鯨カギを使ってみたり歩留まりが悪かったり―19年1月薪作り日誌

小屋近く・薪棚斜面下
2019年1月13日、バイトしてたり作業道予定地の整備してたりで、3週間ぶりの薪づくり。
斜面際に薪棚を作ろうとしますが、その斜面下にはまだコナラが転がっておりすぐに薪を積むと集材路にバッティングする。
というわけで、まずは玉切り&集材を優先します。
最初の獲物は、直径55cmのコナラ。
ガイドバーの長さ50cmの550XPと言えど、流石にこの大きさの相手では両側から切らないと玉切り出来ません。
しかし135eよりもはるかに切りやすい。
斜面下に転がり落ちないよう、皮一枚残したりして慎重に作業。
この日の午前中は伐採してたので体力浪費中。
薪作りがっつりやるほど体力残ってないので、ゆっくりとタイヤ薪割り台の研究してました。
1月14日、朝から作業。
慎重に玉切り&解体していきますが、直径55cmコナラも大分小さくなってきました。
大物&不安定な倒木だと、玉切り時に自分の方に向かってきたりしそうで怖い…
まあこのくらい小さくなれば一安心。
キノコ原木栽培に少し役立った鯨カギですが、薪集めではどうか?
↑写真のように、隅に入って引っ張り出しにくい玉にはかなり効果的。
ただ、地面に置いた玉を担ぐ瞬間に毎回使えるかっていうと、ちょっと微妙。
玉にも重心があってカギで持ち上げるとクルリと回って、落としてしまうこともあり。
少々コツが必要ですね。
高低差・距離は少ないですが、ひたすら集材するとやはり疲れます。
でもチェンソーは順調。
燃料タンク2回空になりましたが、薪割り作業省略したらこのくらい使うものかな。
1月15日、午後に2時間半のみ作業。
雨が降ってきたのでこんだけ。
でも、薪棚下部のものは全て集材完了!
写真にはまだ少し残っていますが、これらは分枝や長さ足らずのものたち。
こういうのはどうせ自家用になるので、放置して、乾燥させてから集めようかな。
玉も大分溜まりました。
チェンソーが調子良く、切り曲がりもほとんど無いのでどんどん進みます。
3万円のチェンソーだと難しかっただろうな…。
小屋近く・斜面中段
1月16日、薪割りしても良いけど、とりあえず玉切りを進めてみる。
今日からは日当たりの良い、南向き斜面中段。
日当たりが良い場所なので、茨とつるが多くて非常に、うざい!
鉈でちまちま刈って掃除します。
でも斜面下から担ぎ上げる必要が無いので、そこそこ進みました。
中径木以下の玉切りでは、わざわざマーキングしてからやるよりも、チェンソーの長さ自体で測定してさっさと作業したいですね。
youtubeで海外の動画見ていたら色々方法あるようですが…
2タンク作業終了後、ガイドバーに大きめのバリ。
もしかして、スプロケットの摩耗度合が限界なのかな?
このままだと他の部分の寿命も減らすことになるので、午後にチェンソー屋に行って預け、スプロケットの交換を頼むことに。
しばらくチェンソーが使えなさそうなので、帰宅後は薪割りに専念。
ひとまず斜面際に単管打ち込んで、薪棚土台を作る。
最下部は2年前に割った商品価値の無さそうなコナラ。
それ以降は薪割り。
冬至が過ぎてだんだん日が長くなっているのか、17時になっても少し明るかったので17時半まで作業。
1月18日、午前中に刈払機でコナラ周辺を草刈り後、ひたすら薪割り。
タイヤ薪割り台はなかなか使えますが、独特のコツが必要。
またいつかまとめるかも。
2日かけて集めた玉は、1日で薪割りほぼ完了。
玉切り&集材は、薪割り&薪積みの2倍の手間?
でもやっぱりずっとIsocoreふるい続けると、疲れます…
1月19日、午前の3時間ほどで、玉切りしておいた分の薪割り終了。
今はチェンソー修理中なので、薪作りを進められません。
この間にクリタケ本伏せ、薪ストーブ式乾燥室の基礎、低木伐採などしてました。
しかし、結構規格外の玉が出来上がるのが気になります。
総重量の1~2割くらいか?
伐採時の根元、分枝部分、つるでねじ曲がって割れないものなど。
こういうのが出てくるのはまあしょうがないか。
縦切りして乾燥させて短いコロ薪にして売っても良いけど、作業量の割に材積稼げないし単価も低くなりそうなので、儲けが出ません。
自家用にするか、片付けるために捨て値で販売するか。
逆に言えば、他の薪屋もこういうのがあるだろうから、薪を安く手に入れたい人はこういう端材を引き取りに行くと良いかも。
1月27日、なんだかんだで久々の作業。
しかし雪のため、午後からのみ作業。
いつも通り玉切りして割っていきますが、どいつもこいつもつるで締め付けられて繊維が曲がったものばかり。
「薪割りって、こんなに大変だったっけ…?」と、ひどく疲れる。
斜面中段のものを玉切りしていきますが、雪があるとマーキングしてもすぐに分からなくなるし、足下が濡れまくってすごく面倒。
また、雪で見えにくくて石を切ってしまった…
雪の日は山仕事もやりにくいね。
体力を浪費した割には、あまり進まず。
1月28日、この日も午後から。
まだ少し雪が残ってます。
日中でも寒く、作業開始までがだるくてしょうがない。
冬眠したい。
した。(15時から作業)
この日で、日陰の谷で放置していた倒木を片づけました。
ジメジメしてキノコが生えてますが、割って積んでいたら良い薪になってくれるんだろうか。
片付けたと言っても、捻じれた玉が多くて割れないものばかりで、放置しているものも多数。
つるが絡みまくる谷沿いのコナラは、ちゃんと管理しないと薪にも期待できない。
最近あまり作業が進みませんが、このシーズンの薪作りの終わりは見えてきた!
小屋東側・斜面上段
1月29日、晴れ。
朝から作業。
この日からは少し作業場所が変わります。
進入路沿いの日当たり良い場所で、薪棚から遠い場所。
真っすぐ育ったコナラが多いのが特徴。
薪棚から遠いので、運搬車を稼働させます。
転がり落とすと谷底まで落ちてしまいますからね…。
ゆっくりと、下げていきます。
天気が良いのでこの日は午後からも作業。
このエリアには全部でコナラ4本ありましたが、残り1本半!
燃料は2タンク分消費。
しかし、チェーンオイルを少し変えて粘度が変わったのか、燃料満タンオイル満タンで使い続けると、オイルの方が先になくなってガイドバーが少し焦げました。
オイル吐き出し量を「普通」にしても良いですが、チェーンが固くなって使えなくなることを防ぐため、オイル吐出し量は「多め」、燃料補給を8分目までにすることで対策。
薪棚は斜面際から、小屋奥側の尾根へ。
これからはず~っと尾根上に薪を並べて、薪の垣根を作っていく!
つるはそれほど絡まってなかったのに、すが入った玉が多くありました。
Isocoreだと何とか割れますが、形がかなりいびつ。
ソーチェンはもう寿命かな。
550XPだと135eと違って一度もソーチェンが外れなかったのでドライブリンクが傷つかず、カッターを寿命まで使い切ることが出来ました。
新しいソーチェンを取り出して目立てしますが、丸ヤスリの表面が滑らかになっている気がする…
丸ヤスリもそろそろ交換するべきか?
丸ヤスリ交換時期は、ソーチェン何本分だろう?
1月30日、今日も晴れ。
朝から作業。
風がないのですぐに暑くなります。
この大寒の時期に、シャツ1枚と作業上着だけで作業って!
この日でこのエリアも終了。
思いましたが、等高線方向に木を倒すと、玉切り時に斜面下へ転がりやすいです。
元々斜面中段に倒れてたのに、結局斜面下から玉を担ぎ上げることになりました。
真横より、斜め下に倒すほうが良いときもあるかも。
午前中、斧をふるっていると、腕の筋肉が千切れていそうな痛みを感じてきました。
ちょっと疲れ気味か。
というわけで2時間半で午前作業は終わり。
その後、午後からちまちまと別の作業して、夕方に割り切って、全部終わり!
後は小屋の斜面下にある、直径50cm級のコナラ3本+αのみ。
このシーズンの薪作りも、そろそろ終わりです。
ディスカッション
コメント一覧
素人です。チェーンは、残り1/3くらいまでは安心して使えますね。ぶちきれて、その後稼働中にぶちきれ、飛ばしてぞっとしたことがありました。
ダイヤモンドやすりは、こぼれてしまってつるつるということより、目詰まりして樹脂詰まりのこともあります。もう捨てるつもりのやつを、さっと一部分のみライターで10秒ほどあぶって、ワイヤーブラシ【細目】で、さっとこすって輝きがでたらまだつかえるかもです。いつもブログ見せてもらっていますので、多分寿命まで使い切っていると思いますし。過去の焼き付けの時は、落ち込んでる方への追い打ちになったらいけないので、コメントしませんでした。金属機械は、常に冷却を考えないと 機械寿命が二乗的に早く来そうです。バーの天地返しもちゃんとやらねば 上下は、ひっくり返して使ってますよね。ソーチェーンを4本も5本も常備して、取り換え=自然な休憩を林業従事者はやってる。知り合いは絶対してる。エンジン本体の寿命を延ばすことが賃金の少ない世界にとって生命です。あと、懇意な農機具店をつくって、チェーンは、箱入りの規定サイズのでなくって、100メートルのをサイズにカットしてもらってワッカに作ってくれる100円でもコストを考えてくれる店を作ることですね。新鮮な生木をむカットして、さらに、地面に残ったカブからの再生樹木を次の薪用に待てるまで、焦らず生産調整を本気で考えておかないと、崩落をおこしたら、数千万からの他の土地への弁済が発生しかねません。リアルな地元業者の見つけ方は、ダイヤモンドやすりを持っていって、ドレ位の加減までの使用可を懇切に教えてくれるとこを、自分で近場で見つれることと思います。今までの努力を着実に実として結ばせてくださいね。あと、近くの別荘持ちの裕福な人に、定期的に薪を配達することはビジネスとして成立すると思います。がんばれ!!!
ありがとうございます。
やすりはいつも軍手で拭く程度でしたが、ブラシがけもちょっとやってみます。
色々な記述ありがとうございます。
ただ、生産調整と崩落のくだりがちょっと分からなかったです。
伐採後は斜面崩壊を起こしやすいということでしょうか?
別荘所有者に売るには、曲がったキュウリよりまっすぐなキュウリが好まれるのと同じように
見た目が大切だと思う。
また、見た目が高級だと売れると思う。高級感の出し方には工夫が必要でしょうけど。
あと利便性ですかね。プライシングも結構事前のリサーチは必要かも。
そして、それをどのように告知するか?最大のネック。
近くの別荘所有者に薪を売る場合、ホームセンターで売ってる薪を買うよりも自分の薪を買う方が利点のあることと言えば、
・単価を低くできる
・宅配可能
ってことくらいなんですよね。
あまりに見た目に拘ると歩留まりが更に悪くなって単価は上がるし、お客はそれでも良いんだろうか?
宅配の顧客を見つけるのは確かに大変そうです。零細事業者が、地元のお客のみを対象とした場合、リアルもしくはネットの掲示板使うか、紹介もらうかくらいしか思いつきません!