北面下屋づくり 構想~石投入

2017年5月8日下屋

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下屋と用途

下屋とは、母屋から張り出して作られた屋根や小さな空間を指します。
ルーフパートナーさんのところが綺麗にまとまっていますので、そっち見た方がわかりやすいかも。

今建っている6畳小屋には玄関が無く、雨が降ると靴を床下に入れるか小屋内に入れないといけませんので面倒だし、玄関ドアを開けっぱなしにしていると小屋内に雨が振り込んだりと、何かと不便です
しかし下屋があるとそのような心配は一気に解消されるし、色んな道具を保管することも大変楽になります。
同じ外気に晒されると言っても、雨ざらしになるかそうでないかで大きく劣化スピードが変わる、かと思います。

というわけで玄関のある北面に下屋を作ることにしました。
「作ることにしました」と言ってもこれは元々計画の中にあったものなので規定事項です。
なお北面は公道から西の山林に繋がる作業道も兼ねていますので、小さな車両が通れるくらいの幅が必要。というか将来の駐車場も兼ねてます。
なので境界ギリギリ?と思われる幅2.5mとすることにします。
これならちゃんと片付けておけば軽トラも通れるかと。
万が一敷地からちょっとはみ出ていて、さらに万が一抗議があったら、解体するつもり。
また、長さ(奥行き?)は小屋の最外周と同じ3860mmにしてみます。ここらへんは深く考えず。

 

基本設計

地元資本ホムセンで安く売られている90mm角材を主に用いる軸組工法、玄関からの採光性を維持するため屋根はクリアポリカ波板を採用です。
小屋逆側の柱は、普通の軸組家と同様スパン約1.8m(1間)として、3本必要。
筋交いがあったほうが強力になるのですが、柱と柱の間も通れるようにして薪を取りやすくしたいので、方杖を採用です。
基礎は独立基礎で、小屋と違って失敗しても修理しやすいので自作予定。

小屋側にも柱を立てようかと最初は思っていたのですが、お世話になりすぎている「DIY 日曜大工で家をつくる」を参照させてもらうと、母屋の間柱の位置に桟木を留めて垂木接合部とする方法を採られていたので、自分もその方法を採ることにしました。
桟木の大きさどうしようかと考えましたが、どうせシンプソン金具のハリケーンタイを取り付けるつもりなのでそれなりの幅があったほうが良い、というわけで小屋建築時に余った2×4を小屋の縦枠があるところ(ピッチ455mm)でビス留めとします。
この方法を使えば柱の数は最小限、かなりすっきりしたものになりそう!
ちなみに「ビス留めだけで屋根にかかった雪の重みとかに耐えられるの?」という疑問も湧いたのですが、よくよく考えれば在来軸組工法でも根太の高さを調整するための根太掛けも間柱の位置(ピッチ455mm)で釘・ビス留めされていたりするので、おそらく大丈夫なんじゃないかと今のところは感じています。

 

施工開始


施工前の様子

2017年3月20日、出稼ぎ行っている間に台風が来たら壊れるかもしれないから下屋は来シーズン、と思っていましたが少々時間あるので、基礎工事まではやってしまおうと思って作業開始です。
この日の午前中は地域の清掃に参加していました。
町内会には入ってないけど自分も道を使うから、「公道の掃除くらいは参加させてください」と言って作業していました。
まあそこんところはまた別の記事にまとめるかも。

まずは候補地を掃除です。
材の加工場でもあったので木くずが大量。
全体を平らに整地しようかとも考えましたが、面倒なのでまだしません。
暇なときでも出来ますからね。

掃除完了です。
これが施工前風景。
下屋があれば雨でもロケスト使えそうなので、早く作りたい!

