平成29年分(2017年)確定申告模様 開業初年度

家計簿

初めに

確定申告は基本的に全国民が毎年行う義務ですが、一つの箇所からの給与収入しかもらってない人はその会社などが年末調整をしてくれますから確定申告の義務はありません。
全国民の義務であるにも関わらず碌にその方法を教えないし無駄にシステムを複雑にする行政にはイラつきますが、まあ今はそこんところ置いといて、この記事では半年ほど給与収入があり、10月に開業した個人事業主の申告メモが書かれています。

個人事業での確定申告では、収益と費用のみを現金主義で記載するだけで良い「白色申告」と、資産・負債・資本を表す貸借対照表と収益と費用を表す損益計算書をリンクさせる複式簿記でかつ発生主義で記録する必要のある「青色申告」があります。
白色申告は楽ですが、所得控除額(納税額計算のための基準金額から見逃してくれる額)が10万円のみ。
それに対して青色申告は面倒ですが、控除額が65万円であり、赤字(損益通算後に残った損失額)を最長3年繰り越して将来の利益の税金を減らすことのできる「繰越控除」が出来たりします。
当初は「青色申告でしか損益通算は出来ない」と思ってましたが、白色申告でも単年度の損益通算は出来るようですね。(→freee)

確定申告書の作成は国税庁のサイトから行うことが出来ます。
手書きでやるよりも、分からないところがあればその都度調べられるPC上で行ったほうが楽だと思います。
マイナンバーカードとICカードリードライタがあれば自宅から申告と納付が出来る「e-tax」が使えるのですが、自分は両方とも持ってないので申告書を印刷して郵送する「書面提出」としました。
税金の申告には4種類ありますが、消費税と贈与税支払いの対象ではないので、今回は「所得税申告書」と「青色申告決算書」の2種類を行いました。
なお所得税申告の前に事業所得などを確定しなければなりませんので、順番は青色申告(事業所得決算)→所得税申告となります。

 

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事業所得決算

※数字はあまり書かず、どのようなことをやったかをメインに書いていきます。

 

基本的に帳簿付けは、「MFクラウド確定申告 フリープラン」、「手動で仕訳」で行いました。
エクセルなどの表計算ソフトでも出来そうですが、やっぱりこういう特化したもののほうが使いやすそうです。
フリープランは月々15件まで仕訳が出来ますが、今のところ事業用取引は多くないので問題ありません。超えそうだったら振替伝票の行を追加してまとめてしまえば良いんじゃないでしょうか?
なおMFクラウドでは同会社の別サービスである家計簿アプリ「マネーフォワード」とリンクさせて自動で仕訳することが可能ですが、家庭用口座と事業用口座を全く一緒にしている自分にとっては使いにくいので自動仕訳はしていません。
個人事業主の会計ではその特有の科目である、負債の「事業主借」と資産の「事業主貸」を有効活用した発生主義で仕訳していくことが出来ます。なので自分はそれらの科目フル活用しました。
ちなみに発生主義について分かりやすく例を挙げると、クレカを使用した日の時点で仕訳するのが発生主義、クレカ使用により月末辺りに口座から預金が引き落とされた日で仕訳するのが現金主義って感じかな?

事業所得の決算書ではその結果だけ送ればよいので領収書の原本などを送付する必要は無いのですが、税務署の調査が入った時にそれらが無いと費用として認めてくれないので、レシートはちゃんと取っておいて、100均で売られている事務用品を用いて物理的にまとめました。
紙にセロテープで張り付けて、パンチで穴開けてファイルに綴じるなど。
ファイルに証憑書類まとめたりするような事務作業は地味だけど好き!

ネットショッピングではレシートはもらえませんが、領収書や注文書をPDF形式でPC上に保存し、いつでも簡単に見られるように分かりやすくまとめました。
確定申告時期にまとめてネット上やメール上の領収書を集めるようなことをすると、実際には事業用に購入したのに完全に忘れてしまって費用としても計上しなかったなんてケースもありますから、ネットショッピングでの領収書集めは出来れば毎月行ったほうが良いかな。
ネット通信のMVNOではクレカ支払いが基本だと思いますが、請求書などは基本的に送られてこないので、各社のマイページなどで明細を収集する必要があります。自分の場合は仮想プリンタを使ってブラウザ上で「印刷」し、PDFに変換してフォルダにまとめています。

 

仕訳

「簿記はやったことないからどっちが貸か借か分からないよ~」と思っている方は、とりあえず以下のものだけでも覚えておきましょう。色々応用効くと思います。
「物を売ってお代を現金で受け取った」と、「物を仕入れて現金で支払った」というパターンです。

借方 貸方
現金 売上
仕入 現金

簿記の全て書くと際限なく長くなってしまう記事なので、これ以上はネットとかで仕訳例調べたほうが良いかな!

 

生活用・事業用共に利用するもの、例えば車両や建物や水道光熱費などは使用割合に応じてかかった費用を分けることが出来ます。
これを「家事按分」と言います。(こういうキーワードを覚えておくと検索しやすい!)
私の場合はバイクの減価償却費と燃料代、通信費を按分しました。
按分比率は税務署職員を納得させればいいので、色々な測定方法があるようですね…今回は何割にしたかは書きません!

今回滅茶苦茶大変だったのは、今まで100%生活用としていた固定資産であるバイクの事業用転用時の未償却残高(減価額を計算し、取得価額から減らした額)の計算。
償却資産を非業務用から業務用(家庭用から事業用)に転用する場合は特別な計算式がありますが(→国税庁)、ものすごく意味わからんのでSOHO・確定申告ガイド様などを参照したほうが良しです。
何で無駄に計算が複雑な旧定額法でやるねん…
なお事業用転用時に中古資産扱いとなるようなので、耐用年数の再計算もしないといけない、のかな?
具体的な計算手順書こうと思ったけど何だか間違ってそうで不安なのであえて書きません!

ちなみに固定資産っぽいものに運搬車とチェンソー持ってますが、どちらとも10万円以下なので一括償却資産となります。
なおチェンソーは失業中に購入ということで、経費算入は出来ません…。

 

所得税の申告

事業所得の計算が終わったら所得税の申告に移ります。

2017年は自動車期間工の給与所得があるので、源泉徴収票を見ながら入力。

また、自分はソーシャルレンディングをやっているのですが、これは「雑所得」となります。
ただソーシャルレンディングの配当支払い時には20%の源泉徴収がされており、低所得者にとっては20%は徴収され過ぎなので、ちゃんと申告することで還付を受けることが出来ます。
各ソーシャルレンディング会社のサイトから期間損益報告書をダウンロードし、USBメモリに入れておきます。

社会保険料控除では会社の天引きだけでなく「国民健康保険」と「国民年金」の支払額も算入できますから、1年の間に支払っていた時期がある人は忘れずに!
自分の場合は金額の更生もあったりしたので地味に計算が大変でした。
とりあえず「実際に引き落とされた料金」-「更生による還付額」でOKか?

全ての金額の入力が終われば氏名やマイナンバーなども入力し、ようやく印刷用ファイルをダウンロードできます。
プリンタを持っている人はそのまま印刷すればいいですが、自分は持ってないのでコンビニにUSBメモリ持ち込んで印刷。
税務署に提出するには、押印された申告書や源泉徴収票の原本、本人確認書類のコピーなどが必要となります。
印刷などが出来たら郵便局行って郵送。

開業してから初めての申告でしたが、前々職で簿記の基本は身に着けていましたからまあ何とか出来たと思います。
でもやっぱり固定資産関連の仕訳が難しいですね…

 

最後におまけとして説明会のレポートを載せておきます。

 

青色申告決算説明会に行ってみた

2017年12月12日、青色申告決算説明会に行ってみました。
税務署がある自治体の役所が会場でした。
受付は無し。
参加人数はたった10名ほど。
この地域は農家が多そうだから青色申告も活発かと思いきやそうでもないのかな?
各情報はほぼ全てネットとかで手に入りますから無理に時間を割いて説明会に行く必要は無いかもしれませんが、簿記のことを一切知らない人なら行っておいたほうが良いかなと思います。
何もわからない状態だと自分でキーワードを入力して調べることすら不可能ですから。

税理士さんが基本説明を行い、税務署職員さんが最近の変更点を説明。
税理士さんは若そうな人でしたがちょっと説明が下手っぽかった。成長を期待して星みッッッツ!

税務署職員さんが言うには、青色申告で間違いやすいのは「青色申告控除は黒字額から減らせる限度額であって、この控除で赤字にすることは不可能」ということ。
家事按分率は決まってませんが、口調的には5割か7割が多そうな気がした…。
なお2017年から医療費控除が変わり、所得の5%もしくは10万円以上医療費として支出した人、薬局で簡単に購入できるOTC医薬品に12000円以上支払った人は控除が出来るので要注意。

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