チェンソーの整備・点検方法『定期メンテナンス編』
チェンソーにはいくつも整備・点検箇所がありますが、毎日・毎回やるべき箇所と、毎週・毎月のような定期的にやればいい箇所があります。
今回は「毎週・毎月」レベルの点検箇所をまとめていきます!
頻繁にはやらなくても良いけど、やらなければいつか故障しますから、出来る限り整備しておきましょう!
休日や雨の日など、暇なときで良いですから。
毎日・毎回やるべき整備箇所は以下の記事をご参照あれ。
ガイドバーの点検・グリス塗布
ガイドバーは高速回転するソーチェーンが接触する箇所ですから、消耗もあります。
先端がスプロケットギアタイプの場合、寿命が来るとギアが動かなくなります。
そうなったら先端のみを交換するか、新しいガイドバーを買うかとなります。
先端交換式の場合、先端と本体の間に段差が出来てしまう場合があります。
ここもやすりがけしておくか、ショップに任せるか!
ガイドバー本体が左右どちらかに曲がってしまった場合、ソーチェーンも外れやすくなるしまともに切れなくなるので、即交換!
ガイドバーの左右の摩耗が異なる「片減り」という現象もあります。
以下のような「バーレールドレッサー」を使ってやすりがけをすることで、同じ高さに揃えることが出来ます。
片減りでガイドバーそのものを交換するくらいなら、これを使ったほうが安上がりです。
先端にスプロケットギアがあるタイプは、側面にグリス用穴が開いてます。
毎日はしなくても良いですが、たまにグリスを塗ってスプロケットの潤滑力を維持しましょう。
両面に開いてますから、両面入れましょう。
ギアをゆっくり回しながらグリグリ入れていけば大丈夫です。
なおグリスの種類ですが、自分は汎用性高くて安い「リチウムグリス」を使ってます。
オレゴン、ハスクバーナ、スチールなどではチェンソー専用のグリスも販売しているので、拘りたい人はこちらを。
シリンダー冷却フィン等清掃
上面カバーを開けて、シリンダー部分などもたまには綺麗にします。
エンジン回りは木屑が少ないほど放熱が上手くいき、温度が低くなって焼き付きの防止になります。
カバー裏も木屑が付いてますから掃除しましょう。
放置しているとプラスチックと同化してしまうことがあるよ!
スパークプラグの清掃と点検
消耗品であるスパークプラグの点検・清掃を行います。
カバー下のシリンダに付いています。
コードのようなものは引っ張れば取れます。
プラグはプラグレンチで外します。
チェンソーに付属しているレンチで取れることがほとんどですよ。
反時計回りに回せば取れます。
なお、エンジン内に異物が入らないよう、ゴミには要注意!
プラグ先端に黒いカーボンが付着していたら、ブラシなどで清掃します。
先端部の隙間が0.6~0.7mm以上になっていれば交換です。
リコイルスターターの清掃と点検
リコイルスターターのある場所も掃除。
ここにも木屑が入り込みやすいので、放置するとロープの抵抗になっていきます。
ハスクの550XPの場合、カバーは六角レンチがあれば取り外せます。
内部、カバーの両方の汚れを、エアーで吹き飛ばしたりブラシで掃除したり。
ついでにスターターロープも点検しましょう。
千切れそうなら交換を。
単純な機構なので、同じような径のロープをホムセンで買って来れば代用できます。
燃料・オイルタンクとフィルターの清掃
日々の燃料・オイル補給時に、若干のゴミが入り込んでしまう場合もあります。
フィルターがあるのでゴミがエンジン内には行きにくいですが、ゴミを放置すると詰まってしまいます。
というわけでここも要清掃箇所。
フィルターの取り出しはフック状のものを使えば大丈夫です。
フィルターや内部のゴミは、混合ガソリンで洗いだすか、エアーで吹くか。
スプロケットの点検
ソーチェーンを回転させるスプロケットも要点検箇所です。
使用し続けると摩耗していくので、寿命が来たら交換を!
スプロケットは星型、リム式がありますが、どちらも摩耗度合で寿命を判断できます。
上写真はリム式です。
「0.5mmの窪みで交換」らしいですが、写真のはもう交換したほうが良さそうだな…
クラッチドラムの点検
ブレーキバンドやクラッチと接触するクラッチドラムですが、ここも少しずつ摩耗していきます。
厚みが減っていたら交換を!
目立て(デプス調整・長さ揃え等)
忙しい日々だと、目立てを完璧にする暇がありません。
そこで、休日などではゆっくりとデプス調整や刃の長さを揃えたりしましょう。
ササっと目立てしていたら、だんだん刃が不揃いになってきます。
時間が余っている日は目立てを完璧にしておきましょう!
なお目立ての記述は長くなるので、この記事では省略です!
またいつかまとめていきますよ~。
その他
チェンソーの点検箇所としては、他にも以下のようなものがあります。
不具合を発見し、事故が起こりそうなら、早急に修理しておきましょう。
- 防振ゴム
- ヒーティングハンドル
- チェンキャッチャー
- 他、外観で分かるもの
「マフラーの分解清掃と点検」、「キャブレターの分解清掃と点検」をする人もいます。
これらをやっておけばエンジンの不具合も出にくくなりますが、分解が難しいものがあったり調整が難しかったりすることもあります。
不調になってきたら修理屋に任せるというのも良いと思いますよ。
前回の「毎日・毎回編」と、今回の「毎週・毎月編」で、チェンソーの整備について粗方書ききりました。
チェンソーは色々な機械の中でもハードな環境で、ハードな使われ方をするため、結構壊れやすいものです。
しかしチェンソーが無ければ仕事になりませんから、大事に労わってあげてください。
皆様が豊かなチェンソーライフを送れるように!
以上!
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