遣り方

正確な平面座標を決める必要があるのは柱の下の沓石3か所のみなのですが、一応パパッと遣り方やっておくことにしました。
小屋建築時に一回やったので、今回はマニュアル一切見ずにささっと作業することが出来ましたよ。

まずは適当にメジャーを使って、小屋からの距離を測って地面に印を付けます。
そんでその周辺30cmくらいのところに杭を打ち。

水盛りセット(バケツとホース)を用意して、適当な水面で杭に印を付けていきます。
小屋側には外壁野地板にビスを打って基準点としました。
柱の位置は適当に、小屋の105mm角床束の外周端(東西面)と下屋の柱端を一致させるような感じしました。
というわけで小屋側基準点は、小屋床束端から45mm(柱の太さ90mm/2)の場所にしました。

杭に印付けたら、その点を繋ぐように水貫板を取り付けて、基準水平づくり完了です。
小屋建築時よりもかなり適当です。杭とか板とかグラグラだし。
でも何も見ずとも失敗せずに作業していけたので、自分の成長を実感しました。
今日の僕は昨日の僕よりカッコいい、そうありたい。

夕方になったので今日は水糸張りまではしませんでした。
また後日に水糸張って、穴掘って石入れていきます。

次の日は1日中雨の予報なので引きこもって記事更新など。
居心地良いのと花粉症でニートらしく、ロフトでゴロゴロ。


3月22日、晴れ。

水糸張ることにします。
小屋側の基準点(スリムビス)からの南北線を正確にコンパスで測ってみようかと思いましたが、登山用コンパスだとミリ単位での調整はちょっと厳しいっす。
大矩(でかい三角定規)作ろうと思いましたがやっぱり面倒なので、転がっていたスタイロフォームを使ってお手軽直角出しにしました。(意識低い)
小屋の外壁野地板に押し付けて、基準点からの線を直角になるように調整。
貫板のビス位置が決まればひとまず基準線の完成です。

小屋側から2500mmの位置に柱を置くので、ビスにメジャーの爪をひっかけて長さを測ります。
長さを測ったら印を付けて、もう一方も同じようにして、その印を通る線を張ってひとまずは完成。

各辺と斜辺の長さを測って直角を確認したら、水糸張り完了!
これで沓石設置点がわかりますが、沓石中央と柱外面の長さが違うことを頭に入れておかないと、柱の厚さ分微妙に間違ったりしますよ…(間違えそうだった)

 

穴掘り

沓石を置く場所が決まったので、穴掘り作業開始。
整地が済んでいない現状、北方が高くて小屋側の南方が低くなっています。
最終的には車が置けるように、南北方向が水平になるように整地していくつもりなので、沓石の上端が対向する小屋側の沓石上端とほぼ一致するようにします。

穴の深さは小屋の時と同じくらいにして、砕石層200mm厚、捨てコン層100mm厚、沓石高さは300mmとしますので小屋側沓石上端高さより600mm深くなるように設定。
水糸で水平面出しているので高さを測るのも簡単です。

出てきた土は小屋側に寄せて、整地も兼ねました。
北方は高いので思ったより深く掘らなければならず、スコップで土をすくい上げにくくてちょっと苦労。

一応穴掘り完了です。
結局小屋側の沓石に合わせるような高さにしたら800mmくらい穴を掘る羽目になりました。
たった3つの穴なのにおかげでかなり疲れましたよ…。
小屋建築時の穴掘りはほとんど疲れを感じなかったのに!
どんだけ体力あったんだ。

 

石集めと締固め

以前のように砕石づくりするのは面倒なので、地面に落ちている石を拾って大きいものは底に入れて、小さいものは表面の方に来るように置きました。
石が大きければ大きいほど隙間が多くなるので、体積が大きくなりやすくすぐに石集めは完了です。
まあ、もちろんその隙間を小石で完璧に埋めないとグラつきまくるのですが…所詮下屋ですしね!

小屋建設のときからそのままにしていたタコを使って締固めです。
大きい石がありグラつきやすそうなので、一つの穴で約30回。
締め固めたら意外にしっかりしましたよ。

小屋建築時の砕石づくりは、もしかしたら骨折り損だったかも…。
いやまあ、正解はまだわからないから判断は時期尚早。

沓石製作~設置に続ーく。

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