂木の厚さ分、中央線と並行になるように墨線を引き、その上側を欠く」という作業になります。

で、材を加工し終わったのが上の写真。

端ほど穴が浅く、中央部ほど穴が深くなるようになっています。

試しに設置してみたら、ちゃんとデッキの垂木下端が全て母屋の垂木欠きと一致するようになりました。

軸組工法の場合、加工が大変ですが、横に使う材は反っている角材でも丸太でも使えるのが面白いですね。

母屋の場所が決まったら、壁の上枠にアングル金具を用いて固定。

 

垂木

母屋・軒桁の上に乗る垂木は、SPF2×4(38×89mm)の6f(1820mm)材を使用。
でも、母屋から垂木の間が案外狭くなったし、屋根材の波板6尺(1820mm)のことを考えたら、45×60×3000mm材を半分の長さにカットして使ったほうが節約になったかなw
あと、母屋の位置をもうちょい高く出来た。

本当は母屋材中央部で垂木を継ぐようにしたかったのですが、既存の垂木の下に入りにくかったので、垂木端と母屋端を一致するようにしました。

 

ちゃんと考慮しきれてなかったのが、屋根の傾斜です!

「軒桁を38mm分欠いて下げたから大丈夫だろう」と思っていたら、垂木がほぼ水平に近くなった!

傾斜があるほど雨漏りしにくくなりますが、これではかなり厳しいです!
雨漏りに強い波板と言えども。

苦肉の策として、軒桁に接する場所を10mmだけ欠きました。
これで何とか水平器でも傾斜を確認できるようになりました。

「薪ストーブ式乾燥室は居住スペースじゃないから、適当にやる」としましたが、適当すぎる設計だと結局色々修正することになって手間が増えますから、やっぱり建築はちゃんと考えてからやったほうが良いですねw

屋根の波板は既存の波板の下に差し込みますから、重ね幅分短くなります。
今回は200mmほど重ねるので、6尺材なら約1600mm、垂木も同じくらいの長さに加工。

軒桁のほうは風が当たりやすいので、垂木を繋ぐときは金具を使用。

今まではずっとシンプソン金具のハリケーンタイを使ってましたが、偶然立ち寄ったホームセンターに国産の金物があったのでこちらを使用。
「ひねり金物」だと取り付けられる位置が少ないんだよな…

母屋のほうは欠き込んでいるので、金具を使わずビスの斜め打ちで節約。
こちらは風も当たりにくいので、こんなもんで良いでしょう。

反省点

屋根材の波板の有効幅的に、端の垂木をもっと内側にしたほうが、雨がかかりにくくて耐久性上がった…

これで屋根の下地の下地、垂木も完了!

 

屋根の傾斜的に色々反省点ありますが、まあ試しに波板を乗せて水を流してみたら、継ぎ目から雨漏りしてなかったので、まあいっか!

 

次回は波板編とか。

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