コンクリートブロックの独立基礎をDIY『捨てコンとモルタルで接着』

薪ストーブ式乾燥室

安いコンクリートブロックを使って、独立基礎を自作してみました!

前回はコンクリートブロックについて、遣り方や砕石の投入のことについて書きました。

今回は、遂にコンクリートブロックの接着へと移ります。

 

 

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まずは捨てコン

まずは粒のサイズが大きいものばかり使った、自作砕石たちの表面をなだらかにしていきます。そのために、まずはコンクリートを練って、捨てコンとして使います。

コンクリートは、セメント、砂、砂利を混ぜて固めたものですが、今回の配合比は1:3:4でやっていきます。
捨てコンなら少しセメントの割合減らして単価を安くしても良いですが、セメントの在庫が結構あったのでこんなもんで。

なお、砕石の粒のサイズが小さければ締め固めるとなだらかに出来ますから、捨てコン無しにしてモルタル(セメントと砂)使うだけでも十分です。

 

なるべく砕石表面が見えなくなるくらい、水平になるように入れていきます。
入れ終わったら足などで踏んで締固めます。

ちゃんとした捨てコンなら約10cmの厚みが必要になりますが、今回は適当にやる、ということで厚みも適当。

 


捨てコンの上に直接設置してみると?

試しに、捨てコンの上に直接コンクリートブロックを置いてみます。

型枠工法で沓石を自作する場合は直接捨てコンの上に型枠置いても問題は無かったですが、予め作られた沓石・ブロックではどうなるか?

 

結果を言うと、モルタルより表面が凸凹してるので、上端が水平になるように微調整するのが難しい。
また、微調整を何とか出来ても、ブロック下端と捨てコンの間に隙間が出来てしまうことがあり、ちゃんと接着ができず、荷重を加えると簡単にずれてしまいそうです。

ですから、型枠でブロックを自作するなら捨てコンの上に直接で大丈夫です。
しかし、予め作られた沓石やブロックを設置する場合は、「砕石⇒捨てコン⇒モルタル⇒ブロック」の順番にするのがベストでしょうね!

 

やっぱりモルタルが必要

というわけでモルタル練っていきます。

セメントと砂を1:3で混ぜて、水入れて作ります。
砂利を入れたコンクリートよりも粒径が小さいですから、隙間に入り込んでちゃんと接着も出来そうです。

捨てコンの上に、ブロックが接地する箇所にモルタルを入れます。

この時も水平にしやすいように、若干低い場所があるならそこにモルタルを集中すると、後々作業がしやすいです。

後はコンクリートブロックを置いて、微調整していきます。

この時気を付けるべきことは、沓石・床束中心をブロックのどこにすべきか。

ブロックの穴は後でも塞げますが、この穴を利用して羽子板ボルトなどを取り付けて、床束と接合しやすくすることが出来ます。
穴の真上に中心が来るようにしても良いですが、少しずらして羽子板を穴に入れやすくしても良いと思います!

水糸からぶら下げた下げ振りと、ブロックの上に置いた水平器で、微調整します。
位置が決まればしばらく置いて、側面にモルタルを追加。
これで後は固まるのを待つだけ。

なお、急激な乾燥は強度の低下を招きますから、直射日光が当たる場合は日陰にして養生すること!

 

1個ずつ作業して、コンクリートブロックを使った独立基礎、完成!

モルタルがある程度固まったら、ブロック周辺に土をある程度覆いかぶせます。

 

今回、初めてコンクリートブロックで独立基礎作りましたが、「普通に使えそうだな」と思いますよ。
設置も沓石と比べて難しいわけでは無いし、穴が開いてるので後でボルトを付けることだって出来ます。
「沓石代を安価にしたいが、型枠で自作するほどのんびりやりたくない」って方には、コンクリートブロックを使ってみるのを推奨してみます。
ただ形状的に、台形じゃないので土に埋めても転びやすく、横からの力に少し弱い、気がします。

 

床束と沓石を繋げる羽子板ボルトを付けるため、コンクリート作業はもうちょっとあります。
その辺は次回の床束・土台編で。

